ホントのキモチ

私は男の人が嫌い。

いや、苦手なだけかもしれない。

どちらにせよ、私は男の人とは関わらない、

そう決めていた。

゛トラウマ ゛がよみがえってしまうから。

でもあいつは、あの人だけは何故か心を開けた。

いや彼、半間が私を変えてくれたのかもしれない。

彼は私が何度拒んでも何故かずっと付きまとってきた。理由を聞いても゛お前が面白いから゛としか言わない。

(なんなの？私の何処が面白いの？)

私はずっとこう思っていた。

もしかしたら私は、あいつが隣に居る事が ゛当たり前 ゛だと何処かで思って居たのかもしれない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

半間が急に

『もう会うのもやめるし、お前に付きまとうのもやめるわ』と言い出した。

私は「そっか、バイバイ」と言ったつもりだった。

けど、なぜか口に出たのは「なんで…？」

この一言だった。

私は焦った。

何故こんな事を口にしたのかもわからないし、

どうしてこんなにも心が苦しいのかも

わからなかったから。

半間は驚いた顔をしていた。

『そんな事言われるとは思ってもみなかったなぁ、、笑』

そして酷く悲しそうな顔をして

『…お前を巻き込みたくない』

ボソッと呟いた。

だけど私にはハッキリ聞こえた。

半間の不安そうな、悲しそうな

寂しそうな低い声が。