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森の本屋に1人のお客様がやって来た
カラン____
「いらっしゃいませ」
「貴方はどんな本をお探しで?」
“「本より映画が好き」
「映画を見るならアクション映画かなぁ」
お客様?いいえ、
「依頼主様」
「お待ちしておりました。」
「奥へどうぞ」
僕は優しく依頼主に微笑みかけた
ランタン片手に依頼主と共に古びた廊下を渡る
キィーッと音を立てながら扉は開く
“「依頼主様」”
“「こちらへお掛けください」”
依頼主を椅子に座らせランタンを机に置いた
「ようこそ、リアノ商会へ」
「貴方はどんなお悩みをお持ちで?」
そう聞くと依頼主は間を開けて語り出した
「夢を、叶えたいんです」
依頼主は苦笑いをしながら話した
「昔っから勉強をして家業を継げと」
「両親はその事ばかり言っていて、」
依頼主はこのことを言い黙り込んでしまった
「貴方にとっての夢はなんですか?」
依頼主はゆっくりと話し出した
「愛する人と毎日ゆっくり楽しく過ごすだけでいいんです。それ以上の望みはないんです」
そしてまた、ゆっくり、ゆっくりと話した
「僕をこの街から逃がしてください。」
僕は依頼主に微笑みを浮かべ一冊の本をお渡しした。
「もうすぐ迎えに行きますね」
そう依頼主に話しかけた
「お待ちしております!帝国1の本屋さん」