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るなは、少し黄ばんだページをそっとめくりました。指先に伝わる紙の質感が、まるで遠い昔の記憶を辿っているような不思議な感覚を呼び起こします。
そこには、1日目の温かさを引き継ぐような一文が記されていました。
『2日目。今日はお城でパーティーがあった。ひまわりはいつもよりオシャレをしていた。』
「お城……? パーティー……?」
るなの声が、リビングに小さく響きます。
からぴちのみんなが住むこの世界とは、どこかかけ離れたような、まるでお姫様のお話のような内容。
「ひまわりって、人の名前なのかな。それとも……」
るなは日記をじっと見つめました。
その文字の横には、小さな宝石のような、キラキラとした金色の鱗粉(りんぷん)がうっすらと付いています。
「おしゃれをして、お城に行くなんて……。なんだか、この日記の『ひまわり』って子、すごく幸せそう」
メンバーたちも、黒い表紙の不気味さを忘れたかのように、そのキラキラしたページに見入っています。