テラーノベル
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『今日の昼のゲームの順番は『緋川テン』『琥珀本イタチ』『郷芥子カケイ』『鶸野ウグイス』
『若草シカマル』『浅葱タヌキ』『瑠璃山キリン』『紫苑内タカミチ』だ。』
おれたちは順番を覚えられなかった。
「おい、順番が分からねぇぞ!」
シカマルが叫んだ。
『手元にある投票貝をその順番に入れ替えてほしい。もう一度言うので、しっかり聞くこと。』
参加者全員が投票貝を並べ替えた。
『最初に入れるのは緋川テンくんだったね。』
テンは控えめにうなずき、無地の貝1個を中央に置いてある中央に穴の開いた鉢に放り込んだ。
『緋川テンくんが投入した貝は1個だ。合計、1個。』
その後のイタチは3個、カケイも3個だった。
みんな見知らぬ顔ばっかりなので、まずは様子を伺っていた。
ウグイスが1個、シカマルが3個。タヌキは2個の貝を入れ、おれの手番。
今鉢に入っている貝は13個。貝は鉢の中央にある穴に入っていったため、
レッドシェルが鉢の中にあるかどうかは分からない。
しかし、まだゲーム初日だ。
初手からレッドシェルを入れる可能性はとてつもなく低い。
ここは、まずはという気持ちでホワイトシェルを3個放った。
『瑠璃山キリンくんが投入した貝は3個だ。合計、16個。』
1番のテンはほぼ確実に夢水を取りに行くだろう。
色々と考えていると、伯爵のアナウンスが聞こえてきた。
『紫苑内タカミチくんが投入した貝は3個だ。合計、19個。』
これでテンの夢水1本目は確実になった。
テンは1つの貝を放り込んだ。
『20個目の貝を投入したのは緋川テンくんだ。緋川テンくんに夢水を授けよう。』
伯爵が指を鳴らすと、気づけばテンのテーブルに瓶があった。
中には七色に光る水。コルクの蓋の下には、縄が結び付けられていた。
(あれが夢水、!)
勿論、レッドシェルの効果発動はなかった。
次のイタチは2個。カケイは拳を握った手を鉢の穴近くまで近づけ、
他の参加者に見られないように貝を入れた。
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「さぁ、ぼくは何色の貝を入れただろうね?」
ほぼ確実にホワイトシェルだ。
でも、カケイは経験豊富なサバイバーと聞いている。
カケイなら、もしかすればレッドシェルもあり得るかもしれない。
カケイの入れた貝は1個だった。ウグイスは3個の貝を放った。
26個でシカマルは2個。28個でタヌキは3個。
31個で迎えたおれの2巡目。
おれとタカミチが3個ずつ貝を放れば、テンは2本目の夢水を手に入れ、王手だ。
万が一、テンが狼陣営だった時の事を考えれば、2本目は他の参加者が取るべきだと思う。
おれは2つの貝を放った。伯爵のアナウンスの後、誰かの舌打ちが聞こえた。
コメント
3件
「運命の水」第4話、読了しました!このゲームのルール、凝ってますね。投票貝の投入数と順番で夢水が獲得できる仕組み、そしてレッドシェルの存在が緊張感を生んでいて面白いです。各参加者の投入数から戦略を読もうとするキリンの視点がいいですね。「カケイならレッドシェルもあり得る」という読み合いの部分、心理戦が始まってる感じが好きです。最後の誰かの舌打ちで、このゲームが単なる運試しじゃないって分かるところがゾクッとしました。次が気になります!