テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ーーー???前ーーー
律「 ……主様」
自分の声が、やけに遠く聞こえた。
目の前にいる“主”は、いつもと同じ顔で、同じように微笑っている。
それなのに、胸の奥がきしむように痛んだ。
律「ごめんなさい」
それだけを告げるために、
どれほどの決意が必要だったのか。
周囲がざわつく。
ボスキ「律…!!やめろ!」
ベリアン「やはりそんなの、許されるわけが――」
仲間たちの声が重なって、耳に刺さる。
それでも、俺は視線を逸らさなかった。
律「これは、俺の選択です」
執事として。
そして――主に仕える者として。
律「 主様を守るためなら、俺は……」
言葉の続きを、声にできなかった。
代わりに、膝をつく。
律 「ごめんなさい。 でも……さようならです」
律は黒い光に呑まれていく。
悲鳴にも似た声が、背後で上がる。
主?「律!!」
その声を聞いたのが、
最後だった。
ーーーー現在ーーー
目を覚ますと、知らない天井があった。
白くて、静かで、
どこか現実味のない部屋。
律「……ここ、どこだろ」
自分の声に、少しだけ違和感を覚える。
でも理由は分からない。
律「家か…また嫌な1日が始まるー…」
背伸びをしながら窓に近づく。
すると外には黒猫が。
律「わ!猫だ!!かっわいー! 今行くから!!!」
自分は外に出て黒猫の傍へ向かう
律「よしよし、!可愛いねぇー?」
黒猫「にゃ〜」
))カランッ
律「え!?あ、ちょ!」
律「行っちゃった…ていうかこれ、指輪、?
…うーん…はめてみるか、」
理由もなく、そう思った。
指輪をはめた瞬間。
胸の奥が、強く脈打った。
律「……っ」
息が、うまく吸えない。
視界がぐらりと揺れて、足元が崩れる。
律「……変なの…あれ…頭…が…」
怖いはずなのに。
拒絶するはずなのに。
懐かしい。
ひどく、懐かしい。…そんな気がした。
ーーー
〜戻る場所をもう一度~
ーー第1話 その指輪に触れるまでーー
.