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〜ポートマフィア〜



エリスが鼻歌を歌いながら絵を描いている。


エリス「♪♫〜♬」

森「一刺し…一刺しで敵の急所を突く必要がある。ピッ」福沢

スコッ


ダーツの的に向かってメスを投げるが的にすら当たらず検討違いな場所に刺さる。


エリス「へたくそ」

森「よしヒョイッ」

エリス「!ちょっと!何するの?」


突如クレヨンを奪う森。


森「ニコッ敵に手紙を書く」



〜港〜



貴族っぽい女「ザッ本国からの積み荷は第三船倉に運んで。ぶつけたら弁償よ。全く…何でこのアタシが荷積みの指揮なんて…」

眼鏡をかけた青年「パラッ 」

貴族っぽい女「イラッジー」

眼鏡をかけた青年「うるさい」

貴族っぽい女「は?」

眼鏡をかけた青年「視線が邪魔です。神の言葉が聞こえない」

貴族っぽい女「ピキッあらそう、牧師様は敬虔けいけんでいらっしゃることユラッじゃあ、この一節も大好きよね?『塵は塵へ還る』パチンッ 」

ゴォッ

眼鏡をかけた青年「!」


本がボロボロと崩れ散っていく。


眼鏡をかけた青年「…『創世記』3章19節」

貴族っぽい女「皆が戦争で散ってる間、組合の拠点であるこの船を守るのがアタシ達二人の任務よ。忘れたの?」

眼鏡をかけた青年「チャッお嬢様こそお忘れですか?罪深き者に裁きを下すのが私の神命。敵などいくらでも来ればいい。コツコツおの業罪ごうざいを命であがなわせてやりましょう。」

ナサニエル「それとも貴女も贖罪しょくざいをお望みですか、マーガレット・ミッチェル?」


『組合』職人

ナサニエル・ホーソーン…能力名『緋文字』

____________ヒモンジ

マーガレット「貴方なんてアタシの靴を磨く資格もないわ、ナサニエル・ホーソーン」


『組合』徒弟アブレンティス

マーガレット・ミッチェル

______能力名『風と共に去りぬ』

____カゼトトモニサリヌ



組員「あの…オズ積み荷の中にこの様な手紙が」

二人「ギロッ」

組員「ひぃ」

ナサニエル「パシッ手紙?」


__拝啓、時下益々ご清祥せいしょうの事およろこび申し上げます。そきだく廣大こうだいな北米の大地おおつちより来られし皆人様にかれましては、目睫もくしょうの如き本邦はさぞや困ずる所にあられるかと存じます。

我が手児奈てごなも『外で遊びたい』と蜂吹く様子は、嘆ずる程にしきやく御座います。


マーガレット「これ…何て?」

ナサニエル「『幼女が可愛い』と…」


さて手前が筆を執りましたはるは此度の兵革の折、僭越せんえつ乍ら組合所有の次なるをきやする旨を申し伝えたく__


ナサニエル「我々は組合の持つ、次のものを消す…」


一、豪華客船

一、ナサニエル・ホーソーン様が御身命

一、マーガレット・ミッチェル様が御身命

以上_ポートマフィア首領_森鴎外__


ナサニエル「…!」

マーガレット「船と私達二人の命を消すって?まさか」

ナサニエル「荷を積み込み次第出港します。時間は?」

組員「!あと2時間程かと」

ナサニエル「三十分で済ませなさい。」

組員「三十分!?」

ナサニエル「通常搬入と並行して輸送ヘリで直接デッキのヘリポートに荷物を降ろせばいい。それと船周辺の警戒強化を」

マーガレット「ちょっとホーソーン、本気?島国の悪玉マーヴごときに…ただの嫌がらせよ、こんな脅迫状」

ナサニエル「やれやれ、頭に藁屑でも詰まっておいでですか?陸地に拠点を持てない我々組合にとってこの船は前衛基地に等しい。それ故、燃料や武器、消耗品を本国から補給する必要があるのです。」

マーガレット「知ってるわよ!それが何?」

ナサニエル「補給中の今が最も無防備なのですよ。敵とて異能者集団。私達の生命は無理でも奇襲すれば船ぐらい沈めるかもしれません。急ぎ積み込みを終わらせ出航します。沖に出れば敵も手は出せない。」

組員「ホーソーン様、不審な男を発見しました。」


そこにはボロボロの ゴーグルが特徴的な男、梶井基次郎が居た。


組員「桟橋にて発見。逃亡したため拘束しました。所持品にこれが」

それに入っていたのは大量の檸檬型爆弾

マーガレット「言ったでしょ?所詮は島国の悪玉だって」

ナサニエル「貴方の顔は報告書で見ましたよ。ポートマフィアの爆弾魔ボマー 殿 」

梶井「ああむ…私は誰?此処は何処?」

ナサニエル「かつて鉄道列車の爆破を企て探偵社に阻まれたとか。」

梶井「あ、あれは実験!即ち失敗もまた貴重な標本サンプルなのだ!」

マーガレット「アタシが木乃伊ミイラにしましょうか?シュルッ」

ナサニエル「いえ、敵の手管はおおむね読めました。彼が船に爆弾を仕掛ける役だったのでしょう。お粗末な組織だ。」

そう言い、十字架で手を切る。

ナサニエル「ツーグッユラッ」

梶井「血が…!?」

ナサニエル「『緋文字』は神の言葉。不義なるを罰し、消えぬ刻印を残す断罪の異能ジリッ」

梶井「判った!降参、 降参 全部話そう!実は僕は宇宙大元帥からの外交大使で…」

マーガレット「勘弁してよ、もう…」

ナサニエル「パァン」

梶井「ジュウウウが…っ」

ナサニエル「どうやら貴方は悔悟の贖罪を拒まれるようだ。この檸檬型の爆弾が貴方の異能だ。実にくだらない。爆弾など一般人でも造れる。貴方程度の異能者で船を落とそうとは。組合も舐められたものです。ピンッポイッ」

梶井「!」


ドォッ


ナサニエル「神の恩寵を」


ゴオオオ


パイロット「これより補給物資を 船に搬入する。」

組員『気をつけて運べよ。』


梶井「神…神ねぇ。神の声を君が聞けるかい?科学こそ神の創造せしこの宇宙を理解する唯一の言語だよ?」

マーガレット「爆発が…効いてない!?」

梶井「ここで残念な御知らせ。君達宗教信者は信じるのが仕事だろうが、科学の根源は何時だって疑うことだ!『爆弾を造る異能』と云う話、疑うべきだったねぇ」


ピッピッピッ


パイロット「おい、何か音しないか?」


梶井「爆弾は僕自らが手内職で作ったものだ!そして僕の真の異能は『檸檬型爆弾で毀傷ダメージを受けない』能力!檸檬、美しき紡錘形は機何学の究極にして退屈な世界の破壊者!そんな訳で僕と宇宙大元帥から君達へ贈呈品だ!」


ピッピッピッドォッ


補給物資が爆発し、中から大量の檸檬型爆弾がでて来る。


ナサニエル「全員船から離れろ!」

梶井「うははははははッははははははは」

二人「ダッ」


ドォッ


マーガ レット「船が…!何なのよ、あいつ!?単身で前線基地を落とす異能者なんて聞いた事ないわよ!」

ナサニエル「…予告状は悪戯では無いようです。コツコツそして標的はまだ2つ残っている。」

マーガレット「!」

ナサニエル「ならば間もなく此処に敵兵が押し寄せます。あちらの非常用避難路から撤退しましょう。」



二人「カンカンカン」


人が一人佇んでる。


マーガレット「ホッ貴方は上級秘書官の…マフィアにやられたと聞いたけど生きていたのタタッ」

ナサニエル「ミッチェル!」

マーガレット「ピッタ」


ゴロッ


顔が半分に割れ大量の檸檬型爆弾がでて来る。


ボッ


マーガレット「けほっけほっ!!」

ナサニエル「我が緋文字は贖罪の誓いにして精霊のいと高き言葉。そは邪悪の一切を阻むべし

マーガレット「…」


ゾロゾロ


ナサニエル「生き残りか敵は我々の逃走経路に罠を張っています。下手に動けば個別撃破される。ここで敵を迎え撃ちます。奇襲さえ封じれば異能者が何人来ようと私の敵ではない。」



〜ポートマフィア〜



森「…と、敵が考え出す頃だろうね。確かに組合の異能者は脅威だ。うちの精鋭でも撃破は難しいだろうね。と云う訳で…今うちで一番遣る気に溢れた子を配置した。」



〜非常用避難路〜



ホーソーン以外ミッチェル含む全ての組員が一瞬のうちに倒れる。


コツコツ

中島「潮風が気持ちいいけど…あんまり好きじゃないんだ。」


一瞬でホーソーンに深手の傷を負わせる。


中島「手早く済ませよう。ザッ」

ナサニエル「マフィアの…刺客ですか」

中島「気分はどうですか?組合の伊留満。」

ナサニエル「フッ最悪です…悪魔ディアボロにでもあったような気分だ。名を聞きましょうか。」

中島「んー…悪魔」

ナサニエル「くく…ならばここはヘルモン山。貴方は上の下僕たる私を験すため試練エクサミネですか?」

中島「試練をお望みですか?なら、これをあげましょう。ダッ」

ナサニエル「ガキンッ」

虎の手がぶつかった瞬間それは弾き返された。

中島「!」

ナサニエル「私を助修士イルマンと呼ぶな。私は牧師ミニスター…ローマの遺物とは違う。その程度で私の信仰を閲するなクズめ。パラパラパァンッ」


ナサニエルは腕から流れ出る血を糧に攻撃に転じた。それを避ける中島。

ナサニエル「悔い改めよ。マフィアの小男リトルガイダッ」

中島「面白いねダッ」

ドォッガキンガキン

異能がぶつかり合う。今のところほぼ互角だ。

中島(敵の異能は中距離を宗とした攻防一体の物質操作能力か…)

ナサニエル(私とは少し違いますがどの距離でも一瞬で詰められる…ほぼ互角とくれば)

2人(異能の潜在能力ポテンシャルに優れる方が勝つ!)

中島「月下獣」

ナサニエル「緋文字」

中島「ガッザクッ」

ナサニエル「!」

その一瞬、能力が割かれ素早く攻撃に転じた。

ナサニエル「ぐっ…!」

中島「その程度かい伊留満?全力を以て僕に挑んでよ。じゃないと刺客に立候補した甲斐が無いよ。」

ナサニエル「全力など必要ありません。勝負など最初から付いています。フッ」

中島「外套についた血液が文章に…!?ガッ」

中島は文章に縛り付けられる。

ナサニエル「貴方は悪魔ですらない。弱者の肉を貪るだけの魂なき獣畜です。どうせこれまで自分より弱い異能力者としか戦ってこなかったのでしょう?」

中島「…」


ゴオッ


中島「!?」

マーガレット「マフィアが何よ…ピシピシッ戦争が何だってのよ…!」

中島「風化能力か…!」

マーガレット「アタシは一族の名誉を取り戻すの!あんたみたいな敗北も屈辱も知らないような奴に…負ける訳にいかないのよ…!」

中島「僕が…敗北を知らないだって?ダッ」


ザッザッザッ


ナサニエル「何…!?」


一瞬のうちに爪により切り裂かれるミッチェル。


中島「敗北も屈辱も僕と共にあるよ。僕はぬばたまをいく敗残兵だよ。」

ナサニエル(詩句拘束すら退けるか…!)

中島「ダッだからこの程度の絶望に僕は枯らせない。ドッゴホッ」

ナサニエル「!?」

中島「ポタポタジワッ」

中島(虎の治癒能力を使わなかった。でも、後悔はしてない。この傷は…)

ナサニエル(重症!?緋文字の 傷ではない…まさかあの深手を負った状態でここに…!?)

中島「構わない…来て、全力で戦え。じゃないと僕がここに来た意味がない」

ナサニエル「何故です?何故そうまでして…」

中島「僕の希望は或る言葉。或る人からの…極詰まらない一言さ。その一言の為、地を舐めて泥を啜るような敗北を何回も抜けてきた。」

ナサニエル(一体何が…この男をここまで。この男はマフィアの殺人鬼だ。だが同時に譲れない何かを渇望して戦っている。命を燃やすに値する〝何か〟それも信仰に近いような強度で…)

ナサニエル「〝全力で戦え〟と言いましたね。ツーキュゥゥ」

十字架で手を切り、緋文字に起こし圧縮させていく

ナサニエル「気が変わりました。アナタののぞみ叶えましょう」

中島「ダッ」


ナサニエルはそれを銃弾のようにして放つ

中島「ゴォッ」

中島は腕で振り払うがついた血液が緋文字へ変わって傷つけていく

中島「!!ザッ 」

ナサニエル「ビシャアアアッニッ緋文字」

大量に血が噴き出したところを緋文字へ変えていく。

中島「負けるわけには行かないんだ!ダッ」

マーガレット「ドッ」

ナサニエル「ミッチェル!? 」

マーガレット「ドゴォッ」

ガラガラガラッ

ナサニエルをミッチェルが庇ったが二人まとめて瓦礫の下敷きになってしまう。


中島「コツトサッ」


『人は誰かに〝生きてて良い〟と云われねば生きていけぬのだ!』


中島「そんなこと…君に言われなくても…判ってる…」



〜講堂〜


江戸川「むぁぁ…暇だ〜外出たいぃ〜」

与謝野「今出たらマフィアか組合に頸捥り取られちまうよ。」

福沢「監視映像に異常は無いか。」

与謝野「今の処は退屈な映像ばかりだねェ」

福沢「この講堂は通常入口が存在せず、進入には地下の廃路線を通る他無い。故に敵兵が進行してきた時路線内の監視映像によって事前にそれと知れる。」

与謝野「道中は罠も満載だしねぇ。この地形で侵掠戦なんてよほどの大軍隊でもなきゃ二の足を踏むさ」

江戸川「戦争なんて退屈だよ!駄菓子の備蓄は半日で尽きたし…」

乱歩は何かを見つけたように振り返った

江戸川「与謝野さん此で花札やろう」

与謝野「ニヤァおやおや何掛ける?」

江戸川「!」



〜ポートマフィア〜


森「早速次の奏楽ギグだ準備は佳いかい?」

太宰『できてる よ』

森「そちらは探偵社を粉砕するに十分な戦力規模だ。とびきりの期待をしているよ。」



〜講堂〜


与謝野「如何したンだい?」

江戸川「社長、攻勢を呼び戻した方が良いよ。」

福沢「敵か?襲撃規模は何人だ?」

江戸川「クル一人だ。」

太宰『ニヤ』

ブツン

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