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直哉(やっと…やっと手に入れた。)
甚爾「…?」
(なんだここ…。)
直哉「やっと起きたか。」
甚爾「おまえ…やっぱり…!」
少し焦る甚爾に、直哉はふっと微笑んだ。
甚爾(しくじったな…。この俺が縛られるなんて…)
(っ…!)
その時、甚爾が禪院にいたときにいた黒髪の子供の姿が、直哉と重なった。
甚爾「おまえ…禪院のもんか。」
直哉「やっと思い出したか。せやで。禪院直哉っちゅー名前やけど、そこまでは覚えてへんかな?」
甚爾「ちっ…」
「どうせ、直毘人のじじぃとかに言われて俺をこんなんに…」
直哉「ちゃうで。これは俺の意思でやったんや。なんでやと思う?」
甚爾「知らねぇよ…。」
直哉「甚爾くんを俺の嫁さんにすることにしてん。」
甚爾「あ?そんなん俺が…」
直哉「甚爾くんの意見なんか必要あらへん。俺が決めたんやから。夫に逆らわんで、ちゃーんと従うんが、嫁の役目やで。」
甚爾「そんなのおまえの考えだろ。」
直哉「せやで。やからなんやっていうん?俺の考えを否定するんか?」
甚爾「だったら、俺の考えも聞けよ。」
直哉「さっきも言ったやろ?甚爾くんの意見なんか関係あらへんって。」
甚爾「っ…」
(もうこいつに逆らえねぇなら…行動逆らうしかねぇか…。)
直哉「でも大丈夫やで。ご飯とか風呂とかは、俺が用意したるから。」
「な?」
甚爾「わかった。」
甚爾は、仕方なく否定しないでそれを許可した。
そして、直哉と甚爾の歪な婚約前生活が始まった。
コメント
1件
うわあ、第2話もすごかった……。直哉くんの執着が完全にこっち側に出てきた感じで、読みながらちょっと息止めてた。甚爾さんが逆らえないけど完全に従うわけでもないバランス、すごく生々しくて好き。台詞の関西弁もキャラに合ってて、口調で支配と甘やかしの温度差が伝わってくる。「歪な婚約前生活」って一文で終わるところも、続きが気になって仕方ない……七瀬さんの言葉選び、いつもほんと研ぎ澄まされてる。続き、静かに待ってます🌙
나나세 / ななせ
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うたひめちゃん
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