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奇病な僕らは偽り隠し

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奇病な僕らは偽り隠し

9 - シャークん編:1話

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2024年11月29日

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鮫川翠/シャークん


白尾高校2年生。奇病ということは言っていない。「殺人病」という人を殺す危険性のある奇病のため、あまり学校には行っておらず、学校の先生と親、そして自分自身がその理由を知っている。「自分が殺人病と知ったら皆離れていくんじゃないか」と思い、「自分なんかいなければ」という思想に陥る。









シャークん視点


sha「──はい、わかりました」

*「ではお大事に」

sha「はいっ、ありがとうございます」

診察が終わり、部屋の外にでて皆が居ないことを確認する。

…いない、かな。

よかった、奇病患者用の病室から出るとこ、見られたらどうしようも無いし。

あとはこのまま会計して帰るだけか…。

出会わなかったことは幸運だ。

*「鮫川さーん」

sha「あっ、はい」








会計も色々済ませて病院を出る。

家に向かう途中、5人が店から出てくるのが見える。

なるべくバレないように、でも早く帰りたかったから、すぐフードで顔を隠して走って横を通り抜ける。

もしかしたらあいつらに害を与えしまう可能性だって十分にある。

今日はまだ薬も飲んでない。

遠回りにはなるが、皆は通らないような道を選ぶ。

一安心して、フードを外す。

nk「翠!」

瞬間に話しかけられてしまった。

一瞬止まってしまったが振り返らず、歩き続ける。

br「翠ーっ、!」

瑠紀に走って追いつかれ、どうしようもできなくなってしまった。

sha「や、だめ、離れろっ………」

br「どしたの、?翠らしくないよ…?」

sha「危ないから、ほんとに駄目…」

kr「急に走んなよ…で、大丈夫か翠?」

sha「いやっ…」

誰にも聞こえないような小さい声で、「殺したくない」と呟く。

でも気付いて欲しいから、また言葉を重ねて。

sha「治したくないっ…こ‪”‬ろ‪”‬したくな‪”‬いん‪‬だよ‪”‬っ…!」

nk「っは…」

そのまま走って家まで帰る。

…つもりでいたけど、時に手を掴まれていた。

発作が出てきていそうで怖かった。

既に過呼吸になってしまっている。

sha「はなせっ…!!」

kn「理由話して」

sha「お前ら誰かが死ぬかもしれないんだぞ?俺はそれが怖いんだよっ…」

「俺がっ……」

nk「ちょっと、時も翠も落ち着けよ」

「とにかく翠に事情があるのはわかったから、時も一旦離そ?」

kn「……」

sha「……じゃっ…」

激しい頭痛がする。

これが発作か。今までちゃんと出たことはなかった故、知ることは無かった。

数十メートル離れた時、後ろを振り返ってみる。

心配そうに見つめる水樹と瑠紀に、じっとただ見る時の瞳。

また会った時、どんな感情でいればいいかわからなくなってしまった。








Nakamu視点


sha「……じゃっ…」

シャークんが行ってしまった。

どこか様子もおかしかったし、もはや本人なのか疑うところだ。

いつかその事情が聞ければいいけど。

遠くからシャークんがこちらに振り返る。

nk「っ…!?」

そこには違和感があった。

彼の片目が赤く、小さめに光っているのだ。

シャークんも、奇病と共にしてしまっていることが伺える。

俺は、どんな声をかければいいのか。








𝒏𝒆𝒙𝒕↪

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