テラーノベル
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「 終わりの始まり。 」
伊藤壮吾 side
今日は珍しく、彪馬と2人で仕事だった。雑誌撮影だったり、インタビューだったり。
今は仕事終わりの帰り道。俺と彪馬2人で何気ない会話をしていた時のこと。
突然、後頭部に鋭い痛みを感じた。それは彪馬も同じで、「ぃ゛っ゛、」と声を漏らした。
気が付けば電車の中にいた。
多分、気を失っていたんだろう。ここに来るまでの記憶も、全部ない。後頭部に痛みがきたのは覚えてるんだけど。
ガタンゴトン、と電車の走る音がしながら 俺らだけなのかな 、 と思い 辺りを見渡す。
そこにはげんじぶの皆がいた 。
彪馬は要人くんと凌大くんと特に仲が良いし、元々皆とも仲良いから気軽に話してるけど、俺…。
げんじぶとあまり関わんないし、友達いないし… まあ仕方ない、頑張って馴染もう。
しばらくして、みんなが起きた。
「あれ、壮吾くん?」
そう声をかけてきたのは、光咲くん。確か俺と同い年だったはず。
「あ、光咲くん。 どうしたの?」
そう声をかけ返そうとした所で、 あるアナウンスが鳴り響く。
「 ゲンジブの皆と、スパドラの伊藤壮吾くん、池田彪馬くん。起きたかな~? 起きてるていで進めるね~♪ これから君達には “ リアル人狼ゲーム ” をしてもらうよ ~ ♪ ルールはそこの封筒開けてね ~ ♪ じゃ、Adios♪」
と、オートチューン(機械のような声)が掛かった音声が流れた。
各々が「は?」「ふざけんなよ!」「早く帰らせてよ~、」と喧騒が集まる中、 要人くんが中央にある封筒に近づいて その封を開ける。
その中には確かに、ルールがあった。それに加えて、この電車の地図も。
[ルール]
・参加者は 池田彪馬、伊藤壮吾、大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤潤、杢代和人、吉澤要人の9名である。
・役職はゲストルームの机に置かれている封筒に入ってあるカードに示されている。
・役職はそれぞれ、村人×3、占い師×1、霊媒師×1、騎士×1、人狼×2、共犯者×1である。
・人狼と共犯者に選ばれた参加者は、悪魔に憑依され、自身に不利な発言は不可となる。
・ゲームは 朝時間→遊戯時間→議論時間→夜時間の繰り返しである。
・投票、夜ターン時の役職行動については、役職カードの封筒と共に置いてある貸与スマホを操作して行う。 それを使って助けを求めたりすることは完全不可能である。
・ゲームはよく行われる普通の人狼ゲームを想像したら大体のルールは分かる。
・投票の際のスキップは1人1回のみ。
・追放、もしくは襲撃されるとその場で✕亡する。
・村人陣営が勝った場合は、即座に退場者を蘇生させ、全員が生き残れる。
・狼陣営が勝った場合、狼陣営の者のみを蘇生させ、村人陣営だった者は二度とこの世に戻って来れない。
[禁止事項]
・参加者はゲームが終わるまで下車してはいけない。ただし、退場者は例外とする。
・他プレイヤーに暴力を振るってはいけない。
・議論時間は指定の椅子から離れては行けない。
・投票結果が開示されるまで指定の椅子を離れては行けない。
・参加者は自身以外の貸与スマホを覗いたり触れたりしてはいけない。
・投票の指示から5分以内に投票を行わなければいけない。
・21:00ー7:00まで、ゲストルームの外に出てはならない。
・参加者は他の参加者に違反するように企図してはいけない。
※どれかの禁止事項を破った参加者は強制的に退場(追放)される。
[遊戯時間に行うゲーム]
生命遊戯
・参加者は朝9:00に、最初に目覚めた場所に集まる。
・ゲームマスターは「テーマ」「上限生物」「条件」を設定する。
※狼陣営はこれらの情報が前日21:00に共有される。今回はマスター自身が事前に設定しているので、自動で狼陣営の貸与スマホにメールとして送信される。
・ゲームが始まると、参加者は1人ずつ地球上に存在する生物の名前を1つ挙げていく。この際、その生物の「テーマ」の数値は、1つ前の手番の参加者の数値以上でなければならない。 また、「条件」を満たす生物でなければならない。
・参加者の手番は自主申告で決定する。初日に手番の希望が重なった場合、じゃんけんで決定する。2日目以降に手番の希望が重なった場合、前日のゲームで 遅い手番だった者の希望が優先される。
・生存しているすべての参加者が生物の名前を挙げ終えた場合、ゲームは成功となる。
・いずれかの参加者が挙げた生物の数値が、1つ前の手番の参加者が提示した数 値未満だった場合、もしくは伯爵の設定した「上限生物」の数値以上だっ た場合はゲームは失敗となり、終了する。
・地雷に指定された生物を答えた場合、その日の投票時間がスキップされる。
※狼陣営が踏んでもスキップされない。そしてゲームの成功・失敗には無関係。
[地雷について]
・狼陣営は「地雷」となる生物のリストが与えられる。
・指定するには貸与スマホを使用する。
・村人陣営もライフゲームが始まる前に貸与スマホでいずれかの生物を選ぶ必要がある。
同封されていた地図を見る。
ゲストルーム…各々の車両の壁沿いには、長い通路がある。
多分そこから、狼が襲撃を行うのだろう。
それと、壁には 3つほど マグネットでペンがくっついているホワイトボードがある。
「 …とりあえず、一旦各自の部屋号車に行って役職を確認しよう。」
そう彪馬が言い、俺以外の皆は自分達のゲストルームにスムーズに向かった。
俺はというと、少し考え事をしていた。
…あ、電車のことじゃないよ。
とまあ、色々考えながら俺もゲストルームに向かった。
ゲストルームに入ると、そこには電車の模型や 普通では手に入れられないはずの時刻表、図鑑など、俺の好みを知ってるかのような部屋が広がっていた。
その鉄オタ大歓喜な空間の中に1つ、アンティークな机があった。
そこに置かれているのは、ルールに書いてあった貸与スマホと、役職カードが入った封筒。
俺はそれを開ける。
俺の役職は … ▓▓▓▓▓▓▓▓ 。
確認したあと、カードが粒子上に消えていく。
初日…今日は特に行動もせず、ゲストルームで待機らしい。 他の人と会話したいなら その人の所に行ってもいいらしいし 。
… だから俺は、とある人を訪問しようと その人のゲストルームへと向かった。
Next.「何も分かっちゃいないね。」
#ご本人様には関係ありません
れな
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そのさん
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コメント
1件
読み終わりました!「リアル人狼ゲーム」、設定が細かくて没入感すごいですね。特に地雷ルールや「悪魔に憑依される」という縛りが面白い——普通の人狼と一味違う緊張感がありそうです。壮吾くんが「とある人」を訪ねるラスト、めちゃくちゃ気になります。彼の役職が伏せられてるのもニクい演出だなあ…次話が待ち遠しいです!