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雨彩かなた
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stxl 二次創作 赤水、水赤
ご本人様には一切関係ありません
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【赤視点】
「……でさ、」
特にオチのない話を、だらだらと続ける。
スピーカーモードにしてスマホを横に放り投げ、ベッドに寝転がって天井を見る。
画面はもう暗くなってるのに、通話だけはずっと繋がったまま。
「へー」
相槌が返ってくる。
それだけで、なんとなく安心する。
「れるさん今日何してたの」
「曲作ってたよ。あたらしいの」
そんな短いやり取りを交わす。
会話がなくなっても、無言のまま数秒過ぎて、またどっちかが適当に話し出す。
そんなのを、もう何分…いや、何時間やってるのか分からない。
「……そろそろ寝る?」
なんとなく、言ってみる。
本当は、まだ全然眠くない。
「んー」
れるさんが少しだけ間を空ける。
「まあ、どっちでも」
どっちでも、ってその言い方ずるいなとそう思うのに。
「……」
指が、通話終了のボタンの上で止まる。
押せば終わるのに。
それだけなのに。
「ちむ?」
「あー、いや」
名前を呼ばれて、少しだけ心臓が跳ねる。
「なんもない」
「ふーん」
少しだけ笑ってる気がする。
見えてないのに、そんな気がした。
「……」
また、少しの沈黙。
でも嫌な訳じゃなくて。
むしろ……切りたくない。
そんなことを言えるわけないけど。
「じゃあさ、あとちょっとだけ話そ」
“ちょっとだけ”なんて、適当な言葉。
本当は、終わらせる理由が欲しいだけなのに。
「……ん」
その返事で、またどうでもいい話を始める。
意味もオチもない、ただの会話。
通話は、まだ切れない。