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兵隊:おい!あいつらどこに行った?
兵隊:逃げたとしか聞いておりません
兵隊:手分けして探し出せ!!でなければ俺らの火は数日で消し去るぞ!!
兵隊:はい!!
ふぅ。顔を見られたかと思ったわ。とっさに答えられて良かった。とりあえずここの施設は無謀やな。ドアの前にどんな部屋なのか書いてある。これでは「ここは資料室だから狙え」と言っているようなものだ。
人目を盗んですっと入る。さて目当てのものを見つけよう。
中に入ればいつぞやの本棚だらけの魔女の案内所や、今思えば懐かしい蝶々しかわからない仕分けがされている資料室よりも、誰にでも分かるように仕分けられているため、情報を探しやすそうだ。
欲しいと命じられた情報はあれとそれとこれ。こっちに持っているのは俺自身が欲しいモノ。これを写真に撮す。そしてどの情報が取られたかわからないように、資料をぶちまける。
戻すのは簡単だが、もし印が着いていたらバレてしまう。ならば、全てわからないようあえてフェイクを混ぜて散らかしておく。これなら「誰かが荒らした」という事実だけが残り、盗まれたものは闇に落ちる。
無能と呼ばれていた青い同業者の入れ知恵である。
さてそろそろ俺もおいたましなければ。俺は今日という日のために以前の記憶を頼りに、とあるものを作ってある。必要以上に使うと俺という存在がバレてしまう。何よりも一度に3つしか作れないため、回数制限がかかっている。
ざっくりとだが、地図は覚えている。どう逃げたところで開けた場所と面している。銃で狙われたら一発アウトである。
ふと、あることを思いつく。この方法ならうまくまけるのではないだろうか。部屋を見渡せば目的のものがちゃんと備わっているではないか。
そうと決まれば行動に移すとしよう。
チーノ:うへぇ、ほこりっぽい……
そう、俺が入ったのはダクトの中。どこかの味方最大の脅威がこの中に入り浸り、どこかで人を驚かせていた。出ないところは決まっていた。
タバコ臭いところ。
ノンスモーカーである彼はタバコの匂いに敏感であった。そのためであろう。タバコを吸っている者の部屋のダクトに行かないのは。
特に青色の部屋と水色の部屋には行ってないのではないだろうか。記憶が曖昧である。
別にダクトではなく普通に会いに行けばいいのだが、彼はそうしなかった。
俺は初めて入ったのだが、彼の気持ちが少し分かる気がする。
落ち着く。
誰にもわからない一人小さくなれる場所。
彼の仕事が暗殺であったこともありダクトのほうが落ち着くのかもしれない。以前訊ねたこともあったが、曖昧にされている。
この人生で分かればいいのだが。
シャークん:では結果を聞こうか?
チーノ:はい。こちらの資料におまとめいたしました。
きりやん:………うん、やっぱりか
きんとき:そうなってくると出方を変えなきゃだな
スマイル:これはこれでいい切り札何じゃ?
Broooock:そうだけど、スパイが入ったってバレるくない?
シャークん:そうだな…………
・・・・・・
Nakamu:まぁ何はともあれ、これだけいい情報をくれてありがとう。
チーノ:……有難きお言葉。
Nakamu:良ければなのだが、そなたに褒美をと考えている。何が良い?
チーノ:わたくしは、この国のものではありません。今こうして村の仲間とここに住まわして貰える事が一番の褒美でございます。
御恩を献上したまででございます。
Nakamu:そう謙遜しないでくれ。
仕事は誰でも出来るが、そなたはそれ以上のことをやってのけたのだ。その分を出さないわけにはいかない。
我々のやり方なのでな。
そう言われてしまったら断るほうが無礼となる。俺自身、村の仲間が快適に過ごしていればそれでいい。どう答えるか。