テラーノベル
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エキセントリック、クレイジー、まるでダイナマイト。
あの女は頭がおかしい。誰から見てもそうだ。
飼い慣らせない、変えようとできない。
最高にFuck(くそやろう)なやつ。
「邪魔」
と言ってビル端を歩いていた猫をつかんで捨てる。ジョディが悲鳴をあげた。
地下鉄の路線でネズミが足にたかって誤発し、謹慎。その間に隣の家のプールで泳いで、危うく懲戒免職。
ウォールマートでピニャコラーダ味のアイスが売り切れていると本社にメールし、家に届けさせた。
バスで運転手にセクハラされたと被害届。ただ釣りを受け渡しただけ……。
何を考えているかわからない。ガムを噛み、グニャリと引っ張って笑う。
デスクの裏に貼り付けて、キャメルが嫌そうに顔をそらす。
でも俺は、そんなモンスターみたいなお前にふれたくてたまらない。
飼い慣らせないなら檻に入れて、飢えるまで食べ物を与えない。言うことを聞くまでお前の【先生】になって、それから俺は獣の主人だ。
叩いて抱き締めて舐めては唾を吐きたい。
許してほしい。俺のすること全部。
人を殺しても裁かれず、許しは求めて…無様な俺をお前は罪を重ねろと言う。
なんにでもなる。お前にふれたくてたまらない。
許してほしい。許さないでくれ。
「いい男」
ごみをあさるホームレスを蹴り飛ばし、お前は振り向いた。またガムを伸ばし今度は俺の眉間に張り付けてくる。
それを口に入れたら、お前は満足そうに股間を掴んで笑った。
「…準備しちゃったの?いやね」
ホームレスを跨いでお前は首を引っ張って路地裏に入っていく。
ぼろぼろのポスターに手をつき、頬を染めて顎でやる。
「はやく…」
「頭いかれてるな」
コートを引っ張りあげて思う。スカートをあげたらまるでジェットコースターに乗ったみたいな悲鳴をあげた。
「やだ…ふふ…あんた【まじで】わたしが好きなの?」
「お前を黙らせたいし」
そのままストッキングを引きずり落とし、下着の隙間から望みを差し出す。
「ああん、そっちはダメよ、ボーイ」
ふり、とお前は尻を振る。
「…苛立たせて、謝りたいし」
「ふふ…」
はあっ、とお前は息を思いきり吸う。スカートをまくりあげて、ははは…と立ち直す。
ぴりぴり…とストッキングに線が入ってく。
「お前を暴れさせて…はあっ…」
「ああん、ふふふっ」
お前はからだを倒してくる。腰を押さえたまま出し入れしたら車のキーがかちゃかちゃ鳴った。
はっ、と赤井は口を開けて四角い空を見た。
お前にオモチャにされたい。最高なやつで…最悪でいたい。勝ち誇る俺が嫌いなら負け続けてやる。
お前がバカにしたいにならピエロになりたいし、尊敬したいなら教授にでもなってやる。
でもいちばんは……
ふたりは口付けた。
いかれたお前の奴隷になりたいんだ。
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