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×××退院後初学校
退院して初めての学校。
朝から少し緊張する×××は、松葉杖を使いながら教室に向かう。
「……みんな、どうしてるかな……」
退院したてでまだ体は万全ではないけれど、心はわくわくしていた。
教室の扉を開けた瞬間——
「サプライズ!」
クラス全員が声を揃え、カラフルな風船や手作りの装飾でいっぱいの教室で迎えてくれた。
「わあ……なにこれ……!」
×××は思わず目を見開く。
飾りつけられた机の上には、退院祝いのケーキや手紙、小さなプレゼントが並んでいる。
「×××、退院おめでとう!」
ゴンもにっこり笑い、手を振る。
「バスケ部のみんなも、みんなで準備してくれたんだ」
クラピカやレオリオも笑顔で拍手を送る。
キルアも教室に入ってきて、そっと×××のそばに立つ。
「……よかったな、無事に学校に来れた」
静かに声をかけるその視線に、×××の胸は熱くなる。
「みんな……ありがとう……!」
泣きそうになるのを我慢しながら、笑顔で応える。
「こんなに……私のために……」
クラスメイトたちはみんな、×××の笑顔を見て嬉しそうにしている。
手作りのカードを渡してくれる友達、風船を持って飛び跳ねる子、
「×××、もう怪我大丈夫?」
「早く一緒にバスケやろうぜ!」
と、男子も女子も思い思いに声をかけてくれる。
キルアはそっと×××の手を握り、松葉杖を支えながら微笑む。
「ほら、俺もいるぞ」
×××は目を合わせてにっこり笑う。
「うん……キルアも……ありがとう」
教室には笑い声と拍手、楽しそうな声があふれ、まるで小さなパーティ会場のようだった。
×××は胸の奥にじんわり温かいものを感じ、今までの辛さや不安が少しずつ溶けていくのを感じた。
「今日から……また、みんなと一緒に頑張れる……」
小さく心の中でつぶやく×××。
そして、隣で静かに微笑むキルアの存在が、何よりも心強かった。
松葉杖を使いながらも、教室中の笑顔に囲まれ、×××は改めて、退院して良かった——と心から思うのだった。
授業が終わると、教室の空気が少し軽くなる。
×××はまだ松葉杖を使ってゆっくり歩きながら、自分の席からみんなの方へ向かう。
「×××、大丈夫?無理しないでね」
ゴンがにこにこ笑いながら声をかける。
「うん、大丈夫……ありがとう、ゴン」
小さく答え、少し照れながらも周りの声に安心する。
クラスの女子たちも集まってきて、手作りの小さなカードを渡してくれる。
「退院おめでとう!これからまたバスケも一緒に頑張ろうね!」
×××は嬉しくて笑みがこぼれる。
「ありがとう……みんな、優しい……」
キルアはそばを歩き、×××の松葉杖を軽く支えながら目を細める。
「ゆっくりでいいぞ。無理すんな」
「うん……キルアがいてくれるから、大丈夫」
×××も笑顔で答え、手を少し握り返す。
教室の奥から、バスケ部の男子たちもにこやかに見守っている。
「よし、×××、今日は無理せずに少しずつ歩こうな」
クラピカやレオリオも声をかけ、安心感が広がる。
休み時間になると、×××は机の周りを少しだけ歩きながら、クラスメイトと話す。
松葉杖を使っているせいで、スピードは遅いけれど、笑顔で返事をしている。
「×××、本当に元気そうで安心した!」
「退院祝い、楽しかった?」
ひとつひとつの言葉が、胸にじんわり染みる。
キルアは×××のすぐ隣に立ち、少し距離を保ちながらも、手を差し伸べる準備をしている。
「……無理したらすぐ言えよ」
「うん、わかってる……ありがとう、キルア」
×××は松葉杖を使いながらも、少しずつ教室内を歩き、みんなと話し、笑い、温かい時間を過ごす。
「……退院して、こうしてみんなとまた笑えるって、幸せ……」
心の中で小さくつぶやき、胸がじんわり温かくなる。
休み時間が終わる頃には、×××も少し疲れたけれど、充実感でいっぱいだった。
キルアはそっと×××の肩に手を置き、にこりと微笑む。
「よし、今日も無事に過ごせたな」
×××も微笑み返し、少し肩を預けるようにして歩く。
まだ松葉杖が必要だけど、心の中にはもう、少しずつ「いつもの日常」が戻り始めていた。
退院後初の学校——×××にとって、大切で幸せな一日になったのだった。
放課後の校庭は、夕日の光で柔らかく染まっている。
バスケ部の部室前に、×××はゆっくりと松葉杖をつきながら立っていた。
「……久しぶり……」
心の中で小さくつぶやき、深呼吸をする。
まだ足には完璧な自信はないけれど、久しぶりに部活のみんなに会いたくて、勇気を出して来たのだ。
「×××、来てくれたんだ!」
ゴンが駆け寄り、明るく手を振る。
「よかった、無理してないか?」
クラピカやレオリオも微笑みながら、少し距離を置きつつ、温かく迎えてくれる。
「松葉杖は無理しないでな、少しだけでも顔を出すだけで十分だ」
×××は小さく頷き、ゆっくりと部室前まで歩く。
「うん……ありがとう、みんな……」
声はまだ少し震えていたけれど、笑顔も浮かぶ。
その時、キルアがそっと×××の横に立ち、腕をさりげなく支える。
「無理するなよ、今日だけ顔を出すだけでいい」
「うん……キルアがいてくれるから……大丈夫」
×××も少しほっとした表情になる。
部活の仲間たちは少し遠くから見守り、×××が元気そうにしていることに安心する。
「またすぐバスケやろうな」
ゴンが笑顔で声をかける。
「うん……楽しみだね」
×××も少し照れながら答え、心の中で笑みを浮かべる。
部活の時間は短く、軽くストレッチや見学程度だったけれど、×××にとっては大切な一歩。
「今日はここまででいいか」
キルアがそっと声をかけ、松葉杖を支えながら歩き出す。
「うん……ありがとう……」
×××も笑顔で答え、二人でゆっくりと校門を出る。
夕日の光に照らされながら、キルアはそっと×××の手を握る。
「……今日もよく頑張ったな」
「キルア……ありがとう」
×××は少し照れながらも、手を握り返す。
二人で歩く帰り道は、まだ完全に元通りではない足でも、心は軽く温かかった。
退院後初めての学校、初めての放課後——
小さな一歩を積み重ねながら、二人の絆はさらに深まっていくのだった。
to be continued…