テラーノベル
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「…俺、ジャングルって初めてだけど、湿気が凄いよな」
「でも、木が沢山あって、結構落ち着く」
一方スライム・ロードでは、第二ステージのジャングルを攻略中だ。
弟戦士と盗賊が簡単にジャングルへの印象を述べていた。二人はなんだかんだ仲が良さそうだ。年も同じくらいだし、元々友達だったのかもな。
彼らが進むジャングルは、鬱蒼と茂る多種多様な木で、視界が悪いのが特徴だ。
蔓を絡ませた背の高い木から、広い葉っぱをもりもりと茂らせた、背丈よりちょっと大きいくらいの木。腰下くらいを広範囲にカバーする、シダ系植物。
それを掻き分けながら、進んでいる。
温度も湿度も高いから、ところどころ霧も発生してるし、挑戦者達は滲み出る汗を滴らせていた。歩くだけで、そこそこ体力を使いそうなステージだ。
前を歩く盗賊と弟戦士の二人に、いきなり蔓のようなものが襲いかかった。
風を切る、ヒュッと言う音の直後に、バッチ~~~ン!!と、痛そうな音が響く。二人は弾かれて、倒れ込んでしまった。
「っっ痛ぅ……!」
「痛ってぇ!うわっ!最悪!泥だらけになったじゃねぇかよ!」
可哀想に、弟戦士が倒れた先は足場の悪い泥溜まりだ。底なし沼でなかったのは、むしろ幸運かも知れない。
「え…?蛇…?」
「蔓じゃなかったのか?」
女戦士と魔族魔術師が、怪訝な顔で見る先には、蛇のようにとぐろを巻いて、飛びかかる隙をうかがっているヤツがいる。
蛇でも蔓でもない。
ここには、植物系も爬虫類系も配置してないし、いるのはスライム系オンリーだからな。何を隠そう、鞭系の武器と合成したウィップスライムだ。
あ、跳ねた。
バネのように、なぜかビヨ~ン、ビヨ~ン、と伸び縮みしている。
初めて見る不思議スライムに、思わず挑戦者達も食い入るように観察。
「うわっ!来た!!」
魔族魔術師目がけ、バネを活かした大ジャンプ!!それを合図に、木の影から、様々なスライム達が現れた。
女戦士に飛びかかったのは、金色のゴージャスなスライム。
金の王冠と合成したら、金ピカでところどころに宝石が煌めく、冒険者なら一度は倒してみたいスライムになってしまった。
素材が素材だから防御力はそれなりに高いが、金目当ての冒険者達に狙われそうで、とっても心配だ。
「凄い綺麗!」
「姉ちゃん!そいつ、絶対逃がすなよ!」
戦士姉弟は、明らかに目の色が変わっている。
コメント
1件
みぅです🖤 第127話読みました! ウィップスライム、鞭と合成って発想が面白い…!バネみたいに跳ねるビジュアル、想像しただけで可愛いし怖い(笑)。金ピカスライムはもう倒したくなるやつだよね💎 姉弟の目の色変わってるの、めっちゃ分かる〜 弟戦士と盗賊の仲良し感も、ちょっとホッとするポイントだったよ🌙 このジャングルステージ、湿度とか霧の描写がリアルで体力奪われそう…スライム祭り、まだまだ油断できないね!続きも静かに読ませてもらいます🤍