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コメント
2件
とっても良い… いつも素敵なお話ありがとうございます!
母上にわたくしの肉掴まれた
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快晴
皆が夏を満喫している
プールに行ったり、かき氷を食べたり
日サロに行ってる人もいる
いいなぁ
僕もみんなの様に外で夏を満喫したいなぁ
僕が夏らしい事を出来るのは部屋の中
部屋の中で何が出来るんだって
そりゃかき氷、、ぐらいだ
悲しいでしょ。
これが”病人”という現実だ
でもその悲しい現実を変えてくれた大切な人がいる
ー ー ー ー ー ー
僕は小学校のころ事故に巻き込まれたんだ
状態は酷かったらしい
でも事故に遭ったのは僕だけじゃない
もう1人の男の子も巻き込まれたんだ
亡くなっちゃったんだけどね
その子は洒落にならないぐらい酷くて、
噂によると原型と留めてなかったとか
その子から見たら僕なんて骨折ぐらいだろう
僕は頭を打ったんだ
手術をしてね
成功はしたけど意識は戻さず植物状態になってたんだ
数年僕は眠ってたらしい
ある時僕は目覚めたんだ
その時僕の目の前には男の子が居たんだ
かっこいいモテそうな男の子
どこか懐かしさを感じる男の子
その子は僕が起きた瞬間びっくりして涙が出ていた
その子は泣きながら僕の名前を言ってた
『元貴?元貴?』
ってね
直ぐに
『俺だよ、分かる?』
と聞かれた
だか僕には彼が分からなかった
どうやら僕は記憶喪失になったらしい
僕がその子に
『誰?』
って聞くとその子は
『へっ?元貴?忘れたの』
って言いながら別の意味の涙を流していた
その子は我に帰ったのかすぐに医者を呼んだ
医者と色々終わったあと病室に帰るとあの子が居た
もう夜遅かった
その子は空を見ながら泣いていた
僕はその子に歩み寄った
『夜遅くまでありがとう』
そう言うとこの子は
『ううん、迷惑だった?』
と、僕は
『少しね』
と答えた
『だけどもう少しここに居てくれない?君の事教えてよ』
気付いたらこんな言葉を言っていた
『、うん』
その子はびっくりしながらも居てくれた
ー ー ー ー ー ー
この子は若井滉斗というらしい
僕は大森元貴らしい
若井はいま中2、僕と幼馴染らしいから僕も今中2だそうだ
僕が植物状態中僕の親は呆れてどこかに消えたらしい
それで病院代っていうかそういうのは若井が払ってたらしい
僕の周りに血の繋がった人はもう居ないみたい
若井も一人暮らしだ
小さい頃に親を失って叔父に引き取られたけどトラブルがあったらしく逃げてきたそうだ
そこで若井を助けたのが大森家だった
若井が中学になるまで家に置いといたらしい
そこから若井は家を出て一人暮らししているらしい
若井家は金持ちで親の財産は若井が持ってるらしい
そんな事を色々聞いた
今回は若井の家の事だったがまた明日も来るらしいから他のことを聞こうと思う
ー ー ー ー ー ー
そんな事も数年前
今も尚病室に居る
前の記憶は取り戻せていないが滉斗との新しい思い出が出来た
あれからほぼ毎日滉斗は僕に会いにきてくれる
滉斗はずっと今日あったことの話をしてくれる
全く飽きない
だって、滉斗が楽しそうに話してるから
僕は歩けない
今のうちはね
だから一緒に遊びに行けない
滉斗と外で遊びたかった
その事を伝えると
『明日さ、夏祭りがあるんだ。行かない?』
と誘われた
夏祭りなんて知らなかった
でも足が動かないと伝えたら
『車椅子があるじゃない』
ってニヤリと笑った滉斗
僕は夏祭りというもの、歩けないという絶望の中で光が見えた気がした
担当医に許可を取って滉斗と夏祭りに行った
一応の為担当医も同行したけど滉斗と初めてのお出かけでテンションがあがってた
いちご飴というものを食べて
イカ焼きというものも食べて
フライドポテト、トルネードポテトというものも食べた
たこ焼きもね
金魚掬い、ヨーヨー釣りというものは滉斗がしていた
滉斗は
『元貴見て!金魚だよ!かわいーね』
って可愛いくてキラキラした笑顔を僕に見せてきた
金魚も可愛いかったが僕は滉斗が可愛すぎて滉斗に釘付けだった
たくさん食べて、たくさん遊んで、
僕は綺麗な花火を見た
花火、人が多すぎてとてもじゃないが見れた状態じゃなかった
でも滉斗は穴場を見つけてくれた。
がそこは山の上だった
車椅子じゃあ当然行けない
すると滉斗と担当医が話をして滉斗が僕をおぶっていくという事をなった
急な階段
滉斗は物凄く大変そうだった
そりゃそうだ
あんな細い身体で僕をおぶって階段を登っているんだ
担当医が代わろうかと聞かれた滉斗
『大丈夫!涼架先生も疲れてんでしょ笑』
って笑って断った
担当医は
『無理はしない様にね』
と
無事着いてみると、小さい公園みたいになっていた
僕達はブランコに座って花火を見た
『花火始まるよっ』
滉斗にそう言われた
ぱって観ると衝撃が走った
こんな綺麗なものがこの世にあるのかと
真っ暗な夜空に咲く大きくて綺麗な花
何故か儚く見えた
何故か泣いてしまった
滉斗はびっくりして僕を慰めるかの様に声を掛けた
担当医は、、僕より泣いていた
滉斗は
『涼架先生!?ちょっと泣かないでよっ』
高校生が大人を慰めてた
でもそのぐらい花火は綺麗だったのだ
花火が終わり僕達は病院に帰った
滉斗も帰った
それから休日、滉斗と担当医と出かけることが多くなった
毎日が楽しかった
こんな日が永遠に続けばいいのにと思った
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今回はちょっと書き方を変えてみた
読みにくいよね、、、