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あなたとの別れ

1 - 気持ち

♥

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2025年05月02日

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いまから始まるメッセージは、ある一人の子に向けた、メッセージです 。


作品 (さのじん) が気になる方は、このメッセージを飛ばしてくれて構いません


[ かけがえのない、私の大事な友達へ ]


近々いなくなってしまうかもしれない、大好きだった友達を思いながら書いた作品です 。


その友達ね、ほんとに元気で、いつも真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる子なんだよ ~ 笑


その子とずっと喋ってると、いつも元気になれて ..


自然と、笑いが溢れるんだよね、笑


今は、一旦さよなら 。


でも、いつか絶対会える


絶対に、みつける


帰ってきたときは、私が迎えに行けたらな ~ ..


なんてこと、思ってるよ 。


テラーに戻ってきたのも、その子とまた喋るため


面白い話して笑い合って、時には相談し合って真面目な話もして ..


その子がいたから、毎日が楽しかった


自分のことだって気づいてくれなかったら不安だから、名前だすよ 。


ずっと、あなたのこと待ってるよ


必ず迎えに行くからね、” はーちゃん “ 。





ここから作品始まります



------------------


君と過ごした時間は .. 俺の人生にとって、かけがえのない、とても大切なものになった 。


今日は、高校卒業の日


君は俺と違う、遥か遠い大学へ行ってしまうんだよね


当たり前だと思っていた、君との幸せな日常 。


その日常は、当たり前なんかじゃなくて ..


いつも何となく過ごして、ただ過ぎるのを待っていた俺の人生に


神様がくれた、世界にたった一つだけの、贈り物だった 。


当たり前なんかない 。


この世界は、常に出会いと別れの繰り返しで、


別れの先には、必ず出会いがある 。


不幸の先には、必ず幸せがある 。


ずっと良いことばっかじゃないのと同じように、ずっと悪いことばっかじゃない


また、いつか、どこかで会える 。


それを、俺は信じている __












































誰もいない、静かな教室 。


外からは、楽しそうに話しながら笑い合っている声が、絶えず聞こえてくる


別に、あの輪の中に入りたいとは思わない


みんなが話している内容も、みんなにもあまり興味が湧かないからだ


( 俺が興味あるのは、じんとだけだし .. )


.. 実を言うとまだ、式が終わってから1度も、じんとには会えていない 。


どこにいるかなんて知らないし、今頃何をしているかなんて、俺にわかるわけがない 。


″ 今頃、体育館裏で告白でもされてんのかな .. ″


なんてことも、思ってしまう 。


( .. いや、じんとに限って、そんなことはねぇか .. )


( あいつ、モテないし .. )


第一、あいつがモテてしまったら、俺はどうすればいいんだよ ..


「 .. 好きだ、じんと __ 」


この言葉は、一生 .. じんとに届くことはないのだろうか 。


俺のこの思いが、じんとに届くことはないのだろうか 。


.. それでいいんだ 、


あいつが、幸せになれるなら俺は ..


この思いを、この言葉を .. 一生、胸の中に閉まっておこう 。


それで、あいつの人生に邪魔が起きないのなら ..


それで、いいじゃないか __




もうすぐ、完全下校の時間 。


家に帰るため、横に掛けてあったカバンを背負い、誰もいない、静寂に包まれた教室をあとにした 。














































































学校の外にでれば、さっきまでそこで談笑していた生徒たちも、みんないなくなっていた 。


「 俺が最後かぁ .. 」


なんて寂しさに浸りながらも、これまでの楽しい学校生活を思い出す 。


初めてじんとと出会った、あの日のこと ..


盛大に遅刻して、2人で怒られたあの日のこと ..


俺のわがままを受け入れてくれて、2人で学校をサボって、色んなところへ行ったあの日のこと ..


悪い出来事も、良い出来事も .. どれもじんとが一緒だったから、今になってその出来事全部が、思い出として俺の心に残っている 。


思い出されるのは、じんと共に過ごした、楽しい日々ばかりで ..


” 俺は今でも、じんとのことが大好きなんだな .. “ なんてことを、改めて思い知らされた 。


「 .. 帰るか、」


校門に向けて、1歩足を踏み出そうとした瞬間 ..


門近くにある桜の木の下に、誰かがいることに気づいた 。


相手も、俺がいることに気がついたのか ..


こちらに向けて、大きく手を振ってくる 。


その人の顔は、とても見覚えがあるもので ..


「 じ、んと .. ? 」


その人がじんとだと気づいた瞬間、とても泣きそうになった 。


会いたくて堪らなかった、大好きな人が今、出会った頃と変わらない眩しい笑顔で、俺に向かって手を振っている


そのかけがえのない出来事に、胸がぎゅっと締め付けられ、彼に対する好きが、どうしようもなく溢れだしてくる 。


( .. そうだったんだ、)


彼に対する、この好きという気持ちの行き場は ..


俺自身じゃなくて、じんとだったんだ __


「 ッ .. じんと、!  」


気づいたら俺は、じんとに向かって走りだ していて、そのままじんとを抱きしめていた 。


「 っ .. はや、と .. ? 」


困ったような、驚いたような ..


間抜けな顔でみつめてくるじんとに、今まで胸の奥底に閉まっていた感情が、どことなく溢れだしてくる 。


そして、思わず ..


「 じんと .. 好きだ 、」


伝えるはずのなかった、彼に対する最大の気持ち 。


最初、驚いたような表情をしていたじんとは、


数分後、言葉の意味を理解したのか、顔を真っ赤に染め上げていた 。


でも、その表情からはどことなく、嬉しそうな気持ちが読み取れた __



[ END ]


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