続き
※ 前半 🐤さんside
※ 嘔吐表現 有
地雷様等 🔙
🐤side
🤪『 ぃだ”ぁ”ッッ… 』 ポロッ
別に、彼が嫌いでは無い。
🐤『 …はぁ”… 』
ただただ、苦しんでいる人を見るのが苦手。
それに、頼れない人も苦手。
だからりうらは、どちらかと言うといふくんのことが苦手。
🍣『 大丈夫…だょ、ッ 』
もう、限界なのだろうか?
ないくんが、涙目で言っていた。
🐤『 …ねぇないくん、あんま無理して言わなくていいんだよ? 』
🍣『 …っ、無理してなッ 』 ポロッ
🐤『 嘘つかないでよ? 』
🍣『 ッッ…ひぐ”ッ…ん”…っ 』 ポロッ
ほら、やっぱり無理してる。
🤪『 …ッッ…、 』
いふくんは凄い申し訳なさそうに、俺とないくんをちらちらと交互に見ていた。
🐤『 ほ ~ ら、やっぱ辛いじゃん… 』 ナデナデ
ないくん、嘘下手だもんね。
🍣『 ちがッ”… 』 ポロッ
🐤『 じゃあさ、なんで泣いてるの? 』
ないくんを泣かせたのは、全部___
🤪『 ご…ッ、ぇ”…さッッ… 』 ポロッ
🍣『 な…でッ、まろ”ッ…謝るのっ、? 』
🍣『 ごめ…っ、んねッ”…? 』 ポロッ
え、逆になんでないくんが謝ってんの?
🐤『 馬鹿ッ!! 』
🍣『 ひ”ッ…ぇ、 』 ビクッ
🤪『 ひゅ”ッッ…っ… 』 ビクッ
車の中で。
アニキもいるって言うのに我慢ができなくて。
思わず怒鳴ってしまった。
🐤『 なんでないくんがさっきから、ずっとずっとずっとずっと”ッッ!! 』
🐤『 いふくんに対して謝ってるわけ”っ!?、 』
🍣『 りうに”ぃ…ッ、っ 』 ポロッ
ないくんが必死になっていた。
🐤『 …っ、だって! 』
🐤『 だって、おかしいじゃん…ッ 』
🐤『 ないくんは、何もしてないのにさっ”!! 』
こんなの、おかしいじゃんかッ!
その言葉を言おうとした瞬間、
🦁『 おい、りうら 』
🦁『 お前、ちょっと大概にせぇよ。 』
アニキがキレ気味で止めてきた。
なんで?
なんで…、どこがダメだったわけ?
いふくんに対して、ないくんは謝るのが正解だったってことなの?
🐤『 …ッッ、はぃ。 』
アニキに怒られた、ということは今のはきっとりうらが間違っていたんだろう。
🦁『 …りうら、帰ったらちょっと話しよか? 』
🐤『 うん…。 』
あぁ…これ、絶対怒られるやつなんだなって思った。
やっぱり、ダメだったんだよ。
___りうらなんかが ” おにいちゃん ” になってしまったから。
🤪side
🤪『 ん”…ッ…はぁッ”… 』 ポロッ
やっぱり、りうにぃはまろのことが嫌いなんだと確信が出来た。
そりゃあ…そうだよね?
こんな子、誰が好きになるんだろうか…?
🤪『 ひ”ぁ””ッ…!? 』
急にまた苦しくなる
🍣『 …ぇ、まろ…? 』
それに気づいたのか、ないにぃがまろの顔色を確認していた。
🍣『 アニキ”っ、まろ”ッ…顔色真っ青ッ”…! 』
🦁『 ッッ…分かった。 』
🤪『 は”…ぇほっ”…ごほ””ッ… 』 バッ
うぇ…気持ち悪
そう思って、口を抑えた。
🤪『 な”…ぃ、”ッ… 』
もう、吐く。
そんなこと、もっと前に言わなかったのが悪かったんだ。
🍣『 …んぇ”!? 』
軽く体を丸める。
まろの体制を見てないにぃがすぐに袋を探している。
🤪『 ぅ”…ごぽっ” 』
そんなの、もう手遅れで。
変な…嫌な音が車内全体に響いた。
🤪『 んぐ”…ぇ”ッ… 』
袋以外で吐いちゃダメ、というのはまろでも分かるもん。
だから、必死に口で抑えて堪える。
🤪『 …ん”ッ… 』 ゴクッ
吐いちゃダメだったから、それを飲み込んだ。
🍣『 まろ”ッ、ダメダメっ! 』
🤪『 …ッ、ぇ…? 』
なんで、だめなの?
飲み込んだ瞬間に、ものすごい勢いで胃から込み上げてきた。
🤪『 ん”…ぉえ”ッ!! 』 ビチャッ
もうすでに、まろの口元には袋はあったから車は汚れることはなかった。
🍣『 っ…アニキ、窓開けて? 』
🦁『 まろ、大丈夫か ~ ? 』
そんな優しい声がけをされながら、嘔吐き、吐く、の繰り返し。
🤪『 んふ”…ッ、おぇ”え”ッ! 』 ビシャッ
🤪『 うぇ”ッ…げぇ”え”え”ッ!! 』 ビシャッ
🤪『 ん”ッ…はぁ”…はぁッ… 』
🍣『 …全部出せた? 』
🤪『 はぁ…ッ、 』 コクッ
遠慮がちに言ってくるないにぃ。
触れるとびくってなっちゃうの、気にしてる…?
🍣『 1回、口ゆすご? 』
🍣『 袋に吐き出していいからさ…! 』
そう言って、ペットボトルの水をくれた。
🤪『 …っ、ん”ッ 』
🤪『 …… 』
ぐちゅぐちゅっ、と口をゆすぐ。
🤪『 …ん、ぺっ”! 』
ないにぃがいいよって言ってたから、袋に水を吐き出した。
🍣『 うん、上手上手。 』 ニコッ
🤪『 …あんがと、ぉ 』
まろも、にこってしなきゃ…。
🤪『 っ…ぅ ~ ”ッ… 』
🍣『 まろ、なんでそんな唸ってんの…w 』
🤪『 ちゃうし…ッッ”! 』
…だけどそんなの、しんどすぎて無理だった。
🍣『 あははッw…! 』 ニコッ
ないにぃ、まろと居るとき…無理してまでずっとにこにこしてるのに。
まろは出来ないんだ…よね、
🤪『 ん” ~ …ッッ 』
むのう、ってこういうことなんだな…って思ったの。
アニキが言ってた、 ” 無能 ” ってこれなんだね。
🤪『 …っ、ごぇ”…さッッ 』 ポロッ
🍣『 急に、どしたの…、? 』
🤪『 ちが”ッ… 』 ポロッ
泣きたくないのに。
ないにぃを、困らせちゃダメなのにッ…!
だから、りうにぃもまろのことを嫌いになって、ゆうにぃも嫌いになってたんだよね?
🤪『 ぅ…っ、ぁ”ぁ…ッ 』 ポロッ
涙、止めなきゃ。
そう思っても、中々涙は止まってくれなくて。
そう思えば思うほど、逆に顔が水浸しになっていっちゃって。
どうすればいいか、分からなかった。
🍣『 …ま ~ ろ、 』
🤪『 …っ、? 』
ないにぃがさっきとは違う感じでまろを呼んできた。
🍣『 そんなね、自分を責めすぎちゃダメだって。 』
🍣『 しんどいでしょ? 』
まろの心を読み取ったかの様に言ってくる。
本音、大事。
ちゃんと自分の言葉で言おう。
🤪『 …っ、ぅん…ッ” 』 ポロッ
🤪『 しんど…ぃ、”ッ 』
🍣『 うん、そうだよね。 』
🍣『 まろ、辛かったね。 』
優しく言ってくれるないにぃ。
🤪『 っ…ぅん、ッ” 』 ポロッ
🍣『 まろは偉いよ。 』
🍣『 えらこえらこ…。 』 ニコッ
あぁ…。
こんなまろでも。
まろにだって、必要とされる人が居たんだなって思った___。
続く
コメント
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見るの遅くなったけど今回も最高すぎました‼️ 続きも楽しみにしてますね!!