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雪月❄️
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四季色シリーズ 夏編🌻
春編 春色の磁力🌸
と繋がってるので、春色から読むことをオススメします💫
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目黒side
メッセージの着信を告げる携帯の振動を感じ、夢に沈む重さに抗う
なんとかぼんやりと目を開けて天井を眺める
カーテンの隙間から僅かに漏れる光に、もう日の出が近づいていることに気づく
『今から帰ります』
メッセージの送り主は待ち侘びた愛しい人だ
随分と遅くなったんだなと感じながら、いつもの道は危なくないだろうかと思い至る
メッセージを返してから、ゆっくりと起き上がる
ベランダに繋がるカーテンを開けると、ちょうど朝日が地平線から現れ始めるところで、部屋に差し込む光が徐々に強くなる
(これくらい晴れ渡った気持ちで帰ってきてくれたらいいけど)
太陽が完全に顔を出して、強い夏の日差しが部屋いっぱいに溢れたところで、玄関が開いた音がした
「……ただいま」
リビングに入ってきた翔太くんが、朝日の眩しさに目を細める
白い光に照らされたその顔には疲れが滲むものの、その表情はここ最近で1番スッキリとしているように見えた
(頑張ったんだなぁ)
その頑張りを抱きしめてあげたくて、無意識に翔太くんに向けて両腕を広げる
「おかえり、翔太くん」
「うん、ただいま」
意思を持った声で、もう一度言い直したその言葉に、翔太くんの気持ちが詰まっていた
何かを堪えるような顔をして、腕の中に飛び込んでくるのを受け止める
「おつかれさま」
俺の存在を強く感じ入るかのような、万願の想いが籠った抱擁を受ける
その想いを溢さないように、柔らかく包み込む
不意に翔太くんが顔を上げた
俺への恋しさが溢れた顔に思わず微笑むと、涙が静かに水面を作り出す
「蓮、蓮がだいすき」
「俺も翔太くんが大好きだよ」
「すき、ほんとにだいすき」
「ふふ笑 泣かないで」
目元に浮かんだ涙をキスで吸う
翔太くんは、柔らかで鮮やかな笑みを、綺麗な雫を流しながら、煌めかせる
「泣いてない、泣いてないよ」
「じゃあ大好きが溢れてるんだね」
「うん、そう………きっとそう」
「今日はもう、シャワーを浴びてゆっくり寝よう」
「うん、そうする」
2人で熱いシャワーを浴びて、抱き合ったりキスをしたりしながら、寝る支度を整えて、ベッドに潜り込む
「蓮、蓮、抱きしめて」
「ふふ、いくらでも」
溢れる嬉しさを全身で伝えたいのだ、とでも言うかのように、抱きついてくる
それに負けじと強く抱きしめると、腕の中で鮮やかに笑顔が彩られたように感じた
興奮にも近い、強い感情を宥めるように、ふわふわの髪を漉くようにして頭を撫でる
「ほら、もう目を閉じて。ゆっくり休もう」
「うん、ありがとう蓮」
ふわふわと、幸せそうに目を細め、眠りに誘われていく愛しい人に、声をかける
「起きたら、存分に愛させてね?」
その言葉を最後まで聞いたかは分からないが、先に眠りに落ちた恋人を追いかけて、俺も瞼を閉じた
コメント
3件
とにかくポエティック💙
ありがとうございます♪
うわあ……もう、冒頭から胸がいっぱいになりました。 翔太くんの「ただいま」が「意思を持った声で」もう一度言い直すところ、涙が出そうになった。あの一瞬で、翔太くんがどれだけ頑張って帰ってきたのか、蓮の腕の中だからこそ出せた本音なんだって伝わってきて。 朝日が差し込むタイミングと、玄関の音。光と感情がリンクしてて、すごく美しかった。「泣いてない、泣いてないよ」って強がりながら、でも蓮にキスで涙を吸われてるの、尊すぎて無理です……。 春編から読んでないけど、それでも2人の関係の重みと温かさがひしひしと伝わってくる、素敵なエピソードでした🌻