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smside






「なんでわかってくれないのッ?!」





部屋に叫び声だけが響く。




『いや…わからないもなにも、何が…』




「ッ!!」

「約束ッ!!」



俯く恋人。




「一緒に出かけるって…約束したのに…」


なんで……と声を漏らす



『しょうがないだろ』

『覚えてないんだから』



「違うじゃん!!」


雫が地面へと落ちる。




「スマイル…最近は俺のことを完全に忘れることが多くなってきてる…」

「恋人は俺なんだよ…?」



「約束だって、会話の内容だって、」

「スマイルが覚えてなくても、俺は覚えてるんだよ…?」







『……だって』












『そんなこと言われたって、俺知らないし…』


「ッッ!!」


『それに、今までも思い出してたんだろ?』

『またすぐ思い出せるんだから、それまで待てばいいじゃんか』


「……いつ思い出せるかもわかんないくせに」

「ずっと思ってたの。」

「なんで俺のことだけ忘れるんだろうって。」

「それって、俺のことが嫌いで……」

「忘れたいほど、そばにいたくないってこと?」



『ッ、それは…』



「ッ、もういい!!」


「スマイルなんて嫌い!!」

「大嫌いッッ!!」


『ッあ、』






バタンッ!!







乱暴に扉が閉められる。


『……』


涙で濡れたシアン色の瞳は揺れていた。



『……しょうがないだろ、』




泣きたいのはこっちだ。







nkside





『ッッグス…』




こぼれ落ちる涙を必死に堪えようと、上を向く。


『ぅあっ』



バランスを崩し後ろへ倒れる







公園のベンチ。

よく恋人と来た場所だ。







『…寒い、』


冬の朝はとても冷える。

そんななか、いつも着ている

パーカー1つで飛び出してきてしまった。




「…」


人肌が恋しい。

彼の声が、彼に触れてもらいたい。




喧嘩したばかりなのに、そんなことを

考えてしまう、そんな自分が可哀想とまで思う。





ずっと我慢してた。

約束も、何度も断られたり破られたりされても

記念日も、全部忘れられても

全部、ぜんぶ大丈夫だって言って、笑顔でいて


苦しいって気持ち、隠してきたのに。








今日のことを忘れられるのは、嫌だったのに







スマイルが言ったんだ。


その言葉が嬉しくて、たまらなくなって

約束したんだ。


忘れないって、言ってくれたんだ。




それなのに……


















『…ッヒック、グスッ、』






『結婚しようって言ったのは、スマイルじゃん』







忘れんなよ……バカ、
























®️ありnk受け多めてか八割

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ぎゅんっ゛ッテナッテヴッってなって爆発しました

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