☃️🍆の両片思い前提の🍌🍆
ある曲を少し参考にしています。
明るい両片思い☃️🍆からいきなり監禁不穏🍌🍆になる。最後あたり暗いし、暴力振るわれてます。腹パンとか首絞めとか。ぼんさんよわよわ。最後あたり事後匂わせというかがあります。長いので暇な時にでもちまちま見てくださると。
なんてか私🍌さんを精神不安定にさせたりメンヘラみ強めにするのが好きなのかもしれません。すみません。逃げてください。
誰がなんと言おうと私の書く小説の中では🍌さんはド攻めです。いや、🍆さん以外ド攻めです。すみません、話が違う方向に。
では、小説の世界行ってらっしゃいませ。
叶うはずがない、陽に当たらない恋もあるんだよ。自分は40を超えたおじさんだもの、彼が自分を好きなわけが無い。
けれど自分は、それでも悪戯な君が好き。いつも俺を揶揄うような彼が。
つい目で追ったり、心周りがすとんと落ちるような浮遊感を感じる。これが恋に落ちた時の感覚なんだと、そう実感すると共に溢れてくる彼への気持ちは抑えられないほど大きなものになってゆく。
可愛らしい笑顔を振りまき、視聴者からも人気が高い彼は自分の自慢の後輩だった。
そう、後輩。自分は彼の先輩。それだけが全てだった。けれど、この恋が叶わなくたって、構わない、彼が笑ってくれるのなら。ピエロなことだって言うし、この恋心を捧げてやるんだ。
一人煙草と共に考えるこの時間が、本当の自分を生かしている。彼の前では、気持ちを隠すために必死で、例えるなら、そう、仮面を被った素顔を晒さないピエロみたい。素の自分では、彼への気持ちを抑え込めない、彼には幸せでいて欲しいから、彼が気分を害することは言いたくない。この関係を壊したくない。隣で笑っていて欲しいから。だから自分は演じきってみせるんだ。“ 卑怯者な面白可笑しい先輩 ” を。だから、ずっと笑ってて欲しい、俺に隣で、俺の愛おしい人、
ベランダで一人、煙草を吸っている。ごぽり、口から溢れる煙。視界がじわりとぼやけて、肺が満たされてゆく感覚がする。煙草は体に悪いけれど、何故こう気持ちが楽になるのか。そう考えてみると、体に悪いけれど美味いジャンクフードとか、そういうものと同じ類なのかもしれない。なんて
「満たされないなあ。」
一時も彼と離れていたくない、今からでも彼に会いに行こうか?そうなれば煙草の匂いは落としたいな、取り敢えず、ポケットから携帯を取り出しては、カコカコと文字を打って、送信。内容は「今日暇なら付き合って。」みたいな感じだ。二人で出掛けるくらい先輩後輩でもあることだろう。これくらいは許して欲しい。そんなことを考えていると既読がつく。すぐさま返事が来た。内容は「デートのお誘いですか?wいいですけど、待ち合わせ場所どこにします?」みたいな感じ、その返事に、デートじゃないwみたいな文を添えては、待ち合わせ場所を打ち込んで、また送信。気がないくせしてこういう揶揄い方をしてくるのは本当に心臓に悪い。
こっちは色々拗らせてんだぞ。悪質だろ、そんな意地悪な、。なんて大きく溜息をつく。そうだ、今から会うんだ。取り敢えずお風呂でも入ろう。と気持ちを切り替えて、ベランダを後にした。
「ぼんさんと二人でお出掛けかあ〜、」
携帯で、つい何度も貴方が自分へ送ってきたお出掛けのお誘いの文字たちをじっと眺める。個人の連絡先で誘ってきたってことは、俺と彼だけ、二人だけのお出掛けってことになるんよね?自分だけを誘ってくれるなんて嬉しい、二人でお出掛けってことは、今日一日彼を独占できる訳だ。
「んふふ、楽しいみぃ、」
早く会いたいな、ぼんさんに。僕の愛しい人
いつも卑怯ばっかするけど、本当はとても優しい彼が好き。気づけば貴方は俺の近くにいて、知らぬ間に俺を一人にさせまいと話しかけてくれるところが大好き。俺が貴方を揶揄うと、やめてと言いつつ笑って許してくれるところが好き。煙草を吸っている貴方は妙なほど艶っぽくて、煙草が似合うところ大好き。大好きなんだ、俺に向ける笑顔も、独りだと何も無いフリして寂しがってるところ。悪戯のしがいがあって可愛い。早く僕のものにならないかな、とも思うが、でも気持ちを伝え、フラれてしまいこの関係が壊れるのだけは避けたい。優しい貴方は俺をフラないかもしれないけれど。こう、どうしてもマイナス思考になってしまう。
もし、この感情を貴方に伝えるだけでこの関係が終わってしまうのなら、自分は口が裂けても貴方に言ってやらない。絶対に。こんな黒い感情、貴方に見て欲しくなくて、苦しいけれど、堪えてきた。貴方には笑ってて欲しいから、貴方を笑わすためなら、俺はこの関係のままでもいいんです。だから、ずっと笑顔でいてください。俺の愛しい人。
「さて!支度しよーっと!服はどうしようかな、これでええかな?」
ぼんさんに会うんだ、少しくらい服装に気合を入れたっていいだろう。好きな人の前では常にかっこよさ100%の俺を見せたいから!
「おっしゃ!行こ!れっつごー!!」
あの後、お風呂に入った後、服を選んで、買って一回もつけてなかった香水とかイキってつけてみる。一度香りを嗅いでみるとすっごくスッキリとしたような微かに甘い香りで、でもスッキリしつつ、ふんわりしたような柔らかい香りが雪みたいで少し彼に似ていて、少し心臓が高ぶった。財布や携帯、その他の私物をバックに詰める。サングラスをかちり、とかけて、お馴染みのスニーカーでも履いて、いざ、彼に会いに行くために玄関の扉へと手を伸ばす。
がちゃ、、、ぱたん。
この時は、想像すらしてなかったなあ。
──── 携帯を見ながら、道を確認する。今は駅に向かって歩いていて、携帯では今回自分が乗る電車を確認していた。今日は彼のとお出掛けでテンション高めだし、電車で視聴者に話しかけられた場合、まあまあな対応ができるのではないか。なんてご機嫌な様子で道を歩いていた。
すると、後ろから足音がする。気の所為かと歩いているうちにその足音はどんどん大きくなって、鮮明に聞こえるようになって、少し不安を呷られる。咄嗟に後ろを振り返ってみると、、誰もいない。何故だろう、先程までの足音は確かに勘違いではなかった。自分ではそう理解しているつもりが、少し頭が呑み込めず、混乱しているようだった。その場で数秒硬着してしまって、ようやく頭が追いつけば、はっ、と息を飲み、その場から早足で去っていった。
けれど、その足音は止まず、なんど振り返っても、犯人は姿を表さないし、撒こうと道を曲がってみても、その足音の正体が俺を見失う気配もない。逃げなきゃ、逃げなきゃ、なんてその場から走る。気づけば自分は、道に迷っていた。人っ子一人居ないような狭い道な事は分かっても、何処かすら分からないところに走ってきてしまった。どうしよう、でも、取り敢えず撒けたかな?
「⋯ッ!!あ゛、ぅ!!!?」
いきなり、目の前に少し小柄で、全身黒色の容姿をした恐らく先程の足音の犯人であろう目の前のソイツに腹部に一発いれられる。拳がめり、と腹部にめり込んで、苦しくなって、一瞬呼吸の仕方を忘れる。その場に倒れ込み、必死に息をしては、追い討ちをかけるように口元を布で覆われる。あ、これ、匂いを嗅いではいけないやつだ。なんて頭が廻る訳がなく、呼吸をするのに必死な自分は段々と視界がぼやけてくる。意識が途絶えそうな中、本当に微かに聞こえた控えめな犯人の笑い声。少し見えた口角をにぃ、とあげる犯人。
あれ、何故か知っている気がする。
何処かでお会いしました⋯⋯⋯?
ぱちり、と目を覚ます、自分は何故か椅子に座っていて、椅子に括り付けられてはいないものの、腕と足にロープががっちり縛られていた。辺りをきょろきょろ見回してみると、地下室、だろうか。なんとも薄暗くて、気分がいい目覚めとは言えなかった。取り敢えず立ち上がろうと咄嗟に動かした体は何故か言うことを聞かなくって、腹部に痛みが突き抜けた。
「い゛っって、!!!?」
そっか、俺拐われたんだ。拐われる途中でお腹殴られて、、そう考えるの犯人のことムカついてきた。一発殴らせてくれないかな。いや、手縛られてるし無理か。足も縛られてるしフラフラじゃん俺。どうしたものか、⋯⋯ってか、そうじゃん!!!!!
自分はある大切なことを思い出した。
「おらふくんとの約束!!!」
すっかり忘れていた、気絶していて今の状況でいっぱいいっぱいで、脳がそっちにまで行ってなかったのもあるが、、こうしてはいられない。早くここから出してもはわねば。さて、この状況で、どうしたら脱出でき─────
『僕よりおらふくんとの約束なんですか?逃げようなんて酷いですよ、ぼんさん。』
「⋯、⋯⋯⋯、へ、???」
聞き覚えのある声が後ろから自らの名前を呼ぶ。振り返ったら駄目な気がして、現実を突き付けられる気がして、その場で固まってしまう。そんな、その声は、俺の知り合いにそっくりなその声は、、??
「あれ、こっち向いてくれないんですか、?嗚呼、戸惑っているんですね?」
する、椅子に座らせられている為、容易く腕が回ってくる。腕の中に閉じ込められ、少し戸惑う。綺麗な手、この手、やっぱり⋯⋯⋯
「おんりーチャン、」
「はい、なんですか、ぼんさん。」
名前をぽつりとつぶやくと、一度抱き締めるのをやめ、正面に回ってきて、にこりと俺に微笑んだ。なんで、なんでおんりーチャンが、
つい頭の整理が追いつかなくて、混乱してしまって、椅子の重心が後ろにいく。椅子と共に後ろへ倒れてしまって、ガタン、なんて大きく背中を打つ。痛い、なんて叫んでられない。今の彼が怖い、怖い、恐い。
「こんなに慌ててるぼんさん、初めて見ました。嬉しい、おらふくんにもこの顔見せたことないですよね?」
僕が一番乗り、なんて愉しげに笑い、自分を横抱き、所謂お姫様抱っこにして、自分をいきなり何処かへと運ぶ。怖くて、何も出来ない。ただただ俺を運ぶ彼の腕の中で大人しく何処かに着くのを待つ。その間も、ずっとどうしておんりーチャンが、なんてぐるぐる思考を巡らせてみるも、理解ができなかった。
『ぼんさん。』
いきなり声をかけられ、びく、と肩を跳ねさせる。目的の場所に着いたのか⋯?って、ここは、お風呂場??なんて困惑していると、がちりとお風呂場の扉を開けて、中へ共に入ってゆく。浴槽には7分目ほどまで水が入っていて、何をするのかと考えていると、いきなり浴槽に投げ込まれ、いでっ、と小さく声を漏らした。ぱしゃ、と辺りに水が零れる。これお湯じゃないのかよ、緩い。お風呂場で何がしたいんだ。ここで殺害されるとか言ったら冗談じゃない。なんて小さく震える体を押さえ込み、彼をじっと見つめる。にこ、と笑い返されれば、いきなり、冷たい何かが自らに降り注ぐ──────水だ。
「ぇ、は、????ちょ、ッ」
シャワーで水をかけられていることがわかると、冷たくて、声を漏らす。やめてとか、おねがいとか水をシャワーでかけられながらも助けを求めてみるが、彼は怖い目付きをしたまま俺に水をかけている。ずっと黙って誘拐したやつにシャワー(冷水)ってどういうことだよ。とは思ったが、この状況に困惑を隠せず、そのまま、冷水を浴び続けて、数分すると寒くなってきてしまい、唇が紫になるほど体が冷えてしまった時、シャワーがぴたりと止まった。彼の顔が自らに近づいて、すん、と小さく鼻を鳴らす。すると、安心した様子で微笑んだ。
「良かった、匂い、消えて。」
「、匂い、?」
「そうですよ、その香水、neve(ネーヴェ)、でしたっけ。イタリア語で『雪』、って言うんですって。ねえ、ぼんさん。」
「っひ、⋯」
名前までは知らなかった、雪だなんて、適当に香水でも買ってみるか、といったノリでカゴに入れていた為、気づかなかったのだ。おらふくんへの嫉妬心が滲み出るような彼の眼差しが鋭い刃みたいで、自分の体を貫く。ポちゃん、と彼も浴槽に入ってきて、にこりと笑みを浮かべては、するり、と頬へ手を添えられる、体が寒くて悴んで、思うように動かない。怖い、嫌だ、
「ふふ、唇すごい紫、ぼんさん色の唇、素敵。」
するりと添えられた手は、その儘首元までまで伸びてゆく、ちゃぽん、と水槽に押し込まれては、水に全身が倒れ込むように浸かる。息ができず、ぱしゃぱしゃと暴れると、そんな俺を見て、高揚した様子で浴槽の水の中、俺の唇に口付けを落とした──────。
「大好きですよ、おらふくんよりも、誰よりも。」
『ぼんさん行方不明だって。』
『やば、誘拐とか?????』
『無事に帰ってきて欲しい。』
『またぼんさんの元気な挨拶聞きたいよ、』
『無事だと信じています!!!!』
、
「おんりー、ぼんさんのこと本当に知らない?」
「おんりー!!!!ぼんさんが行方不明だって!!!一緒に探して!!!」
「おんりーちゃん、ぼんさん一緒に探そう?」
「すごい、ぼんさんってホント色んな人から愛されてますよね。もうこれ以上人を誑し込まないで下さいよ。」
ベットで二人、シャツだけを纏った状態で寝転んでいた。一人はコメントや山ほど溜まった連絡、を適当にポチポチ売って返していて、もう一人、俺は枕に顔を埋め、小さく泣いていた。手首足首には枷が着いており、もう既に痛々しい紫色になってしまっている。彼に抱かれとき、無理に抵抗をしようとしたからだと思う。結局、首を絞められ抵抗出来ずに終わったが。今、自分が行方不明ということで、録り溜めした動画を投稿し終えても見つからなかった場合、活動を一時休止することが決定したらしい。自分のせいで、活動が、⋯考えただけで吐き気が込み上げてきた。吐きそうになり、口元と、腹部を押さえる。グルん、と目線が少し上をむく、疲労からだろうか、ストレスからかもしれない。段々と、じわりと視界が霞む。思い出したのは、
やっぱり、白髪の、自慢の “ 後輩 ” だった。受け入れなければ。割り切らなければ、もう、逃げられない。この、歪な愛から。
「これははっぴーえんどなんです。少し普通と形が違うだけの、ね?」
貴方の頭をくしゃりと撫でると、幸せそうに笑みを零す。やっと手に入ったと、この幸せのためなら、自分は、なんだってすると。
はっぴーえんどよ、そばにいて。
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どのノベルより好きかもしれない。