俺は紅茶。
ノミモノ高校2年生だ。
俺には苦手な奴がいる。
お互い苦手ではなく最悪なことに相手は俺が大好きだ。
気持ちが悪いほどに…
そいつの名前は抹茶。
イケメンでクラスの人気者だ。
なぜ、クラスの人気者が苦手なのかというと、俺に対して気持ち悪いからだ。
なんかもうすごく気持ち悪い。
そんな俺がこの話の主人公だ。
「はあ、疲れた」
高校に入ったのを機に高校デビューして陽キャの仲間入りをした俺だがキャラを造ってばかりで疲れる。
本当にこれでいいのだろうか。
中学ではオタク仲間と語り合ったり、漫画を描いたり楽しかった。
今は、青春しようと無理してなんだか息苦しさを感じる。
そう感じてから一ヶ月後、俺は誰もいない放課後の教室でこっそり漫画を描きはじめた。
内容は主人公の男の子が友達とおバカに、楽しく、過ごす男子高校生コメディだ。
1日の中でこれを描くのが1番の楽しみと言っても過言ではない。
今日も楽しく鉛筆をはしらせていた。
すると…
「何描いてるの?漫画?」
「ぎゃああああああ!」
いつのまにか背後から人が!
振り返るとそこにいたのは、あいつ…抹茶だった。
とっさにノートを閉じたが、時すでに遅し…
ノートは相手の手に…
「紅茶くんって漫画描いてたんだぁ。意外だな」
「恥ずかしいからあんまり見るな!」
自分が描いた漫画をこいつに見られるのは恥ずかしい。
「俺はさ、もうちょい恋とかエロがあった方がいいかな〜」
抹茶がペラペラとノートをめくった。
男子高校生コメディだぞ。無茶言うな!
「そんなん描けねぇよ…」
「俺が『いろいろ』教えてあげよっか?」
抹茶はにっこり笑った。
俺はこの笑顔を怖いと感じてしまう。
「結構だ」
「ザン・ネン♡」
抹茶は俺のお腹の辺りをさすった。
こいつに触られているからなのかゾワゾワする。「あ!そういえば紅茶くんにかりてるものがあって、返そうと思ってたんだ。」
抹茶は自分の鞄の中をゴソゴソと漁った。
こいつにかしてるものなんてあったか?
そう考えていると…
中から出てきたのは、俺の体操服だった。
ゑ……
「なんで同じクラスのお前が俺の体操服を借りてるんだ!?」
「これを着て、落語をしただけだから大丈夫だよ。ちゃんと汚れも洗ったし!」
なんで俺の体操服着て落語をしてたんだよ!
こいつのこういうところが苦手なんだよな。
てか…
「落語してただけで汚れなんて付くか?」
落語してて汚れるなんてことないと思うんだけど。
「やっぱり、紅茶くんには嘘がつけないんだね。何に使ったか言うと紅茶くんがびっくりしちゃうと思って…」
「な、何に使ったんだよ?!」
俺は抹茶の肩をつかんだ。
「紅茶くんの匂いを嗅ぎながらオナ●ーしてたんだ//」
抹茶は照れながら言った。
顔は少女漫画の告白シーン並だが、言ってることは変態ストーカーだ。
ドキドキなんて気持ちは微塵も感じない。
いや、違う意味のドキドキだ。
ただ、恐怖しか感じない。
こいつと二人きりは危険だ。
「あ!俺、これから用事があるんだ〜またな〜(棒読み)」
危ないやつからは逃げるのが一番。
これは昔、じいちゃんが教えてくれた。
じいちゃん、ありがとう✨
「また、明日」
抹茶はひらひらと手を振った。
早足で俺は学校を出た。
「紅茶くん、帰っちゃったな…」
俺は紅茶くんの椅子に頬をすりすりした。
まだ、椅子には紅茶くんの温もりが残っている。
これは間接的に俺が紅茶くんの可愛いお尻にすりすりしていることになる。
興奮する。
「本物の君に触れられたらなぁ…」
紅茶くんのノートを見つめながらそう願った。
な、ない!?
俺のノートがない!?
家に着くと、ノートがないことに気づいた。
もしかして…あいつが持ってるかも…
あんなの他の奴らに見られたら…
「紅茶ってこういうの描くんだな…」
「ヲタクキモっー」
なんてことになってしまうかもしれない!!
誰にもバレたくないから自分で返してもらうしかない…
あまり気が乗らないが…
その日の夜、俺は全く眠れなかった。
次の日、俺はノート奪還作戦を決行することを決めた。
「おはよう紅茶くん」
抹茶はにこりと笑った。
「お、おはよう。あのさ、昨日のノート知らない?持ってたら返して欲しいんだけど…」
早くこいつとの会話を終わらせたい。
「あ〜、持ってるよ。はいどーぞ」
抹茶は机の中からノートを出し、俺に渡した。
と、思ったら
「えっ!?」
ノートは俺の手ではなく、地面に渡された。
俺は周りの人に拾われないようにすぐさまノートを閉じて拾おうとしたが抹茶に先を越されてしまった。
災難だったが、ノートを取り返すチャンスでもあったのに…
教室だといつ誰かに漫画を見られるかわからない。
本当はやりたくなかったがこうなったら最終手段だ。
俺は抹茶の手を引っ張り、人気のない教室に向かった。
「早く!俺のノート返せ!」
「やだね」
抹茶からノートを奪い返そうと思ったがヒョイッとかわされてしまった。
「あ!紅茶くんが俺のお願いを聞いてくれたら返してあげる」
抹茶はノートでパタパタと顔をあおいだ。
む、むかつく!!
「上等だコラァ!お願いってなんだよ!言ってみろ!」
「紅茶くんって怒ると口調が悪くなるんだね〜。で、お願いは『付き合う』にするよ」
抹茶はにっこにこだ。
ここでこいつと付き合わなければノートはあいつの手に…
付き合えばノートは返ってきてあいつと付き合うことになる…
あ!ノート返してもらったらすぐ別れればいいじゃん!
「わかった…早くノート返せ」
「紅茶くんと付き合えるなんて嬉しすぎて死ぬ」
抹茶はやっと俺にノートを返してくれた。
よかった。これで安心して眠れる。
ノートにハグして中身を見るとまっさらだった。
なんで?!
「あ、間違えて似てるノート持ってきちゃったかも〜。ゴメンネ」
抹茶の方を見るとポケットからスマホを出した。
《お願いは『付き合う』にするよ》
《わかった…》
録音していたみたいだ…
冷や汗が出てきた…
「これからヨロシクね」
抹茶は俺の髪にキスをした。
どうやら俺はとんでもないやつに好かれているみたいだ。
俺はその日も全く眠れなかった。
「紅茶くん♡ふたりきりだね」
抹茶は俺の服の中に手を入れた。
「あっ//」
ピーピー⏰
最悪の目覚めだった…
こんな夢を見てしまった自分が憎い(・へ・)
最近、寝不足でやっと寝れたと思ったら…
そんなことを考えながら俺は支度をした。
学校に着くと
「こうちゃんおはよー!」
高校でできた友達のレモンスカッシュが俺の背中をバシッと叩いて挨拶した。
「おはよー」
俺も同じように返した。
「そういやお前、最近顔色悪くね?」
「そ、そうか?」
ギクッとしながら苦笑いした。
「確かに最近紅茶くん、顔色悪いよね。心配だな」
抹茶が自然に話に入ってきた。
お前のせいだよ!
頭の中でツッコミを入れた。
「最近、夜ふかししすぎてさ〜」
適当に言い訳をつけた。
「いっぱい運動したらよく眠れるんじゃない?付き合うよ?」
抹茶は俺の頬に手を添えた。
なんかぞわっとした!ぞわっと!
「いや、大丈夫」
抹茶から三歩離れた。
「お前らいつの間にか仲良くなったんだな」
あまり見ない組み合わせにレモンスカッシュは驚いている。
「だって俺たち付きあっ…」
「だぁあーーーー!!」
おいぃぃ!余計なこと言うな抹茶!
危うくこいつと付き合ってる(一応)ことがバレるだろ!
「いきなり大声出すなよ。びっくりしただろwww」
ぎりぎりセーフ…
俺は汗を手の甲で拭った。
チラッと抹茶の方を見ると俺を瞬きせずガン見している。怖い怖い
「ねぇレモンスカッシュくん、汗を拭いてるとこってなんかエロいよね」
「おっ、いきなり猥談かよ。まあ、ピーチジュースちゃんがやってたら興奮するわぁ〜」
レモンスカッシュがうんうんと、うなずいた。
汗を拭くってさっき俺がやってたからだよな
俺のことそういう目で見てるところがやっぱり苦手だ。
気持ち悪…
俺は抹茶からもう一歩離れた。
キーンコーンカーンコーン
「はーい!今日はここで終わり。次の授業までにプリントを提出すること」
「んんー」
やっと授業が終わった…
腕をぐぐっと伸ばした。
理科の実験だったから退屈ではなかった。
次の授業でプリントを出すなら今やってしまおうと思った俺は理科室の白くて大きい机にプリントを広げた。
ちゃんと授業を受けていたからなのか数分で終わった。
教科書とノートを整理し、教室へ戻ろうとしたとき、
「あ、紅茶くん!ちょっと待って」
理科の先生に呼び止められた。
「なんですか?」
「私ね、これから会議があって行かなきゃいけないんだけど…実験器具の片付けお願いしてもいいかな?」
先生はちらちら壁の時計を見ながら言った。
相当、急いでいるようだ。
「わかりました」
持っていた教科書とノートをまた机に置いた。
「じゃあそこにいる抹茶くんも手伝ってくれる?」
「は〜い」
「っ?!」
いつの間にか俺の隣に抹茶がいた。
こいつ忍者かよ!
「じゃあ、急いでるからもう行くね!」
先生はバタバタと理科室から出ていった。
ふ、不安しかねぇ…
「紅茶くーん、これってどこに片付ければいいの?」
「いちいち聞くな。自分で考えろ」
「紅茶くんは冷たいなぁ〜」
こいつとできるだけ二人きりになりたくない…
さっさと片付けて帰ろ…
よし、ビーカーをあと一つ片付ければ終わる。
けど…
「届かない…」
俺の身長は低いか高いかというと低いほうだ…
「んっ!」
思い切り背伸びをしたら届いた。
「ぎゃあーー?!」
すると、抹茶が俺の服の中に手を入れた。
抹茶の手は俺の服の中でごそごそと蠢いている
これは過去最高に気持ち悪い。
「おい危ないだ…」
「紅茶くんの柔肌に触れることができる日が来るなんて…」
抹茶は俺が言い終わる前にいきなり泣き始めた。
「ちょっと泣きながら触るのやめろぉ!」
「俺と紅茶くんは恋人同士なんだよ!恋人に甘える権利くらいある!」
抹茶は手の次は頭を俺の服の中に入れ、スーハースーハーし始めた。
「甘える権利があっても甘えさせる義務はない!」
「ぐはぁっ!?」
我慢の限界だった俺は抹茶の頬を殴りつけた。
「ハァハァ…紅茶くんはこういうプレイが好きなんだね。紅茶くんとなら悪くないよ」
「プレイ言うな!」
抹茶の言葉にツッコミを入れていると、ガラッと理科準備室の扉が開いた。
「悲鳴が聞こえたけど大丈夫か?」
入ってきたのはコーヒー先生だった。
コーヒー先生は優しいけど生徒がいけないことをしたときはしっかり叱ってくれる先生だ。
先生に俺は憧れの気持ちを持っている。
そんな先生に抹茶くんにセクハラされて殴りましたなんて言えない…
「紅茶くんにえっちないたずらしたら殴られました」
「おいぃぃぃ!?抹茶ぁぁ!?」
こいつ本気でいい加減にしろ!
先生は一瞬固まった。
が、いきなり俺の肩を掴んだ。
「な、なぁ、紅茶、先生が抹茶と同じようにえっちないたずらしたらぶってくれるのか?蹴りでもいいぞ」
先生はいきいきした顔で言った。
えっ?
俺の先生の理想像にピシッとヒビが入った。
「せめて、せめてこの豚がって罵ってくれ」
バリーン
理想像はもう跡形もなく砕け散った。
その後、変態ストーカーの次にドM豚先生が俺につきまとうことになった。
はぁ…
「行ってきます」
俺は家のドアをガチャっと開けた。
すると、目の前にはあいつがいた…
「紅茶くーんおはよー♡俺たちそろそろさ、俺のピーを紅茶くんのピーにピーする頃じゃない?」
「朝からそんなこと言うな!」
最近、家を出ると抹茶が待ち伏せしている。
もちろんこいつに俺の家を教えたことはない…
抹茶にバレないようにこっそり家の裏から出たこともあるが…
「おはよー★」
「ぎゃあああ!?」
なぜか裏の扉を開けると抹茶が目の前にいた。
多分あれはここ最近の中で一番びっくりした。
ぼーっと抹茶の話を聞いていると学校についてしまった。
教室へ向かっていると…
「おはよう紅茶」
廊下でコーヒー先生がにっこり笑って優しく挨拶してくれた。
普段の先生だ!昨日の先生はきっと夢だったんだ。
が、
先生が俺の尻を触ってきた。
「は?」
「紅茶、俺にお仕置きしてくれ。先生からお願いだ」
耳の近くで先生が小声で言った。
「おし…」
先生が生徒に対して言う言葉じゃないだろ!
朝から変態ダブルアタックをくらい、俺のHPは半分ぐらい減ったと思う…
「くわぁ〜…」
疲れたのか大きなあくびをした。
カシャ
「んっ?」
俺は周りをキョロキョロ見渡した。
なんだか最近、視線を感じるような…
まあ、どうせ変態のせいだ。
いちいち気にしていたら大変だ。
ほっとこ。
早く教室へ行こうと思い、早足で歩いていると…
「わっ!?」
人とぶつかってしまった。
「紅茶くん、大丈夫?」
「あ、すいません」
ぶつかった相手が手を差し伸べてくれた。
「急ぎ過ぎには注意だよ(^_-)-☆」
ちょっとチャラい人だが優しい。
チャラ男さんはじゃあねと、どこかへ行ってしまった。
上履きの色を見ると、三年生のようだ。
でも、疑問が残った。
なぜ俺の名前を知っていたのか、と
やばいやばい
生の紅茶くんと話しちゃった。
にやけが止まらない…
こっそり写真撮ったのがバレそうになって慌てたけど生きててよかった。
嬉しさのあまり、バタバタと足踏みをした。
俺は紅茶くんの姿が映ったスマホを眺めた。
美しい
この言葉はきっと彼のためにあるのだ。
小柄な体、瞳、口…
全てが愛おしい。
彼に「お兄ちゃん♡」とか言われたら死ぬ死ぬ
ハァハァ…ショタ最こぉう…//
先程、紅茶くんとぶつかった彼はショタコンであった。
彼の名前はいちごオレ。
大事なことなので2回言う。
“ショタコン”である。
なぜ彼が紅茶くんの名前を知っていたのかというと…
皆さんがお察しの通り紅茶くんがゴキブリホイホイならぬ、〘変態ホイホイ〙すぎて変態ストーカー、ドM豚先生の次にショタコンが釣れてしまったというわけで…
意図せず変態が寄ってくる紅茶くんすごいなぁと書いてる作者は思いましたぁぁ!
やっぱり視線を感じる…
この前まではあの変態ストーカー抹茶のことだと思ってたが、よく考えるとあいつは逆にストーキングのプロすぎて視線を感じたり、足音がしたりすることがないから多分違う。
「お困りのようだね〜紅茶くん♡」
いつの間にか後ろから抹茶が声をかけてきた。
やっぱりこいつはプロだ…
「ストーカー被害で困ってるってとこかな」
「なんでわかったんだ?!」
「紅茶くんは魅力的だからね☆それに俺、紅茶くんに近づく悪い虫は潰していくスタイルだから(ガチトーン)」
どんなスタイルだ!
「でもさ、ずっとストーキングされるの嫌でしょ」
「確かに…」
てか、お前もな…
「そいつ、とっ捕まえてやろう」
抹茶は美形な顔から暗黒微笑を浮かべた。
夕日が差し込む放課後の教室。
友達とわいわいおしゃべりしているわけでもなく、かっこよく一人で本を読んでいるわけでもなく…
「チキチキ!第一回紅茶くんのストーカー捕まえよう大会!!」
俺は変態と変態を捕まえようとしている。
「紅茶くん!俺頑張るからごほーびあるよね?!」「協力してもらうの今回だけだからな!あと、第二回目はお前だからな!」
俺はジリジリと近づいてくる抹茶を威嚇した。
「紅茶くんはツンデレだなぁ。そしてサポートに駆けつけたのはコーヒー先生です!」
ジャジャーンと抹茶お手製の効果音で先生が教室に入ってきた。
「教師として困ってる生徒は見過ごせない」
先生は腕を組んだ。
すごくいい先生的なことを言っているが、
※こんなこと言っていますが生徒にお仕置きを求めて困らせています。
と思ってしまう…
「捕まえるって言ってもどうやってやるんだ。言い出したからにはなにか案があるのか?」
こいつのことだから俺の悩みに便乗して変なことしてきそうで信用できない…
「モチのロン☆」
ドヤ顔で親指を立てた。👍
その顔、うざぁ…
それなのに、顔が良いのが余計腹立つ…
「じゃあ、紅茶くん。ここに書いてあるセリフを読んで」
抹茶からノートを渡された。
ノートのタイトルは…修正テープが貼られていた。
こいつ、なんて書いてたんだ…
ページをめくるとびっしり文字が並んでいた。
「スキチ ユウシ ヨウ?どういう意味…」
抹茶の方を見ると満面の笑みだった。
「次のも読んで!」
食い気味で話を遮られてしまった。
まあ、謎の呪文で解決するなら
「マツチヤノミ ルクオレ ニソソイデ?」
本当にこれで大丈夫なのかと不安になってきた。
すると、次はコーヒー先生がサラサラと紙に文字を書いた。
「抹茶。まだまだだなぁ…紅茶これ読んで」
ぴらっとリラッ●マのメモを渡された。
この人、リラッ●マのメモ帳使ってんだ…
「えと…このぶたやろうが てめえはゆかをはいつくばつてるぐらいがちようどいい…ん?」
よく見たらさっきから言わされてるやつ実はめっちゃ恥ずかしいやつでは//?
時間差で恥ずかしくなってきた…
「あ、紅茶くん照れちゃった?カワイ〜」
「カタコトだったけどこれはこれで」
変態二人はニヤニヤして見てきた。
「二人まとめて死ねぇぇ!!」
恥ずかしさと変なセリフ言わされて腹が立ってきた。
するといきなり教室のドアが開いた途端、見覚えがある人物が入ってきた。
その人は、前に廊下でぶつかったチャラい人だ。
チャラ男先輩はさも自分の教室のように自然に入って自然に近くの席に座った。
その光景がタイミングもタイミングでなぜか異様だった。
しかも、カバンからメモ帳を出しなにか書き始めた。
「これもお願いしていいカナ?」
渡されたメモを見るとリラッ●マのメモだった。
こいつもか!!
リラッ●マ流行ってんの?!
「おい、テメェがつきまとってるやつか?あ?」 抹茶はチャラ男先輩の座ってる机を思いっきり蹴った。いつもの抹茶からは想像出来ないほどガラが悪い。
「いや、つきまとってはいない☆見守ってるだけだから」
す、清々しい…!
「ま、まぁそれならいいか」
抹茶!もっと頑張れよ!
先生、キミにきめた!
「さっき抹茶が言ってたご褒美ってやつはもらえるのか?」
耳元でこっそり聞いてきた。
「俺ができることなら…まぁ…やってあげてもいいけど」
すると、先生の息が荒くなりよだれがボタボタ溢れた。
「せ、せんせえいつもより頑張る!」
「えっ、ちょ、何?どこ行くのこれ?!ストッププリーズ!!!」
先生は訳が分からず抵抗するチャラ男先輩を力づくで引っ張り、どこかへ連れて行ってしまった。
数分後…
「ほら練習した通り言えるよね…?」
「ひぃっ…二度と紅茶くんにストーキングしません〜(泣)」
数分の間になにがあったんだ!
変態と言っても流石は先生なのか…
「ストーキングはしないけど遊びに行ったりするのはいい?」
チャラ男先輩が涙目で聞いてきた。
「はぁ?お前、っざけんな!彼氏の俺でさえ遊びに行ったことないのに!」
抹茶がまたガラ悪くチャラ男先輩を睨みつけた。
ここまで来ると可哀想になってきた。
「変なことしてこないなら…俺、部活とかしてないから先輩とかいないし…」
「紅茶くーん(´;ω;`)ウッ…じゃあ、後輩くん。さっきの読んでくれる」
「先輩の頼みならしょうがないですね」
ポケットからガサガサとさっきのメモを出して読んだ。
「お兄ちゃん♡くらいのこわくてねむれないんだぁ〜
って反省してねぇぇぇぇ!!」
俺はその日、初めて出来た先輩を初めて殴ったのであった。
それから、先輩はストーキングはしなくなったが頻繁に話しかけて来るようになった。
「こ・う・ちゃ・くーん!今度、今度コスプレカラオケしない?先輩がおごってあげるからさ」
「カラオケはいいですけどコスプレはしません。どうせ、ランドセルでも背負わせるんでしょ」
「あちゃー…バレちゃった☆」
テヘペロをして先輩は誤魔化した。
すると、先輩の背後から抹茶が肩をギリギリと掴んだ。
「彼氏の俺が優先なんだよ、ショタコンが!紅茶くんは俺とホテル行こうよ」
「絶対行かんわ!」
「先輩をもっと敬え!クソ後輩!」
とギャーギャーやっていると
「お前ら仲いいんだな」
先生もやってきた。
この中で一番被害が少ない変態が来て、一ミリぐらい安心した。
「先生はホテル行くならSMの部屋がいい」
「なに?!だったら俺は兄弟プレイがいい!」
なんでホテル行く流れになってんだよ!
「「「誰とホテルに行くんだ?」」」
逃げようと思ったが時すでに遅し…
3人の変態に囲まれていて逃げることは不可能だった。
「誰とも行かんわぁぁぁぁあ!!」
じいちゃんへ
危ないやつからは逃げるのが一番だとじいちゃんから昔に教えてもらったけど、
【本当に】危ないやつから逃げるのは無理なようです。
《あとがき》
(あとがきと言っていますが、本編制作途中に書いています)
読んでくださった方々、ありがとうございます!
最近、作者は受け攻め脳内議論が止まりません。
例えば、街で男二人組を見つけたりアニメ・マンガなどなど。
今回は擬人化に挑戦!
消しゴムにシャー芯を刺してみたり、コロッケに箸を刺してみたり…
⚠お行儀が悪いから良い子は真似しないでね
そして、天才的な擬人化完成!
今回ご紹介するのは、体操服!
カプは、
体操服(下)×体操服(上)+体操服上着×体操服(上)の三角関係
皆さんがいつも着ている感じで説明すると…
まず上着は体操服上君を後ろから乳首を弄ってます。
そして体操服下君は体操服上君の下半身を弄っていることになります。
完成☆
興奮しますね(#^.^#)
┌(┌^o^)┐ホモォ
以上あとがきでした。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!