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久しぶりのノベル作品です!
〜注意〜
・ 本人とは関係ありません
・ 通報はしないでください
・ 考察をしてくれたら嬉しいです
・スワイプしたら始まります↓
《エレベーター》【水桃】
「エレベーターって人生みたいだね」
ぽーん…..
高めの音が個室に響いた
少し揺れてから扉が開いた
水「・・・・。」
自分が降りるとこはここではない
白「あ、俺ここやから」
水「ぁ…..そうなんだ…」
白「ばいばいニコッ」
1人が降りた
扉が閉まり、また動きだした
赤「降りちゃったねw」
水「だね〜…..」
赤い瞳を揺らしながら言った
赤「りうらねっ、あんまりエレベーター好きじゃないんだよねw」
水「・・・・。」
冗談っぽく聞こえるけど、僕には本気に思えた
僕も共感したから
ぽーん….
赤「あ、行かないとw」
赤「じゃあね」
水「ん、…」
光の向こうに消えていった
人が消えてもなお動き出すエレベーター
横を見ると明るい眼差しを感じた
整った顔立ち、ひとつに結んだ髪の毛
毛先だけ黄色がかっていた
フワッ…
水「…..フッ」
横を見て思わず声をこぼした
水「あにき、シャンプー変えた?」
黒「おんっ、よく気付いたなw」
お日様のような笑顔 。僕には勿体なかった
水「今度、どこのか教えてね」
黒「…えぇでニコッ」
ぽーん…..
黒「じゃっ、行くな」
水「ばいばい」
扉が閉まるまで手を振っている姿が見えた
青「げっ、なんでお前が残るんだよ」
水「しょうがないじゃん、まだ降りる場所じゃないもんw」
いふくんは腕組みをしながら顔をしかめた
青「だって…この空間、好きやないやろ?」
エレベーターが動く音より小さかった声
水「…どうして、?」
喉につっかえながら言葉を出した
青「俺もりうらとお前と同じように好きやないから」
水「・・・・。」
ぽーん…..
水「ぁ…..、あぁ…」
止めたい…行かないで欲しい……お願、い…
青「…じゃあな、」
僕の目を見ることはなく音を立てずに静かに
消えていった
水「・・・・。」
思わずその場にしゃがみ込んだ
水「…嫌い…..ポツンッ」
だから、嫌いなんだよ エレベーター。
目的の階に着くと降りる人たち
消えてく人たちを見ると、仲間が
減ってくみたい…
大切な人が減ってくみたいだから
水「1人に…しないで…….」
顔を袖に押し付けた
ぎゅっ…
水「!?」
桃「大丈夫、1人にしないから」
水(あー…ないちゃん残ってたんだ…….)
水「…….ありがと、ないちゃん…」
桃「ん、…w」
1人だと思ってたのに、こんな自分を
見られて恥ずかしい
水(けど…)
僕は思わずないちゃんを抱き返した
桃「・・・・。」
水(今は…このままでいいのかな…..?、)
ほんの一瞬だけ、時が止まって欲しいと
思ったのは内緒。
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