2話 start
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(零次)
「どこに行ったんだろ〜…」
(蒼葉)
「….会えなかったらどうしよ、」
(零次)
「そんな事言わないでよ〜、会えるよ!きっと!」
しゅんとしている俺を励ましてくれる零次。
幽霊のはずなのに、全然怖くない、
(蒼葉)
「絶対会えるよね、」
(零次)
「うん、絶対ね。僕が付いてるから大丈夫!」
優しい….。
幽霊って、こんなものなのかな、
いや、幽霊にも悪い霊や、良い霊とかあるのかな…
(零次)
「そういや、蒼葉くん何歳?」
(蒼葉)
「17歳…、」
(零次)
「そっか!僕は、156歳!」(!?)
またさらっと凄いことを言われた気がする。
(青葉)
「っえ、?156歳、!?」
(零次)
「そうそう〜、結構歳いってるでしょ?w」
めっちゃ若そうに見えるけどな…..
(零次)
「なんて、幽霊だから歳はとっても、見た目は変わらないんだけどね〜、」
(蒼葉)
「そ、そうなんだ….」
(零次)
「うん、まあここに来て….ざっと140年くらい?居るからねー、」
(蒼葉)
「そんな前からあるんだ、」
(零次)
「そう!普通の所なのに、廃校なんて言われちゃって….酷くない〜!?」
えええ、思いっきり廃校だと思うけど….
てか140年間もよくこんなが綺麗に残ってたなぁ、
(零次)
「ここは僕の家といっても過言じゃない場所なのに!!廃校なんて人聞きの悪い事っ、」
(蒼葉)
「そうなの、?」
….僕の家、か…..
(蒼葉)
「…..ねぇ、家に帰らないの?」
(零次)
「え、?」
(蒼葉)
「家は、あるんでしょ?学校は家じゃないんだから、」
(零次)
「….うん、家はあるよ。でも帰らない」
(蒼葉)
「なんで、?」
(零次)
「….帰らない、というか…帰れない、、僕はこの学校から外に出ることを禁止されてるの、」
(蒼葉)
「で、出たら…どうなるの、?」
(零次)
「そうだな〜、分からないけど、いなくなっちゃうかも?」
(蒼葉)
「っえ……」
なぜか悲しい気持ちになった。
別にこの幽霊なんかどうでもいいのに、
(零次)
「っ…wなんでそんなに悲しそうなの?w」
(蒼葉)
「べ、別に悲しくない….」
(零次)
「ツンデレ〜?可愛〜…w」
(蒼葉)
「はっ、かわい…、!?//」
顔が赤くなる。
何故か少し嬉しいと思った、
(零次)
「ははっ、そんなに嬉しかった?」
にこっと笑う零次。
無自覚イケメンが…..そう思った。
(蒼葉)
「っ…///、うるせ…//」
(零次)
「可愛いじゃん?w」
(蒼葉)
「ッ~~….あぁもうっ、!///」
さらに顔が赤くなる。
(零次)
「幽霊に褒められて照れるとか、面白…w」
(蒼葉)
「う、うるさい、!!早く行こ、!///」
そう言って零次の手を引っ張り、拓也を探しに行く。
(零次)
「はいは〜い…w」
(蒼葉)
「うぅ、見つからない….、」
(零次)
「う〜ん…そうだね…..」
(蒼葉)
「もう、帰っちゃったのかな…..」
(零次)
「……」
どんっ
(蒼葉)
「ぁ、え….!?」
零次に、後ろからどんっと押された
(零次)
「僕と話してくれてありがと。また遊びに来てよ!」
そう一言言って、零次は居なくなった。
そして、俺はいつの間にか廃校の出口にいた。
(拓也)
『…、!あおばぁぁぁ!!!!』(ぎゅ
(蒼葉)
「うおっ!?拓也ッッ!?」
(拓也)
『お前ぇぇ、どこに居たんだよぉ!』(泣
泣きながら凄い勢いで飛びついてくる拓也。
拓也はどうやら、出口で俺を待ってたらしい。
(拓也)
『うぅ、待っててよかったぁ…..』
(蒼葉)
「ごめんな、?w」
(拓也)
『許さんし…..』(泣
(蒼葉)
「もぉ、…..w」
拓也の頭を優しく撫でる
そしたら拓也はにひっと笑って、
『帰るか!』と一言。
2人で一緒に帰った。
(蒼葉)
「いや〜、お前あんなに自信満々だったのに、俺と会った瞬間大号泣かよ…w」
(拓也)
『そりゃそうだろうが!こっちは本気で心配したんだぞ!?』
(蒼葉)
「はいはい、ごめんな?w」
(拓也)
『反省してねぇだろ…..』
(蒼葉)
「てか、何処で何してたんだよ、」
(拓也)
『こっちの台詞だ!俺はお前が居なくなってから、ずっと門の前に居たぞ?』
(蒼葉)
「そうか、俺は…..、」
(拓也)
『お前は〜?』
(蒼葉)
「…..、」
(蒼葉)
「やっぱ秘密、w」
(拓也)
『はぁ、?なんでだよ?』
(蒼葉)
「言えなーいw」
まあ隠すことなんてねぇし、場所ぐらい言ってもいいけど……、
ちょっと、秘密にしたいしな…..幽霊と一緒に歩いてたなんて、言いたくねぇよ…w
幽霊と俺は、秘密の関係になっちまったんだしな…..
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