「うーん……どうしよう……」
私は、可愛らしいウサギのピアスと紫の小さな宝石が付いているネックレスを
見比べた。どちらも私の恋人には似合うだろう。
「どっちも買おうかな…?」
無理だと分かっていてもそのくらい買ってあげたいものだ。恋人ならば。
そう、あと少しで恋人である初兎と付き合って1年の記念日だ。プレゼントとして
ピアスにするべきかネックレスにするべきか私は悩んでいた。
「ヤッバイ…決まらない……」
少し焦りを覚えてしまう。すると、そんな私にタイミングよく電話がかかってきた。
「……いむくん??」
画面に出てくる文字は “いむくん” とあった。
何故こんなタイミングで、いむくんから電話がかかってきたのか。疑問に思いながら、
もしもし、と応答する。
【あ、もしもし○○ちゃんー??あのさー、あと少しでしょーちゃんと
付き合って1年でしょ!!】
「うん、」
【いやー、それでね?○○ちゃんはしょーちゃんにプレゼントとか、あげないのかな?って!】
「え、グッドタイミング……✧ \(°∀°)/✧」
「そうだ、いむくんにお願いなんだけどさ!今、初兎君にプレゼントを選んでるのね」
「もうすっごく悩んでて!偉大なるいむくん様も一緒に選んではくれないかと……(。_。*)」
【えー!僕も一緒に選んでいいの!?いやー、しょーちゃんとペアで良かったぁっ!】
【うーん、じゃあ明日の11時頃に駅前集合でいいかなっ?】
「うん、じゃあまた明日!」
初兎と公式ペアのいむくんならどっちがいいか、真剣に悩んでくれそうだ。(メタ発言)
安心しながら私は家に帰る。
「ただいまー……まぁ誰もいないんだけど……あれ?」
部屋の電気が付いている。怖くなって玄関の靴を見てみると、何度も見ている恋人の靴。
「はぁー…驚かせないでよ……初兎君!来るならちゃんと連絡してよぉ……」
『あ〜wwごめんごめん、驚かせたかったんよ。』
「泥棒かと思ったじゃん……」
「合鍵没収かなぁ?これは……?」
『○○、ガチでごめん。次はせぇへんから』
「よし、許す」
そして私は、明日の11時頃に出かけることを言っておく。いむくんと、とは言わずに--
『明日出掛けるんか。分かった、』
『さてと。そろそろ帰りますか!』
「え、もう帰っちゃうの( ˙³˙ )??」
『ちょっと仕事あんねん。じゃあな!』
「バイバイ!」
そして次の日。5分前に駅前に着くと、見慣れた水色の頭が。
「いむくん!?来るの早いね、」
【あ!○○ちゃんだ、そっちこそ5分前に来てるじゃん!じゃ、行こっか!】
ショッピングモールに着いて、ジュエリーショップに入る。そして悩んでいた商品を
見せると
【えー…どっちもしょーちゃんに似合うね…あ!待って!この指輪は!?】
「指輪!!!???」
【ペアリングだって✨ほら!】
するといむくんは私の手を取ってリングを指に通す。
「うわぁ…!めっちゃいいね、これ!」
【でしょー!絶対似合うって!】
『……?いむくんと—-○○?なんで2人が…てか指輪持ってへん?まさか…』
「今日はありがとね!いむくん✨いいプレゼントが買えたよ!」
【そんな!こちらこそ、記念のを選ぶのに相談してくれてありがとね!楽しかった!】
「うん!じゃあね👋」
「ただいまー…」
また部屋の電気がついている。
「初兎君!昨日言ったばっかりなのに…!」
音を立ててリビングへのドアを開けると、そこには目から光を消した恋人の姿。
そしてテーブルには黒いリボンのようなもの、ブブブ…と規則的に震える小型のおもちゃ。
初兎はリモコンのような物を持って振り返る。
「しょ…初兎君……?」
『楽しかった?』
「え…あ、うん…」
『そりゃあ相手に指輪はめてもらえたら嬉しいよなぁ…』
「ゆ…ゆびわ、?」
『いむくんも○○ちゃんもええ度胸してんな?』
「なにいって」
『まさかの俺が浮気相手ww笑っちゃうわ〜』
「なんの事?」
本当に意味がわからない。というか何故初兎が知っているのか?まさか…
「み……見ちゃった?」
せっかく選んだペアリングを見られたらサプライズにはならない。その意味を込めて
言った言葉が、相手に誤解を生ませてしまう。
『見たも何も…いむくんと楽しそうに結婚指輪でも選んでたんとちゃうの?』
「あ、あれは」
ドサッ
私はソファに押し倒される。
「っ、初兎君……?」
『○○ちゃんって危機感とか持ってへんの?』
その言葉を最後に、初兎は黒いリボンを私の手首に巻き付ける。
「ねぇ、やめてっ」
『俺を浮気相手にした事へのお仕置♡』
「……ぇ?」
そういうとまた、リボンを私の目に巻き付ける。
「ちょ、見えな」
『ほーら、○○ちゃんがだぁい好きなお仕置の時間ですよ〜♡』
『狭いしベッド行くか』
荒々しくベッドに放り出された私は、拘束されて身動きが取れない。
――怖い。
『なぁなぁ○○ちゃん』
『お仕置やからさ、ちゃぁんとごめんなさいって反省するまで終わらんから』
すると、器用に服を脱がしていく。
「やだ、っ」
『うるさいお口も塞いでまおか♡』
チュッ♡クヂュクチュ♡♡ジュルル♡
「んっ」
『キスだけで感じてまう悪い子には〜これ♡♡』
ブブブブブブブブブ♡♡♡♡
「っぁ……」私は知っている、この音はさっき聴いた小型のおもちゃだ。
『まずは、クリに1個♡♡』
ブブブブブブ♡♡♡
「んっ♡♡♡」
『胸に2個とー……』
ブブブブブブブブ♡
「やだっ♡♡やめてっ♡」
『…ローター飽きたわ、ナカにディルドでも突っ込んどくか』
グププププ♡♡♡♡ヴヴヴヴヴ♡♡♡♡♡♡♡
「ぅあ”あ”あ”あ”♡♡♡♡♡♡」
「やめでっ♡♡しょうっ♡♡♡くんっ♡」
『やめなーい♡』
そういうと初兎はナカにあるディルドをグリグリと奥に押し付けてくる。
「ぁがっ♡♡♡♡♡♡おぐっ♡♡ぎもぢぃ♡♡♡」
『は?なに気持ちよくなっとんねん、お仕置やって言うたんやけど』
グリグリグリグリ♡♡♡♡
「んおッ!?♡♡♡♡♡♡イっちゃ♡♡♡」
ビクビクッ♡♡♡♡
「あ、♡ぁ♡ぁ♡」
『…あーぁ、もうイったん?ほーら、ちゃんとナカ締めんと、これ落ちてくるで?』
ズルルルルッ♡
「ぁっ…♡♡」
『チッ…そんな事も出来ないんならこっちがいいんよなー?』
すると初兎は胸に付いているローターをMAXの強度にした。
『ほーーら?気持ちいなぁ?』
「イきゅっ♡♡♡♡イきましゅ♡♡♡♡」
「ぁぁぁ♡♡♡♡♡やだぁ♡♡きもちぃぃ♡♡♡♡」
『そういえばー、俺、“ごめんなさい”って聞いてないんやけど…♡』
『な?はよ言えやッ♡♡』
初兎は抜けかけていたディルドを奥に戻す。
ジュププププププ♡♡♡♡♡
「ぅああああ♡♡♡♡♡♡♡♡♡ごえんなさいッッ♡♡♡♡だから♡やえてっ♡♡♡」
『やめるわけないやん、バーカ♡♡』
ゴリュッ♡♡♡
「あっあっあっ♡♡♡♡♡♡♡またっイくっ♡♡」
プシャアアアアアアアアッ♡♡♡♡プシャッ♡♡
『あっはは♡♡潮ふいてんの?ダッサ♡♡♡』
急変した恋人が怖いという気持ちと快楽への欲があり、なんとも言えない心情だ。
「あぅっ♡♡ごめんなしゃい♡♡もうやだ♡♡♡♡♡♡♡」
「はじゅかしいの♡♡♡♡みないでぇ♡♡♡♡♡♡」
『あーぁーわかった。見せてええのは、いむくんだけ、か?♡♡♡』
「ちがうっ♡♡♡しょーくんだけなのッ♡♡♡♡♡」
『黙れよ』
「っ…♡ポロポロ」
『泣けば許してもらえると思ってんやろ』
『もう泣かんで?その顔めっちゃ唆るから♡♡♡♡もっといじめたくなるッッ♡♡♡♡♡♡』
そう言うと初兎はナカのディルドを抜き差しし始めた。
自分の愛液と混ざりあってはしたない水音がなる。
グジュッ♡グジュッ♡♡ジュボジュボ♡♡♡
「ひぐぅ♡♡♡♡♡イく♡♡ゥああ♡♡♡♡♡」
「も…むりれす♡♡」
コテン…
私は力尽きてしまった。
『チットんだのかよ』
『…この袋、なんやろ』
『っえ?』
○○の買ってきたものの中身を見ると、
初兎君へ!
いつもありがとう(´꒳`*)🌷大好きだよ!
との手紙とペアリング。
『……やべぇ、やっちった……(⊙⊙)』
この後仲直りの行為をしたのはまた別のお話。
コメント
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初コメ失礼します! 嫁Rさんのお話前から見てたんですけど…毎回神ですよね!? 今回は推しの初兎ちゃん…ありがとうございますッ! もう幸せすぎて天に召されそうです…(*´∀`*)