樹side
俺は昔のことを思い出した。
それは、思い出したくもない思い出だった。
-過去-
優奈)じゅりくん別れよっか
樹)え、?なんで、?
優奈)もう私の事好きじゃないでしょ?
優奈)夜も誘っても見向きもせずに寝て、もう疲れたよ
樹)それは!優奈の身体が辛くなると嫌だから、
優奈)まだあるんだから、最近電話ばっかり、ご飯の時も電話で、
樹)それは、、仕事だよ、
優奈)分かってる、仕事だってわかってる、私とやったあとの朝は腰をさすったりしてだるそうにダンスに行くの、私はじゅりくんにとって邪魔なの、もう実家帰るから、元気でね
樹)ま、待ってよ、、!
そう言うと優奈は家を出て行った
その日から、お腹は空かなくなり、痩せていくばっかりだった。頭痛や腹痛になるばかり。食べ物を食べようとしても口に入っても飲め込めない。全部吐き出してしまうことばっかりだった
北斗)なぁ最近おかしいぞ?痩せてるし
樹)大丈夫、
北斗)今日一緒に飯いこ
樹)いい。今日仕事があってさ、
北斗)嘘つけ、無いだろ、共有してんの忘れてるだろ
樹)あっ、笑
北斗)樹の家今日行くから
樹)あ、うん、、
-家-
北斗)お邪魔します〜って、掃除してねぇな?
樹)あ、ごめん、今すぐするわ、
北斗)いや、いいよ、俺がするから、座ってて?
樹)俺がするから、
北斗)最近ご飯食ってる?昼の時全然食って無さそうだし、食ってもトイレすぐ行ってるし、
樹)ご飯食べたらさ、漏れそうになんの、笑
北斗)後、笑い方も変、空っぽになったみたい、てか、優奈ちゃんは?
樹)、、、、、
北斗)黙らないで?
樹)別れた、実家帰った、
北斗)っ、、そっか、
北斗は何か知っているような反応をしていた
樹)ね、
北斗)ん?
樹)俺アイドル辞めようかな
北斗)は?!
樹)優奈がいなくなったし俺生きる意味ないし
北斗)お前、今まで頑張ってきたのをそんな理由でやめるの?お前には仕事、ファンがいんだよ
樹)優奈を超えれるやつはいないんだよ
北斗)優奈、優奈ってさ、うるさいんだよ、お前には優奈ちゃんよりも大切なファンがいるだろ、ファンのことを一番に考えろ。ファンに幸せを与えるのが俺たちの仕事だろ
1人の人物に左右されんな!
樹)ごめん、、
北斗)飯作るから待ってろ
樹)あ、うん、
北斗)できたよ
そのご飯は普通だったら美味しそうに見えるんだけど俺にはそう見えなかった
俺のお腹はお腹いっぱいなのに、食べろと言わんばかりに主張してくる。
樹)い、いただきます、、
北斗)おう、
俺は恐る恐るご飯を口にした
樹)んっ、、
北斗)どう?
俺はダッシュでトイレに行った、
もしこの場所に優奈がいたら、俺は幸せだったのかな、優奈以外のご飯なんて食べたくない、
北斗)やっぱり、、
樹)はぁっはぁっ
北斗)社長に相談するわ、活動休止
樹)えっ、?
北斗)今のままじゃライブも踊ることも出来ない。
樹)っ、、、
北斗)歌うこともできないだろうな、
樹)ま、待って、、いやだ、
北斗)いやって言われても、今の身体じゃ何もできない。
樹)い、いやだ、、
北斗)だけど、樹は今何が欲しい?
樹)優奈、
北斗)優奈ちゃんに何が欲しい?
樹)優奈の愛情!俺にギューってしてくれて、ちゅぅもしてくれて俺の事甘やかしてくれて!
北斗)優奈ちゃんじゃないけど、俺で良かったらハグする?
樹)いいの、?
北斗)ダメなわけないでしょ?
樹)ありがと、ずっと誰かにハグしたかったの、、
俺は思いっきり北斗を抱き締めた
北斗)うん、そうだね、
樹)ほくと、、
北斗)ん?
樹)落ち着く
北斗)よかった、じゅり?
樹)ん?
北斗)これから、毎日ご飯少しづつ食べてこうね?
樹)うん!ありがと!
-終わり-
あの時北斗が俺を助けてくれなかったら
俺は今頃しんでたのかもしれない、そして〇〇ちゃんと出会ったのはあの日
俺がキーホルダーを落としたのを拾ってくれた、そこで俺は恋をした。
だから、俺は〇〇ちゃんの趣味、何をしたら喜ぶのか、〇〇ちゃんは誰が好きなのか、何歳なのか、家族の名前、そして、日々何をしているのか、喜んでる顔を撮るとか〇〇ちゃんのことを全部理解している、俺だけだよ、こんなに理解しているのは
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北斗かっけぇ…