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「………。」
目が覚めたら見知らぬ天井。
……今日で何回目だ?
僕はどうやら室内で眠っていたらしい。
上体を起こし、窓際に目をやるとそこに人が立っていた。
メイド服を着たその人はこちらに気付き、話しかける。
咲夜「あら、目が覚めましたか。」
「……言え。」
咲夜「はい?」
「君が僕にとって危険かそうじゃないか!!そして君の名前とこの場所についても教えるんだ!!」
咲夜「……ずいぶんと気が立っていらっしゃいますね。」
「うるさぁい!!質問に答えて!!」
咲夜「……私の名前は十六夜咲夜。ここ、紅魔館のメイド長を務めております。そして私があなたにとって危険かどうかは……私からは何も言えません。」
「どういうこと………?」
咲夜「お願いがあります。」
「おねがい?」
咲夜「はい。単刀直入に言いますと……。」
咲夜は一呼吸置いてから口を開いた。
咲夜「うちのレミちゃ…レミリアの妹と“遊んで”頂きたいのです。」
「遊ぶ………?」
咲夜「はい。きっと良い思い出になりますよ。」
僕はツッコみたくなったが、願いを聞かないと解放されそうにもないので渋々その願いを聞くことにした。
「……わかったよ。それじゃあ僕は何をすれば良い?」
咲夜「まずはうちのレミちゃ…レミリアから詳しく話を聞いてください。レミリアはこの部屋から出て右に曲がった向こうの突き当たりの部屋にいますよ。」
僕はベッドから離れ、部屋を出て目的の地に向かう。
願いと言うから身構えたが遊ぶだけならすぐ終わるはず。
僕にわざわざ頼むのが少々不自然だが、まあ大したことではないだろう。
「ここかな?」
目的地と思われる部屋に着いたので扉を開けてみる。
レミリア「来たわね。待っていたわ。」
そこにはレミリアがいた。
先刻、僕を買った(?)張本人だ。
部屋は薄暗く、彼女には不釣り合いなほど広い中一人で、レミリアはくつろいでいた。
特徴的な香りがあたりに充満している。
「この匂い……これは紅茶?」
レミリア「ええ、その通り。さぁ、立ち話もなんだし、座っちゃって。」
そう言って彼女は空いている方の席に座るよう促す。
そこに座ると、ちょうど彼女とはティーポットとティーカップを挟んで向かい合う形で座ることになった。
レミリア「まずは、この紅茶でも。」
僕の分のティーカップに注ごうとする彼女を僕は制した。
「紅茶よりも君に聞きたいことがある。」
レミリア「……飲む気はなさそうね。」
「生憎ね。それに僕は紅茶が嫌いだ。」
レミリア「困ったわねぇ。紅茶以外なんかあったっけ……。」
「別に僕は何もいらない。今はそれよりも君の頼み事について……。」
レミリア「あっそうだ!」
彼女は不意に立ち上がると僕を置いて奥の方へ消えてしまった……。
………ここの人たちはろくに人の話も聞けないのだろーか………。
そんなことを考えていると彼女が戻ってきた。
レミリア「はい。」
見るとティーカップには茶色で濁った液体が注がれていた。
「これは?」
レミリア「みそしる。」
「……は?」
レミリア「あなたここのことについて知りたい?」
「………うん。」
レミリア「ここは幻想郷。人々から忘れ去られた者が流れ、やがて最終的に行き着く場所。ここには人間はもちろん、妖怪や妖精、悪魔など色々な種族が混ざり合っているわ。」
「へぇ……君は人間かい?」
レミリア「……私は吸血鬼。人ではないわ。」
「ふーん。」
レミリア「……なんだか反応薄いわね。」
「じゃあ思いっきり驚いてあげようか?」
レミリア「それはそれでめんどくさい。」
「………。」
レミリア「んで、ここは紅魔館。館主は私。」
レミリアは紅茶を一口つけたあと、続ける。
レミリア「そして、あなたにしてほしいこと。それは私の妹……“フランドール・スカーレット”と対話することよ。」
「さっき君の部下……確か、咲夜…だっけ?あの人から聞いた時も思ったんだけど……なんで僕が彼女と話す必要がある?君が姉なら家族である君が話したほうが、知らない輩である僕と話すより良いんじゃないか?」
レミリア「………。」
「それだけじゃない。“対話する”だって?まるでコミュニケーションをとるのが難しいとでも言うような言い方じゃないか。」
レミリア「……彼女はとても危険だわ。とても大きな力を持っている。外で自由に出歩かせるのはとても無謀よ。」
「………まさか。」
「幽閉しているのか?」
レミリア「ええ、そうよ。私も咲夜も他のみんなも対話を試みたけれど手応えは全員感じなかった……。どうすれば良いかと考えた結果、ここはあえて全く知らない人を投入してみることにしたの。」
「ちょっと待って。僕の人権は……?」
レミリア「えぇ、わかってるわ。あなたからしたらはた迷惑でしょうね。ただ……これでも私は一応姉。妹を部屋の外へ出してやりたいし、友達もたくさん作って欲しい。だから……協力して欲しい。」
初めは優雅で妖麗な印象を抱く声色だった彼女も、今は妹のために思い悩む少女の声色に変化していた。
「……わかった。やってみるよ。」
レミリア「……いいの?」
「ここまで話を聞いてはい、さようならは無情すぎるでしょ。さすがに。」
レミリア「……ありがとう。感謝するわ。」
僕は立ち上がり、くいっとみそしるを一気に飲み干す。
インスタントみそしるのわざとらしい塩っ気がやけに体に沁みた。
レミリア「妹は地下にいるわ。この先に地下への階段がある。健闘を祈るわ。」
「うん。」
僕は部屋の奥の扉を開く前に振り返り、レミリアに言った。
「僕はやれるだけのことはやる。でも、君と妹のわだかまりを最終的に解決するのは君自身だということを忘れるなよ。」
レミリア「………。」
「じゃあ、行ってくる。」
レミリア「………私自身、か。」
扉の奥には階段があり、燭台が両側の壁に立てかけらけてなお、不安を煽る暗さだった。
老朽化しているのだろうか、降りるたび階段が鳴く。
それでも構わず僕は下りる。
そして、とうとう扉の前に着いた。
部屋からは少女の歌声がうっすら聞こえる。さて、どうやって入るか。
レミリアに関係がある人物と名乗ると不審がられるかもしれない。
………ならば。
僕はなるべく優しく、ドアを3回叩いた。
???「………だあれ?」
「こんにちは。実は君の部屋で落とし物をしてしまってね……。一緒に探してくれないかい?」
……いやいやいや。
僕は何を言ってるんだ。
こんな口実で部屋に入ろうとしたら余計怪しまれるじゃないか。
それに彼女とは部屋に入ったどころか会ったこともない。
なんとか誤魔化さないと……えーと……。
???「………?いーよ!」
「えっ?」
???「はいってー。」
そう聞こえたと同時に鍵が開く音がした。
………嘘だろ?
警戒心無さすぎないか?
「お、おじゃまするよ……。」
そこには、レミリアとは似ても似つかぬ少女が立っていた。
おそらくこの子がフランドール・スカーレットだろう。
フラン「さがしものってなあに?」
「あー…えーっと… それはね…。」
正直、この嘘でいけると思っていなかったから何も考えていなかった。
うーん……そうだ。
「……ペンだよ。」
フラン「ペン?」
「そう。シャープペンシル。僕がいつも持ち歩いているやつ。多分この部屋に落ちてるはずなんだ。……一緒に探してくれないかい?」
そんなもの僕は持ち歩いていない。
パッと思いついたのがペンだった。
フラン「うん!」
………この子、普通に良い子では?
フラン「んーないなー。」
フランはおもちゃ(?)箱の中を探している。
「ここの本棚探しても良いかい?」
フラン「いーよー。」
フランはおもちゃ箱に半身を突っ込んだまま返事をした。
「ん?この本って……『ウ◯ーリーを探せ!』じゃん!」
フラン「ああ、それ……私まだ全部見つけてないんだあ。」
「じゃあ一緒に探す?」
フラン「え?でもペンが……。」
「それは一旦後にしよう。どのページで見つけてないの?」
フラン「えーっとね………。」
よし。
こうすれば自然と対話できる。
あとはいい感じにこういうのを続けていけばいいだろう………。
フラン「これであそぼー。」
「はーい。」
フラン「この本よんでー。」
「いいよ〜。」
フラン「これのまねしてー。」
「もう遅ォい!脱出不可能よ!! 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!ぶっ潰れろオオオオオ!!!」
フラン「ねえねえこれ知ってる?」
「なあに?」
……思ってたより幼い感じだな。
というか、本当に良い子すぎないか……?
何も恐ろしさなんて感じないのだが……。
フラン「ペン、ぜんぜん見つからないね……。」
「……うん、そうだね。」
そりゃそうだ。
ないものはない。
それにも関わらず彼女は一生懸命探してくれている。
「……よし、決めた。」
フラン「?なにを?」
「いや、なんでもないよ。」
フラン「そお?じゃあ次これよんで!」
「うん、もちろん。でもその前にお手洗いに行かせてね?」
フラン「えー、すぐもどってきてね!」
部屋を後にし、きしむ階段を上る。
もちろん尿意も便意もみじんもない。
やっぱりあんな良い子が幽閉されているのはおかしい。
あんな少女が恐ろしい力を持っているハズがない。
けどだからといってそのままレミリアと交渉をしても出してもらえないだろう。
ならば………。
「レミリア、いるかい?」
レミリア「ええ、ここに。」
レミリアは先ほどと変わらない位置に座って紅茶を飲んでいた。
レミリア「どうだった?」
「あぁ……確かに君の言う通り彼女からは恐ろしい力の片鱗を見た。」
レミリア「そう……。もうあの部屋へは行きたくない?」
「いや、チャンスをくれ。確かに彼女からは恐ろしい気配を感じたが、後もう一歩で対話できると思う。」
恐ろしい気配なんて感じていない。
むしろ逆だ。
これは彼女の考えを肯定するための建前だ。
レミリア「じゃあ、どうやって……。」
「一晩。一晩でいいから彼女の部屋に泊まっていって良いかな?」
意外だったのかレミリアはその大きな目をぱちくりとさせる。
レミリア「……あなた、私の妹に欲情してるんじゃないでしょうね?」
「してないよ!?ただ、もうちょっとだけで良いからあの子のことをもう少し知りたいんだ。」
レミリアのフランへの評価を肯定しつつのこの提案……。
どうだ……!?
レミリア「……私は人の目を見れば嘘をついてるかどうかなんてわかるわ。」
「………!」
レミリア「あなたは嘘をついていない。目を見ればわかる。……良いわ、許可してあげる。でも寝床は用意しないからね。」
「うん、ありがとう。」
……レミリアの目がガバくて良かった〜〜〜〜〜。
その後僕はフランに本を読み聞かせたり一緒に遊んだりして一晩を過ごした。
そして翌日………。
「ねえ、フラン。」
フラン「なあに?」
「部屋の外に出てみないかい?」
フラン「……え?」
「大丈夫。僕がついているから。一緒に出てみよう?」
フラン「で、でもお姉様が私のことキケンって……オソロシイソンザイだって……。」
フランはそう言った後、表情を曇らせ、うつむく。
「…正直、僕は君のお姉ちゃんほど君のことを知らないし、君も僕のことをよく知らない。でも、君が辛いのは僕にとってはあまり……嬉しくない。」
僕は一呼吸おいて続ける。
「だから……一緒に出よう。」
一晩もらったのは彼女ともっと親睦を深めるため……そう、一緒に逃げ出すことを提案できるほどの親睦まで深めるためだ。
そして人目につきにくそうな朝に逃げれるようにするためでもあった。
レミリアが彼女のことを縛り続けるのなら、ムリヤリにでも連れ出して解放させてあげよう。
そう思ったのだ。
フラン「……わかった。」
小さく呟いた彼女は僕の手を握る。
「じゃあ、行こうか。階段、急だから足元に気をつけて。」
………さあて。
ここからが本番だ。
朝早く出るようには心掛けたが……。
咲夜「来ましたね。」
レミリア「………。」
フラン「……!」
やはり、いたか………。
咲夜「レミちゃん、ここは私にお任せください。」
繋いだフランの小さな手が途端に震えだす。
「……!やめろ。フランが怯えているぞ……!」
咲夜「し、仕方がないのです……!彼女を外に出すわけには……!」
「仕方がない?たとえどんなに危険でも、こんな少女を幽閉はあんまりだ。僕が知るこの世界はこんな少女一人によってひっくり返るほど脆くはないぞ。」
咲夜「私も同じ気持ちです……!けど……。」
レミリア「もうよしなさい、咲夜。」
咲夜「!?……はい。」
レミリア「……最初からあなたがフランを連れ出そうとしているのはわかっていたわ。言ったでしょ?私は目を見れば嘘をついてるかわかるって。」
「!」
バレていたのか………。
レミリアは少し肩を落とし、ふうとため息をついた。
レミリア「でも不思議ね。私はその時、あなたのことを止めようとはしなかった。あんなに自分からフランのことをキケンと言っておいて、私はあなたにフランを連れ出して欲しいとさえ思っていたわ。」
レミリアは少し間をあけ、再び口を開いた。
レミリア「姉妹のわだかまりを最終的に解決するのは姉である私……あなたは昨日、そう言ったわね?」
「………うん。」
部屋は静まり返っていた。
皆、耳を傾けるのは彼女が紡ぐ言葉のみだ。
レミリア「……あなたの言う通り。姉妹関係の問題なんて姉である私が責任をもって対処するべきだった。」
レミリアがコツコツとこちらへ向かってくる。
レミリア「さあ、話しましょう、フラン。」
フラン「………!」
怖い。
なぜレミリアはこんな恐怖感を覚える態度でフランと対面するのだろうか。
だけど……妹を想う気持ちが本当なら……。
「フラン。」
フラン「!」
「お姉ちゃんはきっと君のことを大事に想って話そうとしてくれている。そんなに怯えないで。……あとレミリア。僕が昨日言ったことはさっき君が要約したやつでほぼ間違ってないけど、そんな堅苦しく真に受けたら意味ないでしょ。」
レミリア「じゃあ、どうすれば……?」
「まずは表情。表情、固いよ。もっと笑って笑って。」
レミリア「え……こ、こう?」
「それ。」
「その表情。そっちの方が“館主”というより、“姉”って感じがするよ。」
レミリア「………!」
咲夜「素敵な笑顔ですよ。レミちゃん。」
レミリア「……っ!うるさぁい!ていうかレミちゃん呼びやめろって前言ったじゃん!!」
フラン「あはは!お姉様、咲夜にレミちゃんって呼ばれてるの?」
咲夜「えぇ。私はレミちゃんの保護者ですから。」
レミリア「誰がアンタの娘よ!!」
咲夜「あら?そんなこと私は一言も言ってませんよ?」
フラン「あははー!!」
「………。」
今までの空気が嘘のように場の空気が和んでいる……。
これは…僕がいなくても解決したんじゃないか?
けどまあ、いっか。
もう大丈夫そうだな。
レミリアとフラン……いや、平凡な姉妹二人は無邪気に笑い合っている。
咲夜「レミちゃんのお願い、叶えてくださってありがとうございます。」
「うわっ!!いつの間に後ろに!?……うん、こちらこそありがとう。幻想郷にはちゃんと良い子もいるんだなとわかったよ。」
咲夜はあはは……と苦笑いする。
僕は二人の姉妹を遠目で見つめながらふと思い出したことを咲夜に聞く。
「そういえば結局………。」
咲夜「はい?」
「フランのどこが危険なの?僕にはよくわかんなかったんだけど……。」
咲夜「あー、それですか。……彼女には特殊な能力があるんです。」
「へえ、どんな?」
咲夜「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力です。」
「……へっ?なんて?」
咲夜「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力です。」
「??????」
咲夜「ありとあらゆる…。」
「いや、もういい。十分聴こえてる。………咲夜。」
咲夜「はい。」
「やっぱ幽閉しよう。」
咲夜「!!!待って!まだ早まらないで!」
「いやムリでしょ!!ありとあらゆるものを破壊するって……何が“程度”なの!?十分すぎるでしょ!!」
僕たちがぎゃーぎゃー取っ組み合いをしていると、フランがこちらに駆け寄ってきた。
フラン「お姉様と仲直りさせてくれてありがとう!」
と、フランは満面の笑みを浮かべながら言う。
「……うん!どういたしまして。」
彼女の笑顔が眩しすぎて目が眩む………。
ああ、眩しすぎる。
……あれ?
ちょっと眩しすぎないか?
視界が真っ白になっていく。
光が揺れている。
僕はただそれを立ち止まって見る。
ヒカリが揺れている。
揺れている。
できる限りそれを目に焼き付けて。
ヒカリがユレテル。
ユレテル。
僕はそれを見送り、共に目を閉じる。
白かった視界は色を失くした。
「…………。」
気がつくと、僕は夜風の中真っ平らな場所で立ち尽くしていた。
「ここは……?………夜?さっきまで朝だったのに……。というか、フランは?レミリアは?咲夜は?」
僕は辺りを見回す。
「紅魔館は………?」
そこは森だったが、僕が立っている場所の周りは不自然に土地がはげていた。
……まるで、今までそこに建物があったかのように。
「どうなってるんだ……。今まで僕が見ていたのは全部幻とでも言うのか?」
見ると、向こうで人が倒れている。
いや、あれは……寝てるのか?
僕はその人に駆け寄り体を揺さぶる。
「もしもーし、大丈夫ですかー?ここ、どこだかわかりますかー?」
???「………んあ?」
……起きた。
随分とこの人はのんきだな……。
???「あれ?外?私確か紅魔館の図書室で寝てたハズなんだけど……。」
立ち上がった少女は金髪に黒い帽子を深く被っており、まるで魔法使いのような格好だった。
彼女は寝ぼけまなこを擦りながら言う。
???「あんた、ここがどこかわかる?」
こっちが聞きたいんだけどな……その質問。
「……たぶん、もともと紅魔館があったところ。僕もさっきまで館内にいたのにいつの間にかここに立っていた。」
???「ほーん?……ひょっとしてこれは“異変”が起こってるんじゃないか?」
「いへん?」
???「そ。ここ幻想郷ではよくある事さ。異変と来れば頼れるはあいつのみ!」
そう言って彼女はほうきにまたがる。
「待って!」
???「ん?」
「その……君が言う“あいつ”に相談すれば解決してくれるの?」
???「んー、まあたぶん!」
きっとフランたちは何かに巻き込まれて消えてしまったんだ。
僕が突然ここにきたみたいに。
あれでお別れはゴメンだ。
助けたい………。
「僕もついていって良い……!?」
???「え?良いけど怪我しても知らねーぞ?」
「そういえば君の名前は……?」
???「私?私は霧雨魔理沙!普通の魔法使いだぜ!」
「魔法使いの時点で普通じゃないのでは……?っていうかそれ本当に飛べるの?」
魔理沙「飛べるさ。乗りな!」
僕がほうきの空いたスペースにまたがるとふわっと飛び上がり進み出した。
魔理沙「久々の異変……腕がなるぜぇ!」
To be continued…
ゆりかご.
149
ゆでだこ
77
すう
320
コメント
1件
いやあ、もうこれ本当に良かったです…!冒頭から「またかよ」っていう疲れた感じの主人公のツッコミがすごく自然で、一気に引き込まれました。 特に好きだったのは、レミリアが「妹を想う姉」の顔を見せるところ。優雅な館主の口調が、ふと弱々しい声色に変わるあの切り替え方、すごく丁寧に描かれててジーンときました。「私自身、か」の最後のつぶやき、余韻がすごいです。 あと、フランがめっちゃ可愛い…!能力が「ありとあらゆるものを破壊する程度」って聞いた時の主人公の「やっぱ幽閉しよう」、声出して笑っちゃいました。笑いと温かさが絶妙なバランスで、読後感がとても優しいお話でした。続き、すごく気になります!