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「あっ……と、それで、お土産の半分は、チーフに出してもらってて。チーフからも、二人にお礼を伝えてほしいって」


「お礼?」と、エミが不思議そうに首を傾げる。


「私たち、何かお礼されるようなことなんてしてた?」


アミから問い返されて、


「えっと、ランチに彼と行かせてくれたことと、あとはその、ワンピースのことで……」


ワンピースのことはちょっと言うのが恥ずかしくて、後半はもごもごと口ごもってしまった。


「……あの時の!」と、エミが思い出したというように手を叩いて、「すごく似合ってたよねぇ〜あのワンピ。着てったんだ?」と、訊いてくる。


「……う、うん……っていうか、旅行先で初めて着たんだけど」


「ああー、それってサプライズって感じで? お礼されるほど、喜んでもらえたってこと?」


アミからそうツッコミが入って、さっきから私は何にも言ってないのに、どうしてこうもズバズバと言い当てられているんだろうと思いつつ、こくっと頷いた。


「そんなに気に入ってもらえたの?」


エミに尋ねられて、「うん……」と、照れて返すと、


「よかったね、美都」


と、今度はアミの方から、頭をぐりぐりと撫でられた。


「本当によかったよね、美都。幸せのおすそ分け、ありがとうね」


エミからにっこりと笑顔で伝えられて、『幸せのおすそ分け』だなんてと、胸の奥がふわりとあったまるのを感じた……。

クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

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