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ナレシュの開戦の宣言が高らかに響き渡り、わたしは、最後の宣告を受けた気持ちで視線を伏せた。
（……もう、戦うしかないんだ……）
胸の前でぐっと拳をたぐり寄せる。
利緒とわたしは、完全に敵対してしまった……。
やりきれない思いに、心が痛い。
止められない、もう、なにもかもが始まってしまった……。
もう、後戻りはできないんだ――……。
ナレシュに続いて、レインとサフィヤが自分たちの剣を抜いて構えて、フィオスが持っていた聖職者用の仕込み杖をはずしてすらりとした細剣を抜き身で持つ。
刃を構えた三人を従えるように前方に立って、ナレシュが力強く宣言した。
「我々は、セラフィナ勝利のため、一丸となって対ラザラス戦役に臨むものである。――セラフィナに勝利を！」
「セラフィナに栄光あれ！」
「セラフィナに栄光あれ！」
「セラフィナに栄光を！」
そうレインとサフィヤ、フィオスが唱和し＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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