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聖女神セーラ教会領へは、セラフィナの王都から船で約二日で到着するらしい。
ひとまず港に着くまでそれぞれの船室で休むことになったわたしたちは、レインとわたし、サフィヤとフィオスの組み合わせで部屋を割り当ててもらっていた。
そしていま、わたしはレインとふたりきりで船室にいるわけなんだけれど――。
(……懐かしいな、この雰囲気)
この船はグリーアへ行ったときに乗せてもらった船と同じ型みたいで、二つの寝台が部屋の中央に置かれているところや、板張りの室内、床に敷かれた濃赤の絨毯まですべて同じ調度品でそろえられていた。
それもあってか、ついつい前回の船旅でレインとはじめてキスをした――あのときのことを思いだしてしまうのだ。
(いまは、そんなこと考えて浮かれ気分でいる場合じゃないのに……)
わたしたちは、ナレシュたちが国境線の戦を持ちこたえてくれているあいだに、いっこくも早く女神セーラ様の****************************
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