コメント
2件
はい。
🐼→👓→🐼(つきあってる)
🎤→🐼(片思い)
なんか、うんって感じの作品です。
🎤視点
🐼 実は…きりやんと付き合ってる、
…は?
撮影前、いつものようにカウントを始める寸前だった。
どうして今言ったのか、意味がわからない。
🐼 えっと…みんな、?
🍖 あ、ごめんごめん。衝撃的すぎて黙り込んじゃったわ笑
おめでと〜!!
🦈 お似合いだと思う
😊 ん、おめでと
👓 ありがと…
🐼 …きんとき、?
俺だけ…素直に喜ぶことができなかった。
なかむが好きだから。ずっと、ずっとずっと好きだった。
みんなみたいに祝わなきゃって、分かってるのに声が出ない。
みんな俺の返事を待つかのように、シーンと黙り込んでいて、
すっごい空気が悪い。こんな空気にしてしまったのは俺だし、なかむ達だって俺らが祝ってくれることを信じて言ったんだと思う。なのにその期待に応えられない…そんな俺に今できることは…
…ピロンッ
通話から退出することだった。
メンバーからの衝撃な報告、何も言わずに通話を抜ける。
なかむときりやんはきっと今、すごく不安だろうな…と、
ぴこんっ
通話から抜けて数分後、スマホが振動と同時に光出した。
恐る恐るスマホを覗くと、なかむからの1件のメールが来ていた。
怖かったけど俺は内容を見た。
そこには、
「急にあんなこと言ってごめん。タイミング見失って意味わからないところで言っちゃった。それに、メンバー内の恋愛がどうかっていうのを確認せずに、みんなのことを考えずに報告してしまってごめん。撮影は中止になって今discordには俺ときりやんしかいないんだけど…よかったら入って来れそう?」
そんな内容だった。
なかむは何も悪くない…なのに謝らせてしまった。
長文だし、数分経ってからのメッセージだったから…
きっと悩みながらこの文章を送ったんだろう。
今度こそはなかむの期待に応えなくてはと、俺は通話に入った。
🎤 …急に抜けてごめ…
🐼 あんな事言ってごめんなさい
通話に入って最初、まず俺はなかむ達に謝ろうと口を開いた。
それを遮るかのように、なかむは謝ってきた。
🐼 もっとタイミングを考えればよかった、きんときが、どう思うかも何も考えてなかった…本当に、本当にごめんなさい。
なかむは続けて、何度も、何度も何度も謝ってきた。
きりやんは何故かずっと黙っている。
🎤 なかむ達は何も悪くないよ。
2人とも、俺らが祝福してくれると思って、信じて言ってくれたんでしょ…?期待に応えられなくてごめん。
撮影も中断することになってごめん。
俺は、次々に出てくる言葉に“ごめん”を添えて、ずっと喋り続けていた。
俺が話してる間は2人とも黙って真剣に聞いてくれて、
本当にいいメンバーをもったなと思った。
🐼 ねぇ、きんと…
🎤 ごめんなかむ、きりやんと2人で話してもいい…?
俺はなかむが言うことがなんとなく分かって、
きりやんと二人で話すことにした。
なかむはすんなりと受け入れてくれて、きりやんも受け入れてくれた。
🎤 ごめんね、
👓 いいよ…別に
🎤 もう…2人とも分かってるかな?笑
…もう付き合ったのに言うことじゃないよね、笑
👓 …いいよ、いって。なかむは見てないし聞いてないよ…
今だけ全部、吐き出しちゃって、…
🎤 いや、迷惑だし…
👓 黙ってられる方が迷惑。全部吐き出して、未練が残らないようにしてよ。
そう言って、きりやんは話させてくれた。
なかむのことが好きってことも、どうして抜けてしまったのかも…全部、全部話した。
🎤 ごめん、ごめんね…
…ありがとうきりやん、俺…もういいよ。
👓 …そ、言っとくけど、変に未練残されて嫉妬するのが嫌だから吐かせただけだから。
少しツンデレまじりなことを言ってきりやんは通話から抜けていった。
あれから2ヶ月ほどたった。俺たちは今でも仲良く撮影できてるし、オフでも遊べてる。あの時きりやんが全部吐かせてくれたおかげで、今では2人を素直に応援できるようになってる。
ありがとう、2人とも。そして
お幸せに。