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桐生に言われて心配した俺は桜が住んでるアパートの前に来たはいいが何て声を掛ければいいか分からない。
この扉を叩いてもいいのか、桜と会っても話すのが怖い…。
いっその事買ってきた物をドアノブに掛けて帰ろうと思ったら扉が開いて……
桜「皐月?」
皐月『あー桜が体調悪いって聞いて見舞いだ。』
桜「……嬉しい、なぁ、別れるって話嘘だよな?」
皐月『……嘘じゃない』
桜「本当に、俺と別れるのか!?」
皐月『そうだ』
桜「やだ!やっと信頼出来る人が皐月なのに!!別れたくない!!」
皐月『……、そう言われても、俺は前話した通り愛情なんて知らないんだ、お前らから好意を寄せられても返せないよ』
桜「何でそうなるんだ…俺らは皐月が好きだからしたいんだ、何も見返りが欲しいわけじゃない!皐月を幸せにしたいから…ッだから好きで俺らのやれることをしたいだけだ!」
皐月『それだと俺だけ何もしてないから嫌なんだよ』
桜「~ッ!だから!皐月と一緒に居て、話して!隣に居るだけで俺らは良いんだよ!!だから!別れるなんて!……ッ言うな…」
目の前でぽろぽろと涙を流す桜に俺は申し訳無い気持ちでいっぱいだった
皐月『…、気持ちは分かった…でも、戻る気は無い…』
桜「…ッ」
皐月『でも、俺自身のこともよく分からないから…、待っててくれ、ちゃんと自分自身と向き合ってから、また話そう…』
桜「……、分かった……」
納得して無さそうだが俺が今言えるのはこれだけ……
皐月『色々買ってきたからちゃんと食べて寝ろよ?』
桜「誰のせいだと思ってんだよ……」
皐月『うん、ごめんな、じゃあ帰るわ』
桜「……うん」
余談
皐月の姿が消えるまでずっと扉から覗いてた桜くんでした