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「また!?」
「今回で何度目だ?….」
「衛兵さえ殺せないのですか…」
嘆く街の人々。何をそんなに嘆いているのか、、
「殺人鬼め!家族を返せ!」
隻腕の殺人鬼が事件を起こした。
「おい!」
「は?何のようだ?眠たいから寝かせてくれ」
そう言って武士とは思えない発言をする寝転がる男
「お前、いい加減に殺すのやめろよ!」
と寝転がる男に向かって叫ぶのは相違永政。
「別にいいだろ。向かってくるから殺すだけだ。」
と寝転がっていた男は起き上がる。
彼こそが、”隻腕の剣士”
「足利の世はもうすぐ終わる。応仁になってから政権は安定しない。 そろそろ戦が起きる」
そう言いながら鋭い眼光を相違永政に向ける。
「たかが跡継ぎ争いでそこまでなるとは…」
と呆れた目をする殺人鬼。
「なぜそこまで知っている?仮に今のが合っていたとして、それ幕府の極秘情報だろ?」
と質問する相違永政。すると彼はこう答えた。
「知ってないと、これからの時代生きてはいけないだろ…」
そう言ってまた寝てしまった隻腕の剣士彼こそ今回の主人公東山鳴門
(ひがしやまなると)
東山の地主である。
第一章 時代のうねり
「相違、飯を頼む。」
「自分でやったらどうです?」
と永政と鳴門。
「顔割れてるのだから、捕まるだけなんだよ。」
「あんたが殺し回るからでしょうが!」
と永政と言い合う鳴門。次に東山鳴門は驚きの発言をする。
「時代は変わる、この辺地域で足利の野郎が愚民を囲って徴兵されたら困る。 だから殺すのだ」
相違永政には到底理解できないことを東山鳴門は言う
「意味がわからない!手駒を減らされて困る幕府じゃないだろ」
と相違永政は言い返す。すると東山鳴門は…
「権威が衰退している幕府に天下を納め続けられるのか?」
「…」
「不可能だろ。」
「そうですね…」
完全に言い負かされてしまった相違永政。更に東山鳴門は続ける。
「守護大名は自分の国を守るので現状精一杯だ。だからそのうちに守護大名も 殺さないと、時代はもっと恐ろしいことになる。」
幕府の権威が落ちぶれていく現在は、この世を終わらせ穏やかな時代を 東山鳴門は望みのようだ。
「だから俺は命尽きるまで殺し続ける。そして幕府を潰し東山を返してもらう」
それが俺の役目だ!
「邪魔するなよ。永政。」
そう言って殺人の目を永政に鳴門は向けた。
次回へ続く