ファルターの群に隠れていた蜂型の魔物が放った針が、ヴァレナを庇ったフィンの背中に突き刺さる。
針は魔物の身体同様、本来の蜂よりも大きく、外套程度では防ぎきれず貫通した。
「ぐっ……!」
「なん、で……!」
ヴァレナが目を見開き、驚愕で固まっている。
だが、構っている余裕はなかった。
尖ったものが突き刺さり、その後内臓の一部が潰されるような感覚がフィンに襲い掛かる。
ただ刺されただけではこうはならない――おそらく体内で針が炸裂し、臓器を傷つけているのだろう。
(これは……マズイ……!)
死の可能性が脳裏を過るが、それ以上に恐怖だったのは――このまま自分が死ねば、ヴァレナを守れなくなるということだ。
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