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『3話 運命』
塔「自分の寿命を使って人を殺すんだ。」
七「……は?」
塔「少し説明が多くなる。その他のことは部屋についてから」
七「…」
衝撃的な言葉で頭が真っ白になる
寿命を使って人を殺す。寿命を使って人を助けるんじゃなくて?
そんなのヒーローじゃないじゃないか
【部屋】
塔「ここが今日から過ごす部屋。好きに使ってくれていい」
七「…」
ベットに机、結構色々なものが揃っている綺麗な部屋。
今日から俺はここに住むらしい
塔「そこに座れ」
七「…」
促されるまま座り、向かい合う形になる
塔「さっき言った通り、俺たちは寿命を使って戦う」
七「…人間と?」
塔「そうだ。人間と言っても半分怪物だけどな」
七「はぁ…」
塔「あとで渡すけど、俺たち全員腕時計を装着して戦闘に挑む」
塔「この腕時計は残り寿命を見れる。ほら、こんな感じに」
そういうと、腕時計のボタンを押した
そうすると文字が浮かび上がり、そこには「49年」と書かれていた
七「…49年」
塔「寿命が切れたら終わりだ。その場で死ぬ」
七「…回復とか、できないの?」
塔「…できるが、他人から貰うしか方法がない」
七「そっか…」
説明を聞いてもよくわからない
まだまだ謎は深まるばかりだ
塔「そうだ、1番大事なことを言い忘れていた。」
七「…まだあるんすか?俺、人に話を聞くのが苦手で…」
塔「ならこれで最後にする。俺たちは二組のチームに分かれているんだ。」
七「チーム?」
塔「優秀で才能がある者が集う、太陽チーム」
塔「そして余り物や問題児を集めたチーム。この二つがある」
七「俺はどっちなんすか?」
塔「もちろん問題児チームだ」
七「うぇ」
最悪だ
カジノで働いてたからか?
塔「毎月の戦いの成果の総合で競うライバルだ。あまり接触しない方がいい」
七「はいはい…」
塔「これで終わりだけど、質問は?」
七「ない」
塔「そうか、じゃあきっかり2時間後に来るから、それまで心の準備をしとけよ」
七「はいはーい。」
そう言うと、振り向かずに維月は出て行った
俺は力が抜けたせいか、ベットに横たわる
この先どうなるのかわからない。
戦いの詳細も戦い方も何も教えられないまま戦うのか…
俺はどうなってしまうのか考えても考えても、わからない
ただ、今無力な俺にできることは運命を受け入れると言うことだけだった。