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「行ってきます。」
玄関の扉を開け、学校へと向かう。
大きなリュックサックを背負い、右手には、重い旅行バックを持つ。
「桃瀬〜!」
「保住。」
「眠いよ〜」
「学校向かうぞ〜」
「待って〜!」
「海莉〜!早く早く〜!遅れちゃうってば〜!」
「ま、待ってよ!」
こちらは、朝井と萌田。
「今日、楽しみ?」
朝井が萌田に問いかける。
「え?た、楽しみ…ではあるけど、柚香は?」
「もちろん、楽しみだよ〜!!」
学校に着いた。
「おはよー!」
「ヤッホー!」
「なあなあ…」
「マジ?」
「えー!可愛いね!」
「でしょー!」
修学旅行で、みんなざわついている。
「えー、静かに〜。…では、今からクラスごとにバスに乗るぞ〜。」
『はーい』
「まず、1-A」
A、Bが指定バスに乗り、Cも指定バスに乗る。
「おーい!桃瀬ー!こっちコッチ!」
桃瀬は保住の隣の席。
「海莉〜!どこ行ってんの〜?此処だよ〜?」
「え?…あ!すみません!すみません!席間違えました!」
急いで席をどき、朝井のいる所に走る。
「出発するぞ〜」
ぷしゅうぅと、バスにエンジンがかかる。
「先生ー、どこ行くんですか?」
「www、おまえ、マジで言ってる?」
「うん」
はあと先生がため息を吐く。
「日光市」
「え!?マジ?!」
「www」
「ビビりすぎ〜www」
「まじそれな〜www」
「てか、今日楽しみ〜!」
「分かる〜!」
バスの中が騒がしくなってきた。
「なあ、桃瀬。」
「何?」
「俺、2日目の夜、告ろうかな……」
「は!?」
真面目な顔をして、相談してきた保住。
「おまっ…馬鹿か!両思いって確定したわけじゃねえだろ?そんな急ぐなよ!」
「でもさ、朝井さん、すっげぇモテるわけ!もしかしたらこの3日間で、告る奴現れるかもしんねえじゃん?だからこそ早めにって思ったんだよ…」
(呆れた奴だ……)
「なあ、保住、よく聞け。男から告っても、両思いになれる確率は10%にも満たないんだ。相手も好きだった場合は別例だけど、相手がおまえの事を恋愛対象じゃない場合、振られる確率90%以上だ。よく考えろ」
「なんだよ…男って辛いわ……」
「?あぁ、うん?」
「わかった!俺、これから、アピールして、しまっくってみる!」
「お、おう…がんばれ…」
バスが約2時間半、走り続け…
「日光〜!!!」
「寒い〜」
「おおー!山だ!」
「新鮮な空気〜!」
「おーい!開校式するぞ!そこ並べ!」
石川先生に、言われるがままに1-Cはホテル前に整列した。
「これより、日光市での2泊3日の修学旅行で、お世話になるホテルの管理人さん方に……」
(長ー)
校長の話が始まり、早くもくたびれる保住。
「おおー!和室!」
保住は、靴を脱ぐと、和室に寝っ転がった。
「おーい!保住〜!桃瀬〜何とかしろよ、あいつの事〜」
「えー……」
「長い付き合いだろ〜笑」
桃瀬達の生活班
・桃瀬
・保住
・石川
・園田
・目坂
・渡川
の6人組だ。
「夕飯終わった後、時間あるし、なんか話そうぜ!」
「お!いいね〜石川!」
ノリノリの園田。
「何話す?」
「やっぱし定番の…」
「恋バナ!」
「海莉〜、何してるの〜?」
「あ、柚香…。ねえ、夜相談乗ってもらってもいい?」
「いいけど…どした?」
「…ま、また後でね…」
さささと行ってしまった萌田。
「海莉……!…海莉…」
「おーし!んじゃ」
園田が、勢いよく言う。
『恋バナ〜!』「枕投げ〜!」
「えっ…笑」
「は?」
と、石川。
「何言ってんだよ!」
と、園田。
「そうだぞ!保住!」
と、目坂。
「うわー、でた。保住の話聞いてない宣言。」
と、桃瀬。
「あはは…」
と、苦笑する渡川であった。
「海莉。」
「…柚香…」
「何?話しって。」
「……あ、あのね」
「うん」
「耳、貸して…」
「はいはい…」
萌田は、朝井の耳元に顔を近づけ、囁く。
「ゴニョゴニョ…」
「!え!まじ?!」
「うん……」
「へぇー笑」
「ニマニマしないで!」
「してませーん」
「してるの!」
「してませーん笑」
「笑うなぁ!//」