テラーノベル
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「起きろー!」
園田の大声で、目を覚ました桃瀬。
「…おはよー、園田」
「お!起きてきた!おはよー!桃瀬!」
ガチャっと、部屋の扉が開いた。
「あれ?もう起きたの?…おはよう、園田、桃瀬。」
入ってきたのは、渡川だった。
「よぅ!渡川!」
「おはよー、渡川くん」
「うん、2人ともおはよー」
微笑みかけてくる渡川。
「んじゃ!」
園田が、仕切る。
「こいつらを起こしますかー!」
「海莉〜!」
「うーん……」
「もぉ…」
「zzz」
「しょーがない!」
えいっ!と言って、萌田の掛け布団を引き剥がす。
「!?!?」
「!おー!起きた!」
「さ、寒い…」
「萌田さんおはよう〜」
「おは〜」
萌田達の生活班メンバー
・萌田
・朝井
・羽花
・高城
・松山(姉)
・松山(妹)
の6人組だ。
「萌田さん、寝る時もマスクしてたの!?」
羽花が寝起きの萌田を見て驚く。
「すご!」
「苦しくないんですか?」
羽花に続き、松山姉妹も驚く。
「ぁ、えぇと……」
人見知り発動し、言葉に詰まる萌田。
「海莉は、昔からずっとこんな感じだよ〜!」
即座に萌田の状況を理解し、朝井がフォローする。
(ナイスフォロー…)
「えー、ではこれから、戦場ヶ原へ出発する。」
朝の身支度、朝食を終えた1年。
「バスに乗れ〜、時間が押してる。」
ゾロゾロと車内に入り、座席につく。
「なぁなぁ、桃瀬!」
小声で話しかけてきた保住。
「んだよ…」
小声で返す桃瀬。
「今日、わかってるよな?」
「へいへい」
「頑張れよ!」
「お前もな」
「おう!」
桃瀬達の計画はこうだ。
ステップ1、戦場ヶ原の各行動班自由行動時に相手の好みなどを知る為に話を持ち出す。
ステップ2、昼食時、一度離れ、計画を見直す。
ステップ3、宿に戻る前に恋バナをする。
「着いたぞー」
宿からバスに乗り約40分強、戦場ヶ原に着いた。
「では、各行動班で、自由行動。11:30にはバス停に戻るように。では開始!」
「行こうぜ!」
保住が、女子2人を誘導する。
「うん!」
「はい」
歩いて数分…
「…」
「…」
「…」
「…」
計画を立てていたにも関わらず、沈黙になった。
(ここは、俺が…)
(ここは私が!)
『あの…あっ」
桃瀬と朝井が、ハモる。
「どうぞ、先」
「いえ、桃瀬君が先に…」
譲り合う2人。
「あ、あはは…」
昼食時。
「くそー!俺のヘタレ〜!」
「ガチ気まずい……」
男2人は、この有様だった。
「もう、恋バナすら、できそうにねえよ……」
「諦めんなよぉ桃瀬ぇ」
落ち込み合う2人。
すると…
「どうしたの?2人とも」
『その声は…』
「渡川君!」
「輝正〜!」
「やぁ」
『かくかくしかじか…』
「なるほど…行動班で、話せないと…」
「そうなんだよー」
「うーん…あ!」
「なになに!」
「自分の気持ちを言ってみたら?話したいんだ〜みたいな感じに!」
「うーん…」
「あはは…」
「まぁ、頑張って!2人とも!じゃ、僕そろそろ戻るね。」
「うん、ありがと、渡川君」
「湯元温泉に行くぞー、シートベルトを着用しろー」
担任の石川先生が指示を出す。
「では、出発しま〜す」
運転手の合図とともに走り出す。
「桃瀬」
「?」
「頑張ろうー!」
「うん。こっからは、話しまくるぞ!」
「がんばー」
『!?』
後ろの座席から声がし、ビビる2人。
「よ!桃保〜!」
声の主は、羽和奈々だった。
「や、ヤァ羽和さん…」
「ヨゥ、羽和」
「あはは!なになに〜緊張してんの〜笑」
⦅陽キャ形女子、怖い……⦆
「おぉー湯元温泉!」
朝井が声を上げる。
「なんか、湯気で、気温が少し高いね、さっきより」
萌田も朝井に続く。
「んじゃ、こっから2時間は自由行動だから、どこから行く?あそこ、10円を温泉に入れて、変化を楽しめるところあるらしいよ、持参の10円だけど」
話題を振る桃瀬。
「あー、いいな、行ってみようぜ!朝井と萌田はどうしたい?」
桃瀬の話題のバトンをつなぐ保住。
そしてそのバトンを女子2人にまわす。
「私も行ってみたいなぁ!海莉は?」
「え…あ、わ、私も!行ってみたい…です」
「おし!じゃ決まり!早速行こうぜ!桃瀬〜!道案内よろ!」
「はぁ?」
「私わかるよ!」
「え…柚香知ってるの?」
「地図もらった!」
『あーね』
3人揃えて言う。
「何!?その反応!?」
まさかの反応をされて驚く朝井。
「んじゃ、出発〜!」
目的地を目指し歩き始める。
(おし!)
「なぁなぁ!マジカルバナナしようぜー」
保住が話題を振る。
「おっ、いいじゃん!」
「いいね〜」
「いいですけど…」
「決まり〜!じゃあ、俺から!マジカルバナナ♪バナナと言ったら甘い!」
「あ、甘いと言ったらお菓子」
「お菓子と言ったら、おいしい!」
「お、おいしいと言ったら…ゆ、柚香の料理…」
「ゆ、柚香の料理と言ったら……知らない!」
「おまwww、その答えは失礼だろw」
「保住さんw柚香〜……」
「……」
「柚香…?」
朝井が顔を赤らめている。
「ちょっと、柚香?柚香!」
「あ、ご、ごめん…」
「もう」
肩を軽く叩いた萌田。
「じゃ、じゃあ、もう1回やらない?」
『賛成ー!』
「疲れたー」
湯元温泉の見学が終わり、再び車内に戻ってきた1年。
「次はー!」
盛り上げ役の園田が、マイクを使って問いかける。
『宿!』
「じゃなくてー?」
『キャンプファイヤー!』
「せーかいー!」
「おい!園田!勝手にマイクを使うな!」
「キャンプファイヤーの準備をするから、係以外1度部屋に戻れー」
ゾロゾロと部屋に戻っていく。
「なな!恋バナしよーぜ!」
「賛成ー!」
「お!定番!」
「じゃあ、俺からー!」
園田が名乗りあげる。
「え!おまえいるの!?」
「へっへっへーいるんだべー!」
(いるんだべ?)
「誰々!?」
「誰にも言うなよ?」
「うん!言う!」
石川がボケる。
「おい笑!」
「嘘嘘笑」
「早く早く!」
「誰々!?」
「佐倉!」
「おぉー!」
「次誰いく〜?」
シーン……
皆が黙り込む。
「じゃあ、指名!石川!おまえだー!」
「はぁぁ!?」
「言え言え!」
「そだそだ!」
「理不尽!理不尽!」
一向に言わない石川。
「石川ぁ〜、わかってるよなぁ…?」
「ヒィ…」
目坂に脅されている石川。
「ぐぬぬ……もう!わかったよぉ!言えばいいんだろ?言えば!」
「そうこなくっちゃ石川〜!」
「ひ、日々川…愛莉……」
赤面になりながら、名を言う。
「おぉー!」
「おぉーって…そんな意外?」
「ううん!予想通り!」
保住が言う。
「ところで、目坂〜、おまえは?」
「確かに気になる〜おまえ結構女子から人気あるし。」
「ん?俺は香里奈だよ?香里奈以外の女子には、興味ないから。」
「おまえ、結構やばいぞ…てか、香里奈…?」
「夢野さんであってる?」
「うん!」
「じゃあ、次は、輝正!」
保住が指名する。
「えー、僕?僕は〜松山さん」
「どっち!?」
「妹の、流奈さんだね。」
『おぉー!』
「じゃあ、僕から指名していい?保住君、君、誰だい?」
「おおおお俺!?」
「イケイケ保住、イケイケ保住!」
「朝井…さんだけど//」
赤面になって、照れくさそうに言う保住。
『じゃあ、最後は…』
いっせいに桃瀬の方を向く。
「…え?」
『おまえだー!』
「全員言ったな!」
あの後、桃瀬は、全員に囲まれて、言うことになったのであった。
コメント
1件
すみません!なかなかストーリーを書く時間が無く、遅くなってしまいました!誠に申し訳ございませんでした!