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数日が経ち、朋菜はまた江戸ライフを送っている。
その時、朋菜の家屋に、あの時の武将ともう1人、貴族に仕えてたらしい人が訪れてきた。
「お前、天皇様がお呼びだ」
@天皇家
朋菜は少し身震いをした。
天皇家はとても厳かで、なかなか空気に馴染めなかったからだ。
「君が長尾景虎の子孫だと聞いた時は驚いた。そんな君の面倒を見てくれる人材を用意した」
「えっ?」
すると、さっき武将と一緒に来た、松前氏の1人が近づいてきた。
「これから長尾様にお仕えさせて頂く、松前と申します。…あれ?そういえば、下の名前を聞いていませんでしたね」
「…朋菜。長尾朋菜です」
「朋菜様ですね、覚えました。これから宜しくお願いします」
松前はぱりっとしたスーツ姿で、仕えというよりかは執事のようだった。
「あの」
「どうなされましたか」
「もしかして松前さんも、タイムスリップとか…?」
すると松前は少し笑った。
「松前で結構ですよ」
「タイムスリップ?ああ、僕は令和時代からです」
「実は…、私もなのです」
「朋菜様もですか。では、一緒に令和時代に帰れるよう、互いに協力しましょう」
「…はい」
そして朋菜は、松前という執事(?)と一緒に過ごすことになった。
「話はそれだけだ。松前、こいつをしっかり見てやるんだぞ」
「はい」
@家屋
天皇家から戻ってきて、朋菜は松前と話をしていた。
「松前って、もしかして松前氏の子孫だったりするの?」
「…どうしてそれを?」
「松前って聞いて、一番先にそれが思い浮かんだから」
「そうですか。実はそうなんです」
どこか不思議に思った朋菜。
自分が来て、松前が来たとなると…、次は、お兄ちゃん!?
慌てた朋菜はスマホを開いて兄に電話をかけてみる。
「朋菜様。江戸時代には通信回線などございませんよ」
「お兄ちゃん…。どうしたらいいの!?」
「申し訳ございません。僕にもなす術がございません」
嘘でしょ…。