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死神くん

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死神くん

10 - 過去

♥

35

2024年09月23日

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‪✝︎‪婚約指輪✝︎

生まれた時から家を次ぐことが決まっていた。

朝起きたら勉強、勉強、勉強。ずっと勉強。

学校でも遊んでいた記憶が無い。

テストでもなんでも1位を取らないと両親は俺に罵声を浴びせた。


『臣、あなたは1番になる人間なの。いえ、”ならなければいけない”のよ。』


『はい、お母様。』


14歳の時にミアに出会った。

親同士で結婚を勝手に決めていたみたいだ。

ミアはハーフだった。

父親が日本人で母親がフランス人らしい。


お互いが18歳になりすぐに結婚させられた。

俺は気が付けばミアのことを愛していて、

ミアも俺の事を愛してくれていた。


毎日が幸せだった。

俺もミアも大学に通っていたけれど、

時間が開けばデートをして、

互いに笑いあって…

『_臣!』

俺の名前を呼びながらえくぼを浮かべる可愛らしい笑顔が大好きだった。

ずっとこの幸せが続くと思ってたんだ。



お互い26歳になった。

俺は父親を継いで社長になっていて。

ミアは俺の秘書として傍で働いてくれていた。


その日は俺が体調を崩してミアが俺の役割をこなしてくれて。

俺が家で休んでた時に急に最寄りの病院から電話がかかってきた。


『白道ミアさんがトラックにはねられて___』


俺は体調が悪いことも忘れて、スウェットのまま

家から飛び出していた。

どうやって病院まで行ったのかなんて覚えてなかった。


そんな事どうでも良かったから。



間に合わなかったよ。

間に合わなかったんだ。

病院に着いた時にはミアは冷たくなっていた。


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