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長い&暗い&キャラへの暴言有り
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僕は轟アイ
焦凍の双子の妹
僕は今,お父さんと焦凍と一緒に“個性”が分かる検査をしてる
焦凍「どんな“個性”かな?」
『どんな“個性”でも,一緒にヒーローになろ!』
焦凍「うんっ!」
そんな,子供らしい会話をしていた
暫く待合室で待ってると,呼ばれた
そして3人でお医者さんのいる所に向かう
焦凍はかっこいい“個性”だった
『僕のはなんだろう!』
ワクワクしながら待っていた
医者「妹さんの方は諦めた方がいいですね」
僕は“無個性”だった
それを聞いてドッと汗が流れて,チラリとお父さんを見た
物凄く険しい顔をしていた
そうして僕達は病院を後にした
『あの,お父さん……』
帰り道,お父さんに話しかけた
エンデヴァー「話しかけるな!この失敗作め!」
そう言われて,僕は頭が殴られた感覚がした
僕は要らない
そう,4歳の子供の頭では理解するのに少し時間がかかった
エンデヴァー「もう焦凍に話しかけるな!いいな?!」
『…………はい』
僕はまだ4歳だった
親に逆らうのが,怒鳴られるのが物凄く怖くって,そう返事をした
僕はこの事を燈矢お兄ちゃんに相談した
お兄ちゃんは何も言わずに僕を抱き締めて頭を撫でてくれた
お母さんと夏雄お兄ちゃんと冬美お姉ちゃんは僕が“無個性”と知った途端,気まずそうに話しかけなくなった
僕の味方は燈矢お兄ちゃんしか居ない
ずっと僕は燈矢お兄ちゃんに依存していくんだと思った
日が立って,燈矢お兄ちゃんが死んだ
嘘だと思いたかった
燈矢お兄ちゃんの葬式が終わった後,僕は気付いたら焦凍を平手打ちしていた
お父さんの怒号とお母さんの焦った声が聞こえる
でも,もう全部どうでも良かった
『全部全部お前の所為だ!
燈矢お兄ちゃんが死んだのも,お母さんがおかしくなり始めたのも,お父さんが壊れたのも,僕の“個性”が無いのも!!!!!!
全部全部お前の所為だ!!!!!!
この人殺し!!!!!!
燈矢お兄ちゃんじゃなくてお前が死ねばよかったのに!!!!!!』
僕はそう泣き叫んだ
言い終わった時,眩暈がして右目に,そして首に猛烈な痛みが走った
『ゔあ”あ”あ”あ”っ”っ”っ”!!!!!!』
あまりの痛さに床にのたうち回る
エンデヴァー「なんだ?!」
冷「アイ!!!!!!」
ただ事では無いと気付いたお父さんとお母さんが僕に近付いた
目から何か流れた
それを拭うと,涙じゃなかった
それは血だった
『痛いっ!!!!!!痛いよ!!誰か助けて!!』
冷「アイ…!貴女目と首と髪が……!!」
ひとしきり叫んだ後,痛みが引いていった
エンデヴァー「何がどうなっている」
お姉ちゃんが鏡を持ってきて僕を写した
僕はそれを見て驚いた
水色だった目はオレンジに変わっていて,首には赤い薔薇のタトゥーの様なものがあった
髪には黄色のメッシュがかかっていた
________「Are you the one who wanted us?
(俺達を望んだのは,お前か?)」
そんな声が頭の中で響いた
これが僕の“個性”?意味が分からなかった
『貴方は誰なんだよ!俺達ってなんなのよ!』
僕は思わず叫んだ
________「We are your “personality”.
(俺達はお前の“個性”というものだ)」
『訳が分からない!なんで今更!』
________「I’m sorry, my dear child.
I asked Shu to display it as “no personality”
(すまなかった,愛しい子よ
シュウに頼んで“無個性”と表示させてもらった)」
『シュウって誰なの!まず貴方は誰!
表示させてもらったってなんなのよ!!』
冬美「アイ…?」
冬美お姉ちゃんのそんな呟きで僕はハッとした
お父さん達は驚いている
エンデヴァー「お前今……誰と話している」
『聞こえないの…?』
本当に僕には“個性”が出てしまったようだった
僕は精神がおかしくなったと思われ,離れに入れられてしまった
2階の部屋の隅で縮こまっていると窓にコンコンと衝撃が走った
誰か石でも投げたのだろうかと僕は気になって窓に向かった
??「ここを開けて欲しいな」
窓に全体的に水色っぽい人が張り付いてそこに居た
口パクでそう言っている気がする
僕は何故かこの時,窓を開けた
普段なら開けなかっただろう
でも開けたのはきっと,この人が今の僕を救い出してくれると思ったからかな
??「ありがとう
僕の名前はアイク・イーヴランド
君の“個性”で,今日から君の兄だ」
アイクさん?はそういうと部屋に入って来た
『僕の……“個性”……』
アイク「そう
ここから救いに来たんだ
君はここにいたって良い事はないからね
だから僕の手を取って」
微笑んで僕に手を伸ばした
僕はそれに応える様に手を取った
アイクさんはそのまま僕を抱きしめて窓から飛び降りた
この日この時間この時
1人の少女が,1人の青年と共に夜へ溶ける様に駆けて消えていった