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柔太朗side
なんかよくわかんないけど、今日は佐野さんの機嫌が悪くて。
仲のいいYouTuberさんが俺推しって言ったから?
あんなのマジなわけないのにね。
けど、雰囲気悪いままなのは流石に嫌だから、思い切って声をかけたら割とマジな感じで拒否られた。
…地味に傷つくやつ。
だからもう今日は佐野さん呼びにする。
佐野さん俺がこういうの気にするタイプって知ってるはずなのに…
だから返事の声が震えた。
雰囲気も余計悪くしちゃってどうしようかと思ってたら舜太が気付いて助け舟を出してくれた。
チーズ釣られ…たわけじゃないけど、家にひとりでいたら絶対佐野さんのこと考えちゃうから舜太には感謝しかない。
舜太の家でインスタライブをする流れになって、ゲリラライブだったけど同接数も多くてコメントもすごく盛り上がった。
ちなみに舜太の家の調味料⚪︎×クイズが一番盛り上がった。
途中佐野さんから『なんで俺抜きでやってんの?』ってコメントがきてたけど、舜太がアイコンタクトしてきたから俺もあえて触れなかった。
❤️「チーズとワインは産地を揃えるとええらしいで」
って舜太がうんちくを言いながら辛口の白ワインを出してきた。
普段からあんまりお酒を飲まないのと、アルコール度数が高いから心配だったけど。
…これがマジでチーズに合って美味しかった。
メインは舜太がロケで北海道に行った時に買ったチーズで、これお取り寄せやってなくてずっと食べたかったやつだったからめっっっちゃテンションあがった。
しかも伸びる伸びる。
チーズフォンデュとは別に焼いて食べたんだけど、美味すんぎ過ぎて笑えた。
目を閉じてチーズを噛み締める。
…うま過ぎ。
あ、あと。
チーズを顎にわざと付けてとって欲しそうにアピールする舜太も可愛かった。
舜太の家に来て本当によかった。
ありがとな。
❤️ 「『柔くん、目がとろんとしてきたね』ってきてるけど…柔?」
「ん…あ、まぁだ大丈夫…」
強がって言ったもののふわふわして瞼が重い…
やばい、空腹で入れたワインと炭水化物で血糖値スパイク起こしてる。
横になったら絶対寝ちゃうから舜太の肩を借りてぐらぐら揺れる姿勢をなんとか保つ。
さっきからポケットの中でスマホがずっと振動してる。
確認しなくちゃって思うけど、眠過ぎてちょっと無理…
🩷「…柔太朗っ!」
いつの間にかインスタライブは終わってた。
俺はソファに寝かされてて、目の前に心配そうに眉毛を八の字にした佐野さんの顔があった。
あれ…仁ちゃんとの話終わったの?
🩷「飲み過ぎだって」
「…そんな飲んでない、し…」
上半身を起こされて、水の入ったグラスを持たされる。
ひとくち飲むと隣に佐野さんがどかっと座り、肩にもたれかからせるように腰を引き寄せられた。
香水と汗の混じった匂い。
🩷「今日は…ごめん」
「なに…?」
🩷「撮影の時…………嫉妬、した」
苦しそうにつぶやく。
🩷「俺は、メンバーのことが好きとは言えるけど、柔太朗が好きとはなかなか言えなくて」
「うん」
🩷「けど、本当は俺も言いたいわけ。みんなに柔太朗は俺のだって…」
「…バカじゃない。言えるわけ…」
🩷「そうだけど!
お前のこと好きって言ってる奴とお前が楽しそうにしてんの見たらさ…
なんか、たまんない気持ちになんの」
もう最後の方は叫んでた。
本当はまだちょっと今日のこと怒ってたんだけど、勇ちゃんが情けない顔をするから…
もう、どうでもよくなった。
勇ちゃんの顔を両手で包み込むと、ソファに深く腰掛けてる勇ちゃんの上に跨ってキスする。
一回離れて驚いた顔を見てから、もう一回。
深く舌を絡ませて吸う。
舌先で歯列をなぞって、尖った歯を確かめるように舐めた。
角度を変える度に湿った音と吐息が漏れて体が熱を帯びていく。
…キスだけじゃ足りない。
顔を離してねだるように勇ちゃんを見つめる。
🩷「…柔太朗?」
「まだ…ちょっと怒ってる。から、今日は俺の好きにしてもいい?」
🩷「…いいよ」
勇ちゃんの喉がなった。
返事を聞いてから、シャツのボタンをゆっくり外して血管の浮いた首筋を舐めて吸って甘く噛む。
俺のものだって印を見たら笑みがこぼれた。
❤️「あの…おふたりさん。仲直りはいいけど、ここ、俺ん家…」
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