テラーノベル
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回復したユミトはゲラルドと一緒に広場に向かいました。「そういえば、ユミトの持っている共神石のは不思議な形をしていますね」ゲラルドが言いました。「そうなんですか?」ユミトは自身の共神石を見て言いました。「はい、少なくとも私たちのパーティは皆ひし形の形をしています」ゲラルドが見せてきたのは、四芒星ではなくひし形の形をした共神石でした。「一般的な共神石はひし形の形をしています、しかしあなたの共神石は特殊な形をしていて、それが何を意味するかは私にはわかりません」ゲラルドは共神石をしまって言いました。「学者に聞けばわかるかな?」ユミトは解決策を提示しました。「確かに教えてくれるかもしれませんが、そうなると中西部の方にあるフロアレ王国に行かなければなりませんね、フロアレ王国は大陸随一の教院がありますから」ゲラルドはさらに続けて言いました。「しかし、むやみに人にさらすものではありませんよ、もし盗まれでもしたらマズイですし、共神石の保持者は共神石を無くした場合、死んだも同然の姿になるらしいですから」「…え?」ユミトは固まりました。それはどういうことかと説明をして欲しい眼差しをすると、笑顔でごまかされてしまいました。(肌身外さずつけておこう…)ユミトは心の中で決心しました。「そんなことより着きましたよ」ゲラルドは扉の前に着いたとたんに足を止めユミトに先を譲りました。ユミトはお礼を言い、扉を開けました。そこには心配そうな顔をしたアウレリオたちがいました。一番早く気付いたのはジネヴラでした。「あっ!ユミトちゃん!」ジネヴラはユミトにとびかかりました「ユミトちゃん大丈夫?どこか痛いところはない?」ジネヴラは心配そうにユミトの全身を見ました。「大丈夫だよ、何ともないよ」「本当に?よかった」ユミトの言葉を聞いてジネヴラは安心しました。ユミトは後ろにいるみんなを見ました。みんなユミトの容態をみて胸をなでおろしていました。その様子を見てユミトは改めて大切にされているのを感じました。「あれ?それって…」レミがユミトの手に握られているものを見て驚きました。それを見たジネヴラは不思議に思ってユミトの握られているものを見ました。「え!共神石だ!」ジネヴラはユミトの共神石を見て驚きました。「すごいじゃん!これでユミトも私たちと同じ共神石保持者だね!」ジネヴラは喜びました。「しかしユミトの共神石は変わった形をしているな、星の形なんて今まで見たことないぞ」バルドがユミトの共神石を見て言いました。「やっぱり、この形は珍しいんだね、でもお兄ちゃんが持ってた共神石はこの形だったんだよなあ」ユミトは頭を搔きながら言いました。「ユミトのお兄さんも共神石保持者なのか?」アウレリオはユミトに聞きました。「うん、たしか複数あって、雷と…他は覚えてないや」ユミトは必死になって考えましたが、一つの属性しか思い出せませんでした。「ふむ、ユミトと同じ形の共神石…何か関係があるのでしょうか?」ゲラルドは考えました。「分からない、いったい何の意味があるんだろうな?」アウレリオは腕を組んで考えました。「今考えてもわかんないんだし、せっかくだから鑑定してもらおうよ」ジネヴラは皆に向かって言いました。「見た感じ複合光属性でしょ?いったい何の属性がはいってるかみんなも気になるでしょ?」ジネヴラは言いました。「そうだな、鑑定してもらおう」アウレリオはジネヴラの意見に従いました。しばらくして冒険者ギルドに着きました「共神石の鑑定ですか、わかりました、さっそく準備します」そうしてカウンターにいた女性は奥へと入っていきました。「ユミトちゃん、どんな属性があるか楽しみだね」ジネヴラはワクワクしながらユミトに向かって言いました。「うん、光以外に何が使えるんだろう」ユミトもドキドキが隠せませんでした。みんながソワソワしながら待っていました。しばらくして女性が返ってきました。「準備ができました、奥へどうぞ」ユミトは女性についていきました。着いた部屋の中には見たことのない顕微鏡のような機械がありました。「ではこちらにおいてください」「わかりました」ユミトは女性に言われたように台座に起きました。すると台座に魔法陣のようなものが浮かび上がったとたん共神石が光りだしました。淡い虹色の光にユミトは思わず見とれていました。しばらくするとその光は次第に消えていきました。どうやら鑑定が終わったようです。台座の下から紙が出てきました。「えーっと、ユミトさんの共神石に宿る属性は……」女性は紙を見て固まってしまいました。どうしたんだろう、そう思いながらあまりにも長く固まっているものだから、ユミトは徐々に不安になっていきました。しばらくしてはっとしたように我に返った女性にユミトは安心しました。「どうですか?もしかして酷い結果ですか?」ユミトは恐る恐る聞きました。「失礼しました、その…ある意味酷い結果ですね」「…?それはどういう?」ユミトはわからないでいました。「驚かずに聞いてください、ユミトさんの共神石に宿る属性は光と…」
ロビーでアウレリオたちはユミトを待っているとユミトが帰ってきました。「お帰りユミト、結果はどうだったかな?」アウレリオはユミトに言いました。しかし、ユミトから返事がありませんでした「…ユミト?」アウレリオは心配して言いました。しばらくしてユミトが口話開きました「共神石に宿る属性は…」「お…おう」皆緊張してユミトの言葉に耳を傾けました。「…基本七属性全部」「…は!?」皆同じ反応をしました。
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