テラーノベル
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ユミトたちは冒険者ギルドのロビーにある休憩場にきてユミトの話を再度振り返りました。「えーっと、基本七属性全部ってことは、炎水草岩風雷氷を全部、ということか?」アウレリオは困惑しながらユミトに聞きなおしました。「…うん」ユミトは元気を失った声で言いました。「マジかよ…」バルドが驚いて言いまいした。「まさか、七属性全部とはユミトは毎度私たちを驚かせますね」ゲラルドは困ったように笑いました。ジネヴラやレミも何とも言えない顔をしていました。「ユミトちゃんはすごいね、私なんて雷と
炎二つの複合闇属性なのに」ジネヴラはユミトに言いました。「共神石をもらえたってだけでもうれしかったのに、七属性全部って…どんなリアクションすればいいか分からないよ…」ユミトは困惑して言いました。そんなユミトにゲラルドが一つ提案をしました。「そうだ、ユミトは共神石をもらって間もないですし、共神石を扱う練習をしましょう」ユミトはその言葉に反応しました。「…練習?」「ええ、共神石は扱うまでに時間がかかるんですが、保持者からの指導なら時間はかからないでしょう」ゲラルドが言いました。ユミトは困惑しながらも共神石を扱いたいという気持ちもありました。なにせユミトは同じ共神石保持者の兄的存在といち早く肩を並べたいからでした。「練習したい!練習して早く扱えるようになりたい!」ユミトは元気を取り戻しました。それを見た皆は安心しました。「ではさっそく、ギルドの練習場へ行きましょう」ゲラルドが言いました。しばらくして、ユミトたちは冒険者ギルドの直轄の訓練場に行きました。「ではユミトさん、これから共神石の共鳴の仕方を教えます」ゲラルドがそう言い杖を召喚しました。「どうやってき共鳴するの?」ユミトがワクワクしながら言いました。「少し難しいかもしれませんが、自身の体からエネルギーの流れを感じ取るんです」ゲラルドの言ってる事が分からず、頭にはてなが浮かんでいました。それを見てゲラルドがプッと吹き出しました。「難しいですよね、では私の手を握って目を閉じてください、体にエネルギーを流してみるので」そう言ってゲラルドは手を出して言いました。ユミトは疑問に思いながらも差し出された手を握って目を閉じて集中しました。しばらくすると何か暖かいものが流れてきました。「これが、エネルギー?」ユミトが言いました。「おや、もう感じ取ることができましたか、やはり才能がありますね」ゲラルドが驚きながら言いました。「感じ取ることが出来ればあとは実践あるのみですんね」「本当?」ユミトは聞きました。「はい」ゲラルドがわらっていいました。それからというものユミトとゲラルドの共神石についての鍛錬が始まりました。鍛錬していくうちに共神石との共鳴ができてきました。「だいぶ共鳴できるようになりましたね」しばらく教えていたゲラルドが言いました。ユミトは少し疲れていました。「ちょっと休憩させて」「いいですよ、まぁ初めはなれないので結構疲れますよ、私もそうでしたので」ゲラルドが言いました。「少し休憩したら私と実戦しましょう、百聞は一見に如かずっと言いますから」「えっ、ゲラルドって攻撃魔法持っているの?」ユミトが言いました。「一応基礎攻撃魔法と護身術は身に着けていますが、応用のできるジネヴラやアウレリオよりかは強くないですね」ゲラルドは困ったように笑いました。ユミトは本当にそうかなと思いました。
しばらく休憩した後、ゲラルドとユミトの実戦訓練が間もなく始まります。それを遠くの観戦場からジネヴラたちが見ていました。「ゲラルド張り切ってるね、あんな表情久々に見たよ」レミは笑っていました。「ゲラルドは教えることが好きだからな、ああ見えて元学者だし」バルドはウォーミングアップしている二人を頬杖をつきながら言いました。そんな話をしているとアウレリオが遅れて来ました。「悪い遅れた」「大丈夫、全然遅れてない!なんならぐっとタイミング!」ジネヴラはアウレリオにむかってグッドサインをしました。それに首をかしげるアウレリオだが少し視線をそらしたことでその答えがわかりました。「お、実戦練習か!こんな早くにやるってことはユミトは本当に物覚えがいいんだな」アウレリオは関心していました。「そうなの!すっごい物覚えがいいの!はじめて言われたこともすぐこなしちゃうんだよ!」ジネヴラは目をキラキラさせて言いました。「まるで遥か昔に共神石を持っていたかのようにな」バルドが言いました。「ほう、なかなかに面白い比喩だな」「だろ?」そんな話をアウレリオとバルドがしているとそろそろ実戦練習が始まりそうでした。「いいですかユミトさん、いくら共神石を持って間もないからといって手加減はしませんよ」ゲラルドは杖を構えました。ユミトはゲラルドを怪我を最小限に抑えようと思いながら真剣を構えました。「のぞむところです」ユミトは剣にエネルギーを流しました。「では、いきますよ」
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