君は君のままで

凛side

保健室に行って、気持ちも安静し、体調も良くなった。

本当に赤に感謝だ。

今の時間は16：42分。

「結構遅くなっちゃった…」

急ぎ足で教室へと戻る。

急ぎすぎたせいか。

息が苦しくなる。

少しゆっくりめに歩こう。

そう思い、曲がり角を曲がった瞬間、理科の先生とぶつかった。しかも両手で何かを持っている。

私の体を停めることや、避けることが出来る状態ではない。

「わっ!!」

気づいた時には遅かった。

“パーン”という嫌な音がなり、私の意識は遠のいた。