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END-?

6 - ENDー6

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2026年01月11日

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1番前を友達の手を引きながら走る

談笑しながら、自分たちのペースで



ある日、友達は握っていた手を振り払い自分を抜かして走って行った。裏切られた。悲しくはなかった。ただ、怒りがあった。でも、何か理由があるんだと、話したらまた分かり合えるものだと思った。だから全力で走った。走っていたのに。追いつくことができなかった。それどころか、気づいたら後ろにいた奴らも前にいた。焦った。みんなの前を走ることなんてこの間までは余裕だったのに。今はもう、すぐに息が切れて、苦しくなってしまう。

みんなが変わったのだろうか?

それともーーー


空が灰色で満たされた頃には誰の姿も見えなくなっていた。周りを見るのが嫌になった。お前が悪いのだと、1番のお荷物なのだとあちこちの建物から言われている気がして。そのうち走らなくなった。ただ、ゆっくりと歩くようになった。どれだけ頑張ってもダメなら走る意味なんてないじゃないか。

雨が降ってきて

友達の声が、顔が、楽しかった思い出が全て霞んでいって。、、、ただはっきりと覚えているのは裏切られた事実とそれでも友達を信じていた愚かな自分だけだ。


1回立ち止まると進む理由が分からなくなった。でも、今まで走っていたんだ。最近は歩いていたけどさ。それでも、進んでいたんだ。それを止めるなんてきっとみんなが許さない。


、、、みんなって誰だ?

散々頼っておいて裏切った友達?

手を差し出すことも、声をかけることもせず無視した同じ道を走ってる奴ら?

こっちにもいるのに前の奴らだけ気にかけている偉い奴ら?

ーーー誰も、味方になんてなってくれなかったじゃないか。こっちなんか見てさえくれなかったじゃないか!


そんな奴らが勝手に決めた道を馬鹿正直に走る意味なんてあるのか?

今更あいつらが許してくれなくなったところで何かが変わるのか?

、、、そう考えると進む理由なんて、意味なんて無いんだなって思って。変わったのは自分だと分かって。


緑に光り始めた信号機に背を向けて走った。通ったはずの見覚えのない景色を眺めながら、自分だけの雨に濡れて。もう覚えていないと思っていた笑顔で走り続けることができた。

未来がどうなったって今の自分には関係ない。今やりたいことをするんだ。今だけは自由なんだ。今は1人で、何をしても良くて。



偉い人が、こっちを見てくれなかった人たちが自分だけを見て考えてくれるまで

ーーーーー自由を楽しもう。


ENDー6 「元まとも人間」

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