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木陰の男の子(バトエン)
私は恋をした。静かに笑ってる、静かに微笑んでる、まるで自分だけの世界に入り込んでいるような男の子だった。話しかけて恋人になってしまったらもうあの彼には会えない気がした。このまま見て一緒に卒業するのもいいのかもなー、なんて思うわけない!!私の性格上進まないことは無理なのだ!!!
ある日ー
私は友達に相談しながら話しかけることを決意した。
よし。頑張るぞ!!
「ねえねえ!!何してるの??」
反応して貰えなかったらどうしよう、少し不安な気持ちが押し上げた。すると
「今ー、?考え事してる。」
涼し気な顔をして答えてくれた。
「そうなんだ、!好きなものとかあるの?」
「好きなもの?基本なんでも好きになるよ」
私のことも、?なんて思ってしまった自分がはがゆく、でもどこか暖かい木の下にいるような気持ちになった。
「また明日も話そう!」
「うん。」
そこから私達は小さな会話を毎日弾ませていた。
彼と話す時は素の自分を出せた。彼も見せてくれてるのかな?彼といる時胸がドキドキした。やっぱり告白したい。進まなきゃ!彼なら受け止めてくれる気がした。よし。告ろ。
いつものように話しかけた。
「ねえねえ!何してるの?」
「今ー?考え事してる」
「あのね、話したいことがあるの!」
「んー?なあに?」
「その、す、すきです!!」
「笑、俺も好きだよ。付き合う?」
あれ??嬉しい。でもなんで。私が欲しいと思った反応まるまる返してくれるの。?ちがう、
彼女はもう死んでいた。気軽に話しかけられるだなんて出来なかった。そんな男の子なんて、いなかったのだ。