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コメント
1件
ウッ…好き…
はいこんにちは。
腐ってない人はさよなら。
腐ってて、監禁拘束誘拐許せる!!って人だけお進み下さい…
はい、改めてこんちくわ。
小説冒頭で自我出すなよ!!キショ!!って思いますよねぇ??
まぁ仕方の無いことでして。
なんと言ってもこの小説がですねぇ、あれなんすよ
いなりずしさん、チョさんと〜…なんて言うんだろ。同じ設定でなんか書くやつ…?
まぁ、説明はずしさん辺りがしてくれてると思うので…
とりあえずずしさんとチョさんの小説も見てね!!!!
骨まで冷えるような寒い真夜中、
俺は1人寂しく夜を更かしていた。
「ふぁ…」
老若男女問わず皆が寝静まった静寂の中、
チク…タク… と、時計だけが規則正しい音を立てていて、
自分の手元には、
内容が3割ほどしか理解できないような小難しい英語の文が連なった物__論文誌が置かれている。
チク、タク、チク…と
時計の針が3回程音を立てると、
部屋には本を1ページめくる音が静かに響く。
実のところ、スラスラと文に目を通しているだけなので内容が理解できているわけではないが、
少なくとも脳が退屈することはなく、俺は十分にリラックスできた。
「…お腹すいたな」
だが致命的なことに、小腹が空いてしまったのだ。
気づかないフリをしてはいたものの、
もう我慢の限界だ!と言い張るかのように
お腹がクルっと鳴る。
仕方がないし、季節外れではあるがアイスを買おうと思い立ち、
独りでに近くのコンビニへと向かっていた。
__今思えば、それが間違いだったんだと思う。
レジ袋に入ったチョコアイスを持って帰路に着くと、
背後から声をかけられ、反射的に俺は振り返った。
「ねえ、お兄さん」
「?…、、どうしまし__」
言葉を終えて振り返る前にハンカチのような物を口に突っ込まれて、
ガッチリと腕の中に閉じ込められた。
恐怖のあまり叫ぼうと声帯を震わせるが口の中の布が邪魔をし、
「うー」とか「んー」という、
世にも情けない声しか出なかった。
「誘拐って薬染み込んだ布を口に押し付けるってのがお決まりの展開だけどさ、ホントは吸って数秒で効くような睡眠薬ないらしいんよね。」
「手刀で気絶させんのもフィクションで、実際にやったら後遺症残る危険性があるらしくて…」
「…まぁ、手荒なことはしたくねーんだわ。」
「ってことで大人しくしててな?笑」
この人は何を言っているんだろう、
と、ギリギリ恐怖に飲まれていない理性でぼんやり考える。
睡眠薬?気絶?大人しく?
グルグルと思考が巡るが、
俺の頭は恐怖に飲み込まれていくだけで状況を飲み込めない。
「ふぅ゙ッ…!!」
「なぁにぺんちゃん、威嚇?笑」
段々と恐怖が込み上げてきて、
それを誤魔化そうと目の前で異常な程にこやかに笑っている男を睨む。
だが、無駄な抵抗をしている内に両手首を縛られ、
軽々と担がれていた。
「lets Go〜」
だが抵抗する間もなく、
車の後部座席に座らされる。
いつの間にか両の足も縛られていた。
__もはや抵抗する術はないんだ。
俺はそう悟って、睨んでいた目を伏せる。
「あ、ぺんちゃんのシートベルト着けてねぇわ。」
「自分で付けれる…わけないか、笑」
「まったく…アンタってば手間がかかるわねぇ…」
いや、お前が誘拐して手足縛ってるせいだろうが、と心の中でツッコむ。
そしてカチッ、とシートベルトが着けられると、
ふと頭の中に疑問が浮かんだ
今さっき、アイツは俺のことを名前で呼んだよな…?
なぜ知っているのだろうか。
でもこの人をどこかで見た記憶は多分ないし、
年齢も一回り上に見えるため学校が同じだったとかでもなさそうだし…
……今はそんなことを考えていても仕方がないか。
「さってと…しゅっぱつしんこーう!」
と言ってから数分後、
車がバックをして駐車した。
「よし、降りよっか……あ、ぺんちゃん動けないんだったわ」
「おれが降ろしてやろぉーう。」
そう言ってソイツは車から降り、
俺のことも軽々と抱き上げ、車から降ろした。
外見に反して意外と力があるんだな、と考えながら、
素直にそいつの家らしき場所に運ばれていく。
「着いたよ、ぺんちゃん。」
家の中に入ると、やっと俺の口の中にあったハンカチを出して貰えたため、
ギロリと睨みながらソイツに疑問をぶつける。
「っ、お前、俺の事どうする気なの。」
「?…別にどうもしないけど。」
「は…?じゃあ、なんで誘拐してんだよ。」
「ぇー……ぺんちゃんのこと好きだから…?」
当然のようにそう言われ、
俺の頭の中は真っ白になっていく。
それからしばらくして、漠然とした恐怖が押し寄せてきた。
「……別に取って食ったりはしないよ、笑」
ソイツは、まるで害はないと示すようにひらひらと手を振るが、
そう簡単に信じられるはずはない。
俺は縛られた手足を精一杯使い、じりじりと後ずさった。
だがその抵抗も虚しく、すぐにソイツにひょいっと抱き上げられ、
乱雑にベッドの上に寝かされた。
「縄、外すね。」
予想外にもするりと縄を外され、
じんわりと手足の血流が巡るのを感じる。
だがそれと同時に四肢全てが痺れてしまい、
思うように逃げられない。
「…あーあ、足痺れちゃった?笑」
「おまえの、せいでなっ、、」
「……抵抗してんの?かわいーん。」
なにを言っているのだ、と思いながらソイツを見つめる。
だがソイツは目線を気にも留めずに、
ベッドのフチからベルトのような細長い革__おそらく拘束器具であろう物を俺の胴に巻き付ける。
「…まだ足りないよね」
その言葉が耳に入った途端俺はフルフルと首を振ったものの、
ソイツはやはり気にせず、手枷やら足枷やら首輪やら…
俺が知る限りのありとあらゆる拘束器具を付け出した。
その手つきは若干震えており、
興奮でもしているのかと考えたら背筋が凍った。
「…これで逃げられないねぇ、ぺーんちゃん、?笑」
なぜなのか、そいつの口調は弱々しかった。
震える唇、若干潤んだ瞳、震える手__そして握りしめた手。
先程は興奮しているのかと考えはしたものの、
段々と違う考えが浮かんできた。
「…ねえ。」
俺が声をかけると、びくりとソイツの肩が跳ねる。
これじゃまるでどちらが誘拐されている側か分からないじゃないか、
と思いながらも口を開く。
「…なんで、なんでお前がそんな顔してんの。」
「……はは、なにが…?」
深い青色の潤んだ瞳が俺から逃げる。
なんで、そんな顔をするのだろう。
「こっち向いてよ。」
「…。」
「……なんでお前がそんなに辛そうな顔してんの。」
ゆらり、瞳が揺れる。
そして、ゆっくりと潤んだ瞳がこちらを捉える。
やっとこちらを向いた。
「っ……ごめん、ごめんね、ぺんちゃん」
堰を切ったように、彼の頬に大粒の涙が伝った。
宙を泳いで零れ落ちていく涙を目で追うと、俺の拘束器具に目が行く。
「…え、」
そこには彼の手が添えられており、
その手には小さな鍵が握られていた。
「……ちょちょちょ、一旦待ってよ」
「なんで外そうとしてんの…??さっきまであんなに……言ってたのに。」
だが彼は俺の言葉に耳を傾けず、
カチャリと小気味いい音を立てて拘束器具を外した。
「……はい、どーぞ。」
「逃げていいよ。」
『逃げていい』…要は、ここから出て行けと…?
まぁ…本望ではあるのだが……。
「…やだ。」
思わず、言葉が零れ出る。
__だって、放っておけないではないか。辛そうにしているのに。
…それに、多分コイツが罪悪感を感じているのは俺のせいだろう。
いや、俺のせいではないのだが………それは置いておいて、
コイツは俺を拘束して監禁しているという事実に罪悪感を感じる__優しい人なのだろう、きっと。
「……なん、でよ。」
「え?うん。優しいし。」
「はぁ…??俺、お前のこと監禁したんだぞ…???」
「……ほら、その…ね?それでも優しいじゃん。」
「…何言ってんだか、笑」
そう言って、彼は呆れたようにケラリと笑う。
なぜだろう。その様子に心臓が早鐘を打つ。
「………責任取って、俺が死ぬまで俺のこと監禁しやがれ。」
「…コイツ、イカれてるわ。」
___仕方がないだろう。
もう俺は、名前も知らないこの男に惚れ込んでしまったのだから。
オワリム。