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髪を乾かしてもらい、伊織は心身ともにリラックスしていた。藤堂は、ベッドに敷かれた大きな布団を広げた。「さあ、伊織。今日はここで二人きりだ」
藤堂は、伊織の隣に入ると、伊織の体を自分の腕の中に引き寄せた。伊織は、藤堂の体温と匂いに包まれ、緊張が一気に溶けていくのを感じた。
「藤堂くん……この布団、広いね」
「ああ。お前をしっかり抱きしめるには、これくらい必要だろ」
藤堂は伊織の頭を胸元に抱き寄せ、優しく撫でた。
部屋の明かりが消され、真っ暗な闇が二人を包み込む。昼間の賑やかな藤堂とは違う、静かで穏やかな彼が、すぐ隣にいる。
しばらく無言で互いの存在を感じ合っていたが、伊織は藤堂の胸元から顔を上げた。暗闇の中でも、藤堂の瞳が自分を見つめているのがわかる。
「ねぇ、蓮」
伊織は、初めて藤堂を呼び捨てにした。藤堂は、少し驚いたように、そして嬉しそうに微笑んだ。
「お、呼び捨て。いいな、伊織」
「……この前、佐伯さんと話してた時、すごく楽しそうだったから、俺、不安になった」
伊織は、正直な気持ちを打ち明けた。
「僕が、蓮の隣にいるのが、ふさわしいのかって」
藤堂は、伊織の顎に指を添え、顔を近づけた。
「バカだな、伊織。そんなこと、もう言うな」
藤堂の声は、暗闇の中でより深く、優しく響いた。
「俺がお前を選んだんだ。俺の世界に、お前が必要なんだよ」
「でも、蓮は、みんなに優しくて、人気者で……」
「みんなに優しくするのは、俺の習性だ。でも、愛してるのは、お前だけだ」
その言葉に、伊織の胸は締め付けられるほど熱くなった。自分も、藤堂に同じ言葉を返したい。そう強く思ったとき、伊織の口から自然とタメ口がこぼれた。
「俺も、蓮のこと、愛してる」
その言葉を聞いた藤堂は、一瞬息を詰めた後、伊織を強く抱きしめた。
「もう一回言ってみろよ、伊織。今度は俺の目を見て」
伊織は、藤堂の顔を見上げ、真っ直ぐに彼の瞳を見つめた。
「愛してるよ、蓮」
伊織が、藤堂の呼び名を呼び捨てで呼ぶと、藤堂は我慢できないといった様子で、伊織の唇に深くキスをした。
「ああ、俺もだ。愛してる、伊織。誰よりも、何よりも」
藤堂はそう言うと、伊織の体を布団に沈め、優しく抱きしめた。
「お前はもう、俺のすべてだ。ずっと、俺の隣にいてくれ」
伊織は、藤堂の胸元に顔を埋め、彼の力強い鼓動を聞きながら、心からの安心を感じていた。暗闇の中、二人だけの秘密と愛情が、深く深く絡み合っていく。
「うん……ずっと、一緒にいる」
二人は、互いの「愛してる」という言葉を抱きしめ合いながら、その夜を静かに過ごした。外の冷たい空気とは無縁な、温かい愛の空間の中で。
その後、伊織は犯され、米青子まみれになったとさ…