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11 - 第11話 やっちゃったし…バレた!

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2025年12月09日

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「愛してるよ、蓮」と初めてタメ口で告げた後、藤堂の抱きしめる腕はさらに力を増した。「愛してる、伊織。俺も、お前を」

暗闇の中で、藤堂は伊織の髪を撫で、うなじに何度も優しいキスを落とした。そのキスは次第に熱を帯び、伊織の肌を這うように降りていく。

伊織の心臓は、激しく、そして嬉しそうに高鳴っていた。藤堂の体温と、彼の深い愛情が、伊織の全身を支配していく。

「伊織、可愛いよ。本当に、可愛すぎる」

藤堂の熱っぽい囁きが、伊織の耳元をくすぐる。伊織は、全身の力を抜き、ただ藤堂の愛を受け入れる体制になった。

藤堂は、伊織の薄いTシャツの裾から手を入れ、その華奢な腰を撫でた。伊織は思わず息を呑んだ。

「伊織、お前が俺の隣にいるってだけで、もう我慢できない」

「蓮……」

伊織は、藤堂の首に腕を回し、自分の体を彼に密着させた。その行動が、藤堂の欲望をさらに煽った。藤堂は、伊織の唇を深く塞ぎ、その熱をすべて奪い取るかのようにキスを交わした。

キスが終わり、藤堂は伊織の額に額をつけ、荒い息を吐いた。

「このまま、朝まで離さない。俺のすべてで、お前を満たしてやる」

「……うん。蓮の好きにして」

伊織の小さな、けれど決意のこもった返事に、藤堂は歓喜したように笑った。

その夜、藤堂の部屋の大きな布団の中は、二人の熱と、愛の言葉で満たされていた。藤堂の優しい手つきと、時折見せる独占的な視線は、伊織をただただ幸福にした。伊織にとって、それは初めての世界であり、藤堂という光の中で、自分が最も愛される存在であることを実感する、甘く、熱い夜となった。

伊織は部屋中に響く喘ぎ声を出し

「ああっ…///あっ!♡」

藤堂は意地悪そうな表情をしながら突く

「夜にそんな喘いでいいのかな〜w近所迷惑じゃな〜い?」

伊織は頬を膨らませ

「うるさい…蓮…大好き」



月曜日の朝、伊織が目を覚ますと、すぐ隣には藤堂の端正な寝顔があった。昨夜の熱がまだ残る部屋で、伊織は藤堂の腕の中で抱きしめられていた。その幸福感は、今まで感じたことのない、強烈なものだった。

「ん……伊織、おはよう」

藤堂が目を覚まし、眠たげに伊織の髪にキスをする。

「おは、よう、蓮」

タメ口で名前を呼ぶことに、まだ少し照れを感じるが、その親密さが心地よかった。

朝食を済ませ、昼過ぎに藤堂の家を出た伊織は、日曜を挟んで月曜日の朝を迎えた。学校の門をくぐる瞬間から、伊織はどこか落ち着かなかった。自分の内側で起きた大きな変化が、世界に透けて見えてしまうのではないかと不安だった。

しかし、教室に入ると、周囲の生徒はいつも通り。伊織は安堵し、自分の席に座り、読みかけの文庫本を開いた。

一時間目が終わる休み時間、伊織が本に集中していると、背後から突然、明るい声が聞こえた。

「伊織くん、ちょっとこれ見て!」

声をかけてきたのは、以前本を借りた佐藤さんだった。彼女は興奮した様子で、伊織の机に菓子パンを一つ置いた。

「この間のお礼! 本、すごく面白かった。それでね、そのシリーズの新作が出るんだって! 一緒に本屋に見に行かない?」

佐藤の提案に、伊織は戸惑った。以前なら喜んでいただろうが、今の伊織には藤堂がいる。

「あ、ありがとう。でも、その……」

伊織が断りの言葉を探していると、教室の扉が勢いよく開き、藤堂蓮が入ってきた。藤堂は、伊織と佐藤が親しげに話しているのを見ると、瞬間的に表情を凍らせた。まるで、獲物を狙う猛獣のような、鋭い視線だ。

藤堂は迷うことなく伊織の机まで歩み寄り、伊織の椅子に寄りかかるようにして、佐藤に聞こえる声で囁いた。

「伊織、お前、俺のTシャツ着てるだろ」

「え……?」

伊織は、驚いて自分の着ているシャツを見下ろした。確かに、昨日藤堂から借りた白Tシャツを、今日、制服の下に着てきていた。藤堂は、伊織が戸惑っている間に、伊織の襟元を掴み、Tシャツの首元にプリントされた小さなロゴを引っ張り出した。

「これ。俺がアメリカで買ったTシャツのロゴだ。なんで、俺の家のTシャツをお前が着てるんだ?」

藤堂の声は、周囲の生徒にも聞こえるくらいの大きさだった。伊織は、顔が真っ赤になるのを感じた。

佐藤は、伊織のTシャツと、伊織と藤堂の異常な近さを見て、顔色を変えた。

「えっ……藤堂くん、それって、どういう……」

藤堂は、佐藤の方を冷たい視線で一瞥すると、伊織の肩に腕を回し、自分の胸に引き寄せた。

「なあ、佐藤。伊織は、この週末、俺の家に泊まってたんだよ」

藤堂の爆弾発言に、教室全体が静まり返った。佐藤は絶句し、手に持っていた筆箱を床に落とした。周囲の女子生徒たちが一斉にざわめき始める。

「や、蓮……なんでそんなこと言うんだよ!」

伊織は慌てて藤堂の腕を叩いたが、藤堂は全く動じない。

「伊織は、俺だけの可愛い子だ。俺のTシャツを着て、俺の隣で寝る。お前らの手の届くところにいると思ったら大間違いだ」

藤堂はそう宣言すると、伊織の額に満足げにキスをした。

その瞬間、クラス中の生徒たちの視線が、伊織と藤堂に集中した。「水上と藤堂が?」「マジで?」「あの冴えない水上が?」という囁きが教室に飛び交う。

伊織は恥ずかしさで死にそうだったが、藤堂が自分の存在を公にしたという事実に、心が熱くなるのを感じた。もう、秘密ではない。

藤堂は伊織を離すと、ニヤリと笑った。

「さて、これでわかっただろ。もう、伊織に用事がある奴は、俺を通してからにしてくれよ」

藤堂のこの行動により、伊織と藤堂が単なる親友ではない、それ以上の関係であることが、学校全体に広まり始めるのは、時間の問題だった。伊織の冴えない日々は、まだまだ続く。


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