【⚠️注意⚠️】
・政治的意図は一切ありません。
・戦争賛美無し。
・死ネタが入っています。
・陸さんが病んでます。
・セリフが少なめです。小説をイメージしていただけると幸いです。
・作者は久しぶりにテラノベ(小説系)を描くので誤字、脱字、作文力が低下してる可能性が大いにあります。
・上記全てがおーるおーけーの方々、是非最後まで見てくれると嬉しいです。
【今作の登場キャラ】
・日帝(陸)︙日帝三兄弟の長男
・日帝(海)︙日帝三兄弟の次男
・日帝(空)︙日帝三兄弟の三男
登場※特殊なので少々設定も
・日(令和)︙今の日本。日本家だ と末っ子。社畜。身内には令和と呼ばれている。
・日本︙倭から日本に変わった時から生きてる日本国。日本家のおじいちゃん的存在。
【日帝Side】
目を開けると見えたのはいつもの天井が視界を埋め尽くす。
隣に居るはずの弟達はもう起きたようだ。敷布団が畳まれて押し入れに入っていたからな。
流石に弟達が起きているのに俺が起きないわけには行かないので俺は身体を起こした。
戦争が終わって数十年。今俺は、俺達は日本さんに許可を貰い、三兄弟だけで暮らしている。
本当は時代が終わったら実家に帰らないといけないのだが…日本さんの気遣いだ。俺達はありがたく受け取った。
下の階に下がると弟達達の服が散らかっていた。どうせアイツラのことだ、何かまたくだらない事で喧嘩して、話し合いで決着が付かなかったから庭にでも出て殴り合いにでもなっているんだろう。
そんな事を容易に想像すると、はぁ。とため息が自然に出てしまった。
朝ごはんが用意できたら呼びに行くことにした俺は台所に向かい、鮭を焼き、ご飯を炊き、味噌汁を作る。
味噌汁の味噌󠄀を入れすぎてしまったので味見しながら調整していると、玄関から、バタバタ、とやかましい音が聞こえてきた。
音をたてている人物達は容易に想像が付いた。
空「陸兄さん!聞いてよ!海が僕の金平糖食べたの!!!」
海「うっせぇばかぁ!大体名前書いてなかったんだからしょうがねぇだろうが!!!」
空「いやいや!僕名前書いたから!」
海「何処にだよ!!!!」
『はぁ…。朝から元気だなお前らは。』
金平糖を食べられた、と訴えているのは空、俺達三兄弟の末っ子だ。
空は航空機の運転が得意だ、なにより航空機が好きなのでよく昔は航空機型のおもちゃを買っていた。
口が悪いのは海、俺達三兄弟の次男だ。
海は自然に広がる青色の綺麗な海が好きだと言っていて、よく海に連れて行ってくれと日本さんに頼んでいた。
うるさいし、やかましいけれど、二人とも俺の大切な、たった二人だけの弟だ。
『…ん、お前らどれだけ白熱してたんだ、?よく見たらお前らめちゃくちゃ怪我してるぞ…?!』
海「やっべ。」
空「僕悪くないよ。海のせいだから。」
海は顔面、空は首とか腕とか…。
『はぁ、…。せっかく人並みにはかっこよく産まれたのに。こんな血気盛んなら誰も近付かなくなるぞ。』
治療箱持ってくるから、と俺が一言言うと空と海は、要らない。とばっさり切り捨てた。
何様だこいつら…。人が心配してやってんのに。
『そうだ、朝食、作ったんだから食べろよな』
空「本当!やったぁ!」
海「鮭ある!? 」
『あるある。』
空は本当に飯が好きだなぁ。
海も目をキラキラしながら鮭があるか聞いてくる。
『あ、そう言えば午後、日本さんと令和が来るらしいから家にいろよな。』
そう言うと空と海は一瞬だけ動きが止まった。だけどその後すぐに「分かった」と返事をした。
海と空は着替えてくる、と言いその間に俺は朝食を食べきってしまった。せっかく作ったから3人で食べたかったのに…。
その後、俺は庭で素振りをした。
150回を超えたあたりで玄関から
ピンポーン、とチャイムの音が聞こえた。もうそんな時間だったのか、と少し驚いたが、『今行きます!』と玄関の方に向かって叫び、手際よく服を着替えた。
ガチャッ。
日「お邪魔します。」
日本「邪魔するよ。」
『令和に日本さん。久し振りですね。どうぞ中に入って下さい。』
扉を開けるとそこにはスーツ姿の令和と着物姿の日本さんがいた。
日は察するに会議か仕事終わりという所だろう。日本さんはいつも通りだか。暑くないのだろうか。
というか空と海は何処行ったんだ。
家に居ろと言ったのにあいつら…。
そんな気持ちを心のなかで抑えながら令和と日本さんを居間に運ぶと、令和からお土産をもらった。
『!金平糖か…!』
日「前回少し遠くまで行ったのでそこで買った普通の金平糖ですよ。どうかしたんですか?」
『いや、今日の朝、空が海に金平糖を食べられたってうるさくてな…』
あの騒がしさを思い出すとつい苦笑いをしてしまった。
日本「…陸。」
『?はい?どうかしましたか…?』
日本「…いや、何でもないよ。今日はあまり家に顔を出さないから顔色を伺いに来ただけだ。世間話でもしたら帰るよ。」
『?、はい。分かりました。』
日本さんに名前を呼ばれたのは久し振りな気がした…。まぁ最近はあまり実家に帰れていないからな。今回は来てもらったんだし、今度はこっちから行くとするか。
その後、俺達は世間話をして日本さんと令和を送った。
それにしても空と海は何処に行ったんだか…。まぁ、夕飯の準備でもしてたら帰ってくるか。その時には説教だな。
俺は令和から貰った金平糖を持ちながら台所に向かった。この金平糖は空にあげるとでもしよう。
【令和(日)Side】
今日は陸さんの所に日本さんと一緒に伺った。家に行くのは初めて…というかあまり陸さんとは話したことが無かった。
私は陸さんとあまり関わったことが無い。私が産まれたとき、陸さんはもうあまり実家に居る時間が短かったからだ。だから私はあの人がどんな経験をしたのか。歴史書でしか知らない。
陸さんの家からの帰り道。
私は日本さんに聞いた。
『日本さん…。聞きづらいんですけれど、一ついいですか?』
日本「…あぁ、良いよ。」
『あの家、陸さん”しか”住んで居ませんよね…?』
日本「… 」
日本さんは静かにこくりと頷いた。
陸さんの家に行ってからの違和感。
それは陸さんが、陸さん以外の人がそこに住んでいるという振る舞い方。そして私は知っている。
少し前、家のファイルを整理していた時に見つけた物。
それは日本の化身として消滅したもののファイル。
そこには2人だけ、名前が載っていた。
ー大日本帝国 海
ー大日本帝国 空
涙で滲んでいたその紙は何度も何度もその名前を消そうとしていた跡があった。けれど、皮肉にも丁寧に書かれていたその文字は消えることはなかったのだろう。
【日帝Side】
ガチャッ。
『!空、海!』
“おかえり!”
おわり。
今回は完全に衝動書きですね。
ねてるときに見たネタを使いました。
ー説明ー(見なくても大丈夫です。)
今回の陸さんは戦争で弟達を失った悲しみを受け入れきれずに、そのまま幻覚と幻聴が見えたり聞こえちゃったりしてます。
可愛そうですね。
また次回の作品でお会いしましょう。
コメント
3件
んんん‘‘(悶え)こういう系あんまりないから供給ありがたいです💕
長編の続き描けなくてごめんね。 短編のネタしか出てこないんだ…。😭😭😭