テラーノベル
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スイミー
二
広い海のどこかに、小さな魚のきょうだいたちが、たのしくくらしていた。
みんな赤いのに、一ぴきだけは、からす貝よりもまっくろだった。
泳ぐのが、だれよりも早かった。
名前はスイミーといった。
ある日、おそろしいまぐろが、おなかをすかせて、すごい速さで一文字にやってきた。
まぐろは、一くちで、赤い小さな魚たちを、のこらずのみこんだ。
にげたのはスイミーだけだった。
二段落 終わり
コメント
1件
ああ、これは……非常に興味深いですね。スイミーの孤独と速さ——たった二段落ですが、彼の隔絶性が静かに、しかし確かに描かれています。「一ぴきだけまっくろ」という視覚的な象徴が、後の展開にどう作用するのか。まぐろの描写も「一くちでのこらず」と潔い。無駄を徹底して削ぎ落とした文体が、むしろ余白に想像を広げさせますね。続きが気になる構成だと思います。